がん再発⑨ ホントにあとどのくらい生きられるの?
【あらすじ】
①41歳で直腸がんと診断、化学療法→放射線治療→手術により一旦、『がん』が消失、43歳で『がん局所再発』、人工肛門保有です。
②無理だといわれていた手術を阪大病院にて2024年7月3日に実施。しかし、腹膜転移により手術は中断。手術は小腸閉塞部切除&腸つなぎ合わせ+仙骨一部切除のみ。
現在術後14日目。
③手術の影響で自力排尿が現在困難。自己導尿になるかも。
④今後、抗がん剤治療。ただし薬の種類が減ること、腹膜播種で余命に影響?こわくて医師に『平均余命は言わないで』といってます。
現在、44歳。
【本編】
昨夜、一回目の導尿をしました。細い管を尿管に入れていき、膀胱まで到達させます。すると管を通って尿が排出される仕組みです。
つまり、おしっこの出口から膀胱まで管を差し込むんです。
こんな管です。
入れる際にジェルを塗ります。10センチほど入れていきます。多少痛いですが思っているほどではありません。しかし、怖いですし、気持ち悪い感覚があります。
手術は成功せず、自力での排尿機能を失いました。踏んだり蹴ったりです。
話変わりまして
昨晩、主治医から話がありました。今後の化学療法の話です。
『今度からサードラインのお薬になると思います』ですって。
化学療法の目的は延命。抗がん剤は『がんの縮小が期待できる薬』から『がんを維持することが期待できる薬』までありまして、それを効かなくなるまで(薬剤耐性)がつくまで投与していきます。
すべての抗がん剤の効き目がなくなれば『死』です。その薬が効く期間がどのくらいか、と医師は中央値を把握しています。それを余命として説明されることがあります。
そして抗がん剤は『ファーストライン』『セカンドライン』『サードライン』と段階別になっています。『ファーストライン』は強力な薬で、薬が効く期間も統計上は長くなっています。効かなくなったら『セカンド』『サード』と移行していきます。
で、わたしは術前まで『ファーストライン』を使っていました。しかし、腹膜播種していたため『ファーストライン』は今後妥当ではないそうです。
では『セカンドライン』の薬はどうか、それは2021年初発の直腸がんの際に使用し副作用が強すぎて中止になった経緯からそれも妥当ではなさそうです。
そういった理由から今後、『サードライン』が妥当ではないかとカンファレンスで話し合われたそうです。
何気なく『サードライン』を検索しました。
文章の前後ははっきりしませんが『生存中央値』が
4~8か月になっていました。
それを読んだ瞬間に『頭から血の気が引く』のがわかり、体温が急上昇し、冷や汗が多量に出ました。
え?数か月~1年で私は死ぬのか?
頭は『4~8か月』と脳内リピート。
頭の中で警告音が鳴りっぱなしのような状態です。
もうジッとしていられなくなり、病院の廊下を歩きまわりました。
担当の看護師さんに会い、話を聞いてもらううちに泣きました。
看護師さんは『ネットの情報がそのまま〇〇さんに当てはまるとは限らないです。大丈夫です。』とおっしゃりました。その後も『大丈夫です』と何度も言ってくださり、平静を取り戻しました。
妻にもラインをしてまた落ち着きました。
医師はサラッと、本当にサラッと説明してくるんですが、患者にとっては爆弾を落とされた気分になりますね。
セカンドラインの薬をもう一度トライさせてくれないかな。あの時は放射線治療と併用していたので副作用がきつかったんだと思っているのですが。
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