はんたいパイパイ

妻がいないある日の午後。
ぐずりだす娘。

「パパやぁだ!」
娘のいやだは言われ慣れたのだが、
最近はもうちょっと言葉も達者になってきたので、
もう一歩突っ込んで質問をしてみる。

「なんでパパ嫌なの?」
と尋ねると、

「パパ、はんたいパイパイない」

ちょっと待て。
確かにパパはパイパイない、だから嫌というのは一理あるが、
何の反対なんだ?

「パパパイパイないから嫌なの?」
念押ししてみると、
「うん」
と頷く。

「はんたいパイパイ、ない」
もう一度反対押し。

どうやら、パイパイは二つなければいけない理由が子どもにはあるらしい。

※この内容は2016/2/1に書いたものです。

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