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がん再発8ヶ月目⑬ 腫瘍内科医さんとお話 少し気持ちが楽になった

【あらすじ】
①41歳で直腸がんと診断、化学療法→放射線治療→手術により一旦、『がん』が消失、43歳で『がん局所再発』、人工肛門保有です。

②無理だといわれていた手術を阪大病院にて2024年7月3日に実施。しかし、腹膜転移により手術は中断。手術は小腸閉塞部切除&腸つなぎ合わせ+仙骨一部切除のみ。

現在術後16日目。

③手術の影響で自力排尿が現在困難。自己導尿になるかも。

④今後、抗がん剤治療。ただし薬の種類が減ること、腹膜播種で余命に影響?こわくて医師に『平均余命は言わないで』といってます。

現在、44歳。

【本編】
本日は腫瘍内科医さんとお話をいたしました。

腫瘍内科医とは化学療法を中心とした治療をあれこれ考えてくれるDr.です。

お話しする前は緊張していました。

『今後の薬はサードラインしかないです』と

言われるのが一番怖かったのです。

ちなみにサードラインとはファースト、セカンドに比べると薬効が落ち、薬の効く期間も短めのお薬です。お薬の効く期間=余命というイメージです。

診察室に入ると、50代くらいの男の先生。

ゆっくりゆっくり穏やかに話をされたり、わたしの話を聞いてくださいました。

『余命なんてものは誰にもわからない、生存期間もあくまで統計であって長くコントロールできる方もおられるのでそこまで気にしないでいいです。』

『今回、根治できる期待をして勇気をもって手術されましたね。でも結果は根治術ができなかった。その大きなギャップに苦しまれてるところですよね。一番、気持ちが落ちるときです。2~4週間くらいは一番つらい時期ですよ。』

『家に帰って抗がん剤を再開して生活のペースがつかめたら、またお気持ちは安定しますし、したいこともどんどんできると思います。』

『抗がん剤は地元の病院で再開して遺伝子パネル検査だけ阪大病院で行う、ということもできます。』

等、わたしの気持ちを汲んでくださり、今後の道筋も考えてくださいました。

『今は先行きがみえなくて不安になるときです。』

不安の原因のひとつはやはりそこです。

どのくらい生きられるのか。どんな生活になるのか。病状は悪化しないか。

『ステージ4の方、最初は不安です。でもみなさん、生活していくうちに元気に生活されていますよ』


実際にいつまで生きられるか、本当にわかりません。薬が効くのか効かないのか、わかりません。そして今は落ち込んで当然の時期、ステージ4を抱えながら生活を再建していくことでまた元気になれるかな、と少し思えました。

外科医師とは雰囲気が異なり、驚きでした。外科医はサラッと、『今後、サードラインの薬になりそうですね。』と完全に他人事のような感じを受けたのですが、腫瘍内科医さんは我がことのように考えて発言されていたように感じました。外科医さんが悪いとかではなく、餅は餅屋的な意味合いです。

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