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【5/12看護の日】ぶっちゃけ聞いた10のコト・訪問看護ハッピーケア

いきなりですが、ライフケア・グループには訪問看護ステーション「ハッピーケア」(豊中・高槻・奈良・堺)があり、「はっぴーらいふ」の入居者さま向けに訪問看護サービスを提供しています。

今回は訪問看護事業所を統括するMEDICAL事業部の部長 Kさんと、堺の管理者 Oさんにぶっちゃけたところをお話ししていただきました。

1..ハッピーケアで働くメリットは「自由」と「いろんな経験」


──ぶっちゃけ、ハッピーケアで働くメリットってありますか?
Kさん:あります。「自由」です!!
Oさん:看護以外にも、「いろいろやること」がありますね。

2.「自由」とは、利用者のケアに対する提案の自由度が高いこと


──「自由」とは具体的にどういうことですか?
Kさん:
そもそも病院勤務との違いですが、病院は「治療」や「救命」の場であるため、医療行為や処置の内容が厳密に決められています。一方、はっぴーらいふのような施設は日々の「生活」の場であり、病気を抱えながらも「暮らす」ことがメインの場であります。

そのため、利用者さんのケアで「こうしたらどうだろうか」という提案があれば、カンファレンスを通じてそれを実行しやすい環境にあります。訪問看護は居宅で生活するご利用者様の生活を支え、その方のご希望も含めて必要な看護を柔軟に提供できます。

現在、ハッピーケアには経験の浅い看護師もベテランの看護師も在籍しており、職員の年齢層も20~50代とバランス良く揃っています。職員間での意見交換も活発に行われており、利用者様にとって良いと思えることはカンファレンスを通して積極的にケアに取り入れています。

3.施設で行われるケア①日常生活上の療養、②医療行為、③リハビリ


──利用者さんのケアにはどういうものがありますか?
Kさん:
①日常生活上の療養、②医療行為(医師の指示による)、③リハビリの3つです。

①日常生活上の療養
たとえば週に1回(その方の決められた訪問頻度になります)利用者さんのお部屋を訪問し、バイタルサイン測定や、体調や気分はどうですか?という問診、聴診、触診を含めた全身状態の観察を行います。できるだけリラックスしたお話しをしながらお聞きします。

(利用者様訪室時)※撮影のためマスクを外しています

②医療行為
施設は病院ではないので利用者さんの状態は概ね落ち着いていることが多いのですが、それでも細かな部分、表情や声のトーン、胸の音、お腹の音などから、異変がないかを入念に確認します。
もし異変があり、かかりつけ医師に確認し、指示が出れば点滴などの医療行為を行います。

③リハビリ
ただ、そうならないように、普段のサービスのときに、できるだけ身体や頭を使っていただきます。コロナのときに多かったのが、密回避のためにレクリエーションが制限されていたので、「最近気分転換できていないな」と思えば、じゃんけん体操でぐーぱーしたり、歩行につき添ったりしていました。これも立派なリハビリの一つと言えると思います。

ただ単に遊んでいるのではなく、こういったやりとりで認知状態を把握しながら、その方のADLに変化が無いか、こういった動きを取り入れてはどうかと考えています。ハッピーケアには理学療法士も在籍しているので、理学療法士と連携し、その方に効果的で必要なケアを考えています。

(はっぴーらいふ吹田にて)※撮影のためマスクをはずしています。

4.「いろいろ」とは、ずばり「多職種連携」


──看護以外にも「いろんな経験」があると。具体的にどういう内容ですか?
Oさん:
私は看護学校を卒業してから、同じ医療法人で病院、教員、在宅の訪問看護、療養型施設を経験してきました。施設向けの訪問看護を経験するのはここが初めてですが、「多職種連携」をひしひしと実感しています。

利用者さんの毎日の様子を見てくれているのは施設職員ですから、訪室する前に毎日の食事量や排せつの記録などを共有してもらいます。またどういう看護を行うかは、ケアマネジャー、施設長、訪問介護、医師、薬局、福祉用具……病院だと同じ病棟内や同じ医療法人内でかかわる人が多いのですが、ここでは社内、社外、いろいろな職種と連携しています。

今日もサービス担当者会議(※)があります。多職種との連携がしっかりと学べることは、看護師としての大きなメリットだと思います

(※)サービス担当者会議……ケアマネジャーが中心となって、利用者によりよいサービスを提供するための情報共有や意見交換を行う会議。介護や看護スタッフやリハビリスタッフ、利用者とその家族が参加します。

5.訪問看護の管理者のお仕事


Kさん:
利用者さんのご家族との契約、職員と一緒に訪問看護計画書や報告書の作成、ケアマネジャーとのケアの調整シフト作成看護師のフォロー損益管理、あとは請求業務(近日中に外注へ業務委託する予定です)に不備が無いかの確認もあります。
その他、訪問看護を取り巻く制度の勉強も必要と思います。

(業務中の一コマ/管理者が集まってシステムに情報登録)

6.ワークライフバランスは「ある」と「ない」の間


──ぶっちゃけワークライフバランス的なものは、どうですか?
Oさん:
ケアに入る看護師はあると思います。
管理者は……ワークライフバランスが「ある」と「ない」の間ですね。

シフトで入っているので、どうしても自分が休みの日に、ケアに入ってもらっている看護師から電話が入ってくることもあるので……ただ、緊急性が高い方の件数は病院より少ないです。
休みの日には趣味のサッカー観戦も行ったりしていますし。

ですが、いま電話がかかってきたのも看護師ですが、彼女も今日は公休です。「いま100均にいるけど、利用者さんの膀胱洗浄に必要なカップ(軽量カップ)を買っていいですか?」と、休みの日もケアのことを考えてくれています。医療従事者は、どこかしらこういうところがあると思いますね。

7.管理者として大事にしているコミュニケーション


──Oさんが管理者として一番大事にしていることはなんですか?
Oさん:
看護師とのコミュニケーションです。ちょっとした表情の違いなど、気をつけてみています。声をかけたり、労ったりと。どんな仕事も一人ではできないので、お互い助け合いの部分を大切にしています。

──ハッピーケア堺で働くと大切にしてもらえる?
Oさん:
大切にされているかどうか、受け止め方はその人次第なので(笑)ただ、そうあろうと思っています。

(ケアマネジャーからの電話の後に、看護師からの電話)

8.看護だけじゃない!ライフケアにとっての看護部門の存在意義


──今日はライフケアの新卒介護職向けの研修がありましたね?
Kさん:
今日は4月に入社した介護職の新入社員に、感染症の講義をしてきました。今年入社した人たちはコロナ禍まっただなかでの就職活動で、なかには施設で働くことが怖いと思った方もいるでしょうし、親御さんも心配だと思います。

これまで施設ではクラスターの発生もあったので、業務に携わる中でも感染のリスクは否定できません。感染症の性質や予防についての知識を正しく身に着け、たとえば手指消毒、防護服の着脱方法、物品の使用方法、感染のフェーズによって「できる限りの感染対策を行う」と意識し取り組むことで、感染は予防でき、また拡大を阻止することもできると思います。

ただ、どうしても感染を防げない場合もありますので、そのときは自分達の行っていた感染対策や対応に関しての振り返りが必要となります。実際、約3年にわたるコロナ禍においては、緊張の連続でした。病院でスムーズにできることが施設ではできないこともありますが(※)、医療従事者として施設とも連携しながらできる限りのことを行っていました。

コロナ禍の最中は、挑戦したいことがあっても正直それどころではなかったですね。8波が収束し、正直少し燃え尽きそうにもなりました……(笑)

※感染者を一部屋に集めた隔離など。施設の居室はその方の「家」となるため、移動ができない。

(7波の際、看護部門が感染対策委員会を発足。感染対策の社内標準化を実施)

9.これから挑戦したいことは、利用者さんが一日でも長く笑顔で過ごしてもらうために何ができるか


──これからどういうことに挑戦したいですか?
Kさん:
看護師のフォローと、施設との連携強化です。さっきOさんが言ったように、病院ではないので毎日の利用者さんの状態はそう劇的に変わるものではないので、看護師からは、どうして熱も痛みもないのに訪室するのか?という質問が来たりすることもありました。

そのなかでも、難病指定のある利用者さんは日に3回まで訪問することが可能となります。なぜ、その後利用者さんに複数回の訪問が認められているのか。理学療法士も含めて、私たちが関わることで、その方の病状の進行を緩やかにすることができます。

些細な変化に気づくために観察することの大切さや、重度化を予防するためのリハビリだけでなく、利用者さんのメンタルケアや、希望に沿ったケアを提供していくことも私たち医療従事者の大切な役割です。職員は意識してくれていると思いますが、一人ひとりにより浸透させていきたいと考えています。

そのために欠かせないのが、24時間365日利用者さんを見ている施設との連携です。お互いが協力しながら、さまざまな職種が一丸となって、利用者さんが一日でも長く笑顔で過ごしてもらえるように、いろいろなことを挑戦していきたいです。

10.最後に/看護師募集中です!(PR)


──こういう方に来てくれたらいいな、という希望はありますか?
Kさん:
そんな偉そうなことは言えないです……!!もしこれを見て、ハッピーケア、面白そうだなって思っていただければ、若い方も、ベテランの方も、大歓迎です。

病院勤務が2~3年の経験の方でも、最近の新しい知識を教えていただけることを期待しています。特にライフケアはやりたいことがとおりやすいので、看護以外にもいろいろな経験ができます。ぜひ応募待ってます!

──Kさん、Oさん、ありがとうございました。

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ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
(編集委員T)