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「やるまでのやる気探し」から抜け出そう。

突然ですが、みなさんは、やる気がでないとき、どうやってやる気を出していますか?
私が好きな「日常」というアニメでは第1話で主人公が
「やる気がでない。やるまでのやる気を出すにはどうすりゃいいの?」
とうなだれるシーンがあって、当時、それな~、と共感していました。

やる気の出し方。誰しもがぶつかる壁だからこそ、人それぞれ、やる気を出す方法を編み出しているのではないかと思います。ちなみに、作中では「とにかくやるっきゃない!」というシンプルすぎる根性論的な答えが返ってきていました。

そっか~。そうだよね。やるっきゃないか~。

そう思えるときもあれば、そうできれば苦労しないよ、と思うときもありますよね。

やるまでのやる気。コーチングでもよく上がるこのテーマについて、今日は書いてみました。

やりたいことがあるはずなのに、やる気がでない

実は私も最近、「なんか。。何にもやる気がでないな…」と倦怠感を伴うような日々が続いたときがありました。

「コーチたるもの、クライアントの模範になるようなあり方で”いないといけないのに…”」
「やりたいことはたくさんある”はずなのに”、全部何か違う気がする。」
頭の中では、こんな言葉が流れていました。

それでもなんとかやるまでのやる気を出そうと、雰囲気のいい感じのカフェに仕事をしに行ってみたり、面白そうなイベントに参加してみたり、外で身体を動かしたりしてみたり。

モヤがかかったような状態から抜け出すためにいろいろしてみました。しかし、そんな小手先の行動の効果は短期的。そのときは良くとも、すぐまた「やるまでのやる気探し」が始まっていました。

しかも脳みそが消費(浪費?)的になるので無駄にお金や時間を使ってしまった罪悪感を持ったり、無力感にさいなまれたり、悪循環に陥りやすいなと思いました。

やりたいことを人に聞いてもらったら、モヤが晴れた

そんな私のモヤが晴れたのは、ある知人との夜がきっかけでした。お夕食を一緒に食べただけでしたが、次の日から私は自信と幸福感を取り戻して、仕事へのやる気に満ち溢れていました。

その日は、私がずっとやりたいなと思っていたことを聞いてもらうような会でした。私の頭の中には、「この方向性のことをやりたい」という程度の「やりたいこと」がありましたが具体的にはどこから始めるのか、どんなふうに展開していけるのか。そうしたビジョンがあまりクリアに描けていませんでした。

新しい取り組みだったので「正解は分からない。まずは、とにかく頑張って、もがいて進んでみなければ。」そんな気持ちで自分の仕事に向き合っていました。

しかし、その夜、その「やりたいこと」をどんな形で誰に、どうやって届けることができるのか。私だからこそ届けられる価値は何なのか、話しながら一緒に考えてもらい、客観的な意見やフィードバックを伝えてもらったことで「やりたかったのはそれだ~!」ということをイメージすることができたのです。

すると、まずはここから始めよう、という最初のステップも明確になり、その先にいる自分の姿も想像することができるようになりました。

そうなれば、こちらのもので、その未来に向けて必要なことを早く進めたい!といった具合で、仕事にも自然と身が入るようになったのでした。

やる気がでないときは、やりたいことの解像度をあげてみよう

この経験からの結論は、こうでした。

「やりたい」と思っていることがあるはずなのに、なぜかやる気がでない。どうやら、小手先の方法では自分のやる気は発動させられないようだ。そんなときは、自分に無理強いするのではなく、一度止まって自分がやりたいことを見直すチャンスととらえて、やりたいことの解像度をあげてみてみよう。

やっぱり、本当の意味で「やりたい」と思っているとき、人は勝手にやる気がムクムクしてきて、居ても立っても居られなくなってしまうものだと思うのです。

だから、やる気がでないときには、それなりの理由があるはずです。

少し前にはそれでやる気が出ていても、人は常に変化する生き物。やりたい、と思っていたことがいつの間にか「やらなきゃ」「やるべき」に変わってしまうこともあります。やってみるうちに、やりたくない理由を見つけてしまったりします。

そういうことに気づくためにも、目の前のタスクと格闘する前に、「自分は何がやりたかったのだっけ?」という大前提に立ち返ってみるのは効果的だと思います。特に、一人で考えている限り、自分の思考の枠にとどまってしまい、ぐるぐると落ちてしまうので、人に問いかけてもらい、話を聞いてもらう、ということがとても大事なプロセスだと思います。

今回の私の場合は、その人に話を聞いてもらったことで、視野が広がり、自分が知らず知らずのうちに排除していた可能性に改めて気づくことができ、やりたいことがより明確になった感覚がありました。

やりたいことの解像度をあげるセルフクエスチョン

先ほども言った通り、やる気がでないときは、「やりたい」と思っていることを人に話してみるのが一番だと思います。できれば、自分の特性や得意なことを理解していてくれて、可能性を一緒に探ってくれそうな人を探してください。周りにコーチがいればその人に頼ってみてください。

相手が見つかったら、できるだけ素直に、自分の思っていることを取り繕うことなく話してみると、思わぬアイデアをくれたり、可能性に気づかせてくれたりするものです。

そういう人が近くにいるのって、本当に幸運なことだと思います。気づかぬうちにあなたの幸福度爆上げしてくれているはずなので、感謝を忘れずに。社会的動物の私たちは一人で全部できるようにはできていないので、困ったときは、まず人に聞いてもらう。これが、意外にやる気が出ないときに躓きやすいポイントです。(私自身がそうです)

……とはいえ、いつでもそんな人に話を聞いてもらえるわけでもありません。ので、やる気が出ないときに自分自身に問いかけたいセルフクエスチョンを考えてみました。

  • 自分がいまやろうと思っていることはどんなこと?

  • どうしてそれをやりたいと思ったんだっけ?

  • やりたいことを達成した先に、どんな自分になれたら嬉しい?

  • やり遂げる過程に、どんな出会いや、成長、価値の創造が生まれそう?

  • 誰と話すと、可能性を広げられそう?

  • 進んでいくためのミニマルステップは何だろう?

ちなみに、自分の「やりたいこと」がそもそもよくわかっていないときはまた少し別のアプローチが必要かもしれません。例えば、こんなセルフクエスチョンについて、じっくり時間をとって考えてみてください。このとき、自分の内面から出てくる気づきや感情を大切にしてみてくださいね。

  • 自分が充実感や満足感を感じられるのはどんなとき?

  • 何が自分をワクワクさせる?

  • 自分の強みや特技はなんだろう?

  • 時間を忘れるほど没頭できるのは何をしているとき?

  • いまは何に一番を時間を使っているんだろう?

  • 将来、どんな自分になっているビジョンを描ける?


今回はあくまでも私の体験からの学びをまとめてみたものです。もし、こんな方法がとっても良かったよ!いつもこうしてやるまでのやる気、養っています!という耳寄り情報をお持ちの方はぜひコメントで教えて下さいね。

追記:最近メンタルモデルというものを勉強する中で、自分の行動を制限する意識の中には行動ベースのやりたいこと、ではなくどうありたいのか、自分の無意識の中で自分に何を制限しているのか、その制限の根本には自分のどんな痛みや願いがあるのか、ということを丁寧に観ていく必要がありそうなことを感じています。今回のやりかたがうまくいかない人はより根本的な内省のタイミングかもしれません。



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