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自分の絵が好きになってきた


自分の絵が、好きになってきた、かな?
最近、やっとそう思えるようになりました。


物心ついた頃から好きだった絵。

近所のお姉ちゃんに教えてもらって、
毎日、絵や漫画を描いていた。

幼稚園でもさんざん褒められて、

その頃には
「自分は絵がうまい」と思ってたし、
スケッチや模写などをして、
絵の練習もたくさんした。
1日に何時間も机に張り付いた。

けど、小学5年生のときに
すごく絵がうまい子にであった。

その子が、
努力して絵がうまくなったのなら、
それでも納得できたけど、
「2週間前に描きはじめた。
   絵を描くのは別に好きじゃない」
と言っていた。

意味がわからなかった。

「私はこんなに努力してても、
なかなか納得できる絵が
描けるようにならないのに」と思った。

追い討ちをかけるように、
クラスの絵が描くのが好きな女子から
「自分の描く絵とジャンルが一緒だから」
という理由でいじめられるようになった。

その頃、男子や教師からも、
私が休み時間も給食を食べ終わったあとも
隙間の時間にはずっと絵を描いているので
すごく疎まれ、批判され続けていた。

小学生の中学年くらいから、
自分が太ってて服もダサいことに
すごく劣等感を抱いてて、
唯一胸を張れることが絵だったのだけれど、

いつの間にかその絵すら、
周りの目が怖くて怖くて、
ビクビクしながら描くようになっていた。


中学にあがり、
誘われて漫画研究部に入った。

今度は、
自分の絵なんて実は大したことなかったのだと、
井の中の蛙だったのだと、
周りの人たちのレベルの高さに愕然とした。

それまでも薄々、
「プロになる実力はない」と感じていたけど、
プロどころか部活動ですら、
私の実力の及ばないレベルの人たちで溢れてた。

たくさん練習したり、
さまざまな絵柄に挑戦したりしたけど、
常に誰かの模倣で、誰かの背中を追いかけてた。
どこにまで言っても、誰にも追いつかなかった。

ようやく高校3になる頃に少しだけ、
「上手さ」ではなく「自分らしさ」を
大切にできるようになっできたような気がする。


大学にあがり、絵を描くのをやめた。

美大というのも少しだけ頭をよぎったけど、
親に「専門と美大は絶対にダメ」と言われたし
自分に絵の才能と呼ばれるものがないことはすでにわかってた。

描きたいという気持ちも、特になかった。


大学では、自分が夢だと思うものにたいして、
行動し、勉強し、向き合った。

けれど3年間向き合ってみて、
「自分が全く楽しいと思えない」
「3年間で辛いなら一生それをしてくのは無理」
と向かう先を見失ってしまった。

それで、じゃあ、
自分はどうしたいんだろうと、
自分には何があるんだろうと、
たくさん自己分析をして出てきたのが
「絵を描くこと」だった。

そのときには、
「描きたい」という欲求こそないものの、
私にとって「辛いと思わずに努力し続けられること」「取り組みさえすれば、夢中になれるもの」は紛れもなく『絵を描くこと』だと気づいた。 

そこから積極的に描くようにしてみたり、
LINEスタンプをつくってみたり、
派生してデザインを勉強してみたりした。


それでようやく、

「自分の憧れてる絵」じゃなくて

「自分に合った絵」がわかってきた。


理想と現実は違ってて、
憧れの絵と私らしい絵も違うということなのである。
同時に、私の絵を好きだと言ってくれる人や、
絵を依頼してくれる人も現れてきた。


今でも
「どこに自分の絵の需要があるのか」は
あまりわからないし、

どういう絵柄のイラストで
自分をブランディングしてくかとか、
そもそも自分が描きたい絵ってなんだ?とか、

たくさんたくさんモヤモヤしてる。


それでも前より5cmだけ、
自分の絵が好きになれてきてる、


ような気がする。


気がするだけかもしれないけどね。

Instagramでたまにしか更新しないイラストアカウントやってるので、よければどうぞ🤭
https://instagram.com/mami_n_photograph?igshid=NzZlODBkYWE4Ng==

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