未だ戦争を止められない21世紀、いま生きる僕たちの私達の責任
* (以下Mediumの投稿から転載)
戦争、ロシアのプーチンによるウクライナ侵攻が始まってしまった。21世紀にもなって未だに戦争が止められない事、嘆きと遠い空の下で砲撃や爆撃と不安と恐怖にさいなまれる人たちの安否を思う。国家間の争い、戦争行為は常に市民、人々の暮らしや命を奪い苦しめ命をも奪う。
ところが目や耳を疑ってしまうのはその事を伝えるNHKの7時のニュース。画面に流れるテロップはガソリンの値上げへの懸念、株価への懸念、日本経済の影響への懸念。アナウンサーの話す内容もそれに沿ったものだった。
あまりにもテロップとアナウンサーの話す内容に気持ち悪く、吐き気さえ覚えたので消音にしてしまった。 いくらなんでも今起きてしまっているのは戦争であって遠い寒空の下、そこに生きる人々の命が危ういと言うのにNHK放送局はガソリン価格の影響や株価の心配をする・・・・。
と言う事は人間の心を持たない報道機関、人の心を持たない公共放送と言うことなのだろうか? 寄りたくない実家だけれども今日寄った際、久しぶりに観たニュースは当日より幾分薄れていたかもしれないけど相変わらずアメリカ寄りで命の心配よりも経済制裁などが主眼の報道。人道的な視点が一切なく酷い7時のニュースだった。
戦争、ロシアのウクライナへの侵攻がこれからどうなるか分からず悲しい気分で一杯になるのだけれども報道に関しては別の疑念で一杯になる。まず便利や快適、快楽、安全安心に慣れきって「自分さえ良ければ良い」と言うシステムが今回のNHKのニュースのような報道になって現れているんだろうという懸念。
湾岸戦争、アフガニスタン戦争、イラク戦争、過去の戦争でもここまで人間性が劣化した報道は無かったように思う。 背景にはコンビニ社会、スマートフォン社会、お笑い芸人天国社会、オシャレ(臭いものには蓋)社会、お金しか物差しを持たない社会、いろいろな要素がこうなってしまった原因と思う。 もう一つにはアメリカ政府至上主義社会。盲目的と言っていいけど僕には全く理解出来ないのだけれども「アメリカのすることは正しい、そうします」と信じてしまう愚かさ。
今日のNHKニュースでも米政府がウクライナに大量ドル換算の武器を提供支援をすると言う。それを平気で喋るアナウンサー。それが如何に恐ろしいことだと思わないのか? まず武力、武器を提供すると言うことはこの戦争がますます激化する、つまり犠牲者が増えると言うことに直結する。
失う命が増えることになるという事。これがいつもの米政府のやり方と言うことも考えない。 つまり911テロの前、米政府は武器や軍事支援をしてアルカイダを教育してきた背景がある。それがいろいろな結果を経て911テロとなってしまった。それによって愚かなブッシュはアフガニスタンと言う標的を設定してしまい戦争を始めた。愚かにも盲目的に賛同したのも日本政府だ。
その後のイラク戦争。今では「世界中があの戦争は間違っていた」と認めているのに、未だ検証すら出来ない日本政府や日本人。その後、リビアやシリアへの空爆の賛同もして来た日本政府や日本人。
ビンラディンもフセインも殺害してしまった米政府。 イラクのその後の悪化にはクルド人を教育して武力支援してISと戦わせようとした米政府。実際にそうなった挙げ句にトルコや中東の混乱がありその後のタリバンによるアフガニスタン支配まで繋がる。
今回のプーチンの暴挙も酷いが、今までずっと戦争をしてきた米政府というのも世界中であらゆる混乱を生み出してきた。今回もその点が非常に危惧する。 なので、その視点を持たないと米政府に都合の良い解釈、そういう報道になるのにNHKを始め新聞まで常に日本のメディアというのは「アメリカ様〜!アメリカ様の言うことは正しい!」でがっくりする。大丈夫だろうか?。
またある説には米政府は軍需産業のコングロマリットのため、在庫処分をするために常に戦争を行っていないと耐えられないと言う産業構造がある。コングロマリットは多岐に渡り医療薬品保険複合体や食品産業複合体、金融複合体、エネルギー産業などいろいろある。 今回の原油、ガソリン価格不安、経済への影響不安の根幹は本来別の所にあって元々の原因はcovidの最中、愚かにも東京オリンピックを開催してしまったと言うことがそもそも起因するのに。これからますます伸し掛かる負担増から目を反らすためにこの戦争を利用したいと言うのだろうか?。
covid以降、テレビもネット記事も新聞さえたまに買う程度で、内容に辟易していたけど、この戦争報道でももう日本のメディアは救いようが無いと改めて思った。なぜここまで劣化するのか考える時間さえ勿体ない。
とにかく今回の戦争が一刻も早く終わるよう祈りたい、今出来ることは何なんだろうか・・・。