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ふんわりと日常

社会復帰から何日か過ぎた。

会社のトイレで謎の現象がある。前も少しネタにしたんだけど。誰もいないはずなのに、手洗いの水道から水がジャーッと出る。

誰もいないのに水が出ているところを見たことがあるし、水道を通り過ぎて個室に入った直後に「ジャー」っという音が聞こえることもある。自分以外の人の気配はしない。

後者は、通り過ぎた私に反応したという見方もあるけど、普通は水道に手をかざさなければ水は出ない。通り過ぎたぐらいでは反応しないはず。

復帰初日にそのトイレに入った。個室に入るとすぐに「ジャー」という音を聞いた。人の気配はしない。

「生きとったんかい、ワーレー!」

姿の見えないトイレの主に言われているみたいで、ニヤリとした。

シフト制の仕事なので、4日働いて休みになった。せっかく人間らしい生活(朝起きて夜眠る)を取り戻したのに、夜型に戻ったことでメチャクチャ眠い。

昼過ぎにうたた寝というには長めの昼寝を始めたら、不思議な夢を見た。夢うつつの中で、天井付近に母の横顔を見た。あー母さんだなーと思っていると、よく見るとその天井は実家のそれで、視界をズラすと現実にも実家にある窓が見えて、窓の向こうも見慣れた庭で、その向こうのお向かいさんちも見えた。

母さんに…実家に連れてかれた…。そして睡魔に負けて、ふわりと眠った。夢とはいえ、ふわふわしてなんとなく幸せだった。コタツが暖かかったせいかもしれない。

入院中1週間のご飯が美味しすぎて、ジャンク過ぎるものをまだ食べていない。毎食サラダとか食べている。

コンビニのおにぎりに期待はしていないんだけど、セブンの塩むすびシリーズを初めて食べてみた。これなかなか美味しい。さすが新潟県産コシヒカリ。

入院中のお米は妙高産コシヒカリで本当に美味しかった。近年で一番のご馳走だったかもしれない。病院食なのに 笑。

自分の身体はお米で出来ているのだ。自宅には玄米を買い置きしているけど、お弁当を作るのが面倒なときはセブンでいいかもしれない。具がなくても海苔に巻かれていなくても美味しい塩むすび。

きょうも出勤前にセブンに寄って、売り場を眺めながら「東京で故郷のお米が手軽に食べられるって幸せなことだよなあ」としみじみ思った。ブランド化に成功した新潟県生まれの先人たちのお陰で、私はこうして幸せを噛み締めている。

ありがとう、コシヒカリ。噛めば噛むほど甘くなるので、よく噛んで食べられるのも善き。

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