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「肉芽腫性乳腺炎」という病気のはじまり

卒乳してから半年

3月半ば病理検査で「肉芽腫性乳腺炎(にくげしゅせいにゅうせんえん)」と診断された。

一人目も二人目も母乳とミルクの混合栄養で育てた。なぜか下の子は右乳しか飲まず、左乳は吸ってもくれなかった。右乳を飲むと、自動的に左乳も生産されてパンパンになり、搾乳したり、当時は相当悩んだ。

月日は経ち、左乳はすっかり生産されなくなり小さくしぼみ、右乳だけ2カップアップ維持されていた。

そして下の子の卒乳はあっけらかんと去っていき、かれこれ半年。
両乳ともに2~3カップダウン。おっぱいは役目を終え風船のようにしぼんだ…泣
見た目も私の心もむなしくて、こんな貧相な胸を夫に見られたくないといつも思っていた…泣

「肉芽腫性乳腺炎」のいま、左乳だけ2カップ腫れ上がり、左乳全体が石のようにカチコチに固く、ジンジン、ズキンズキン、ズキーンという痛みがある。とにかくこの不快な痛みに悩まされている。

肉芽腫性乳腺炎の初期症状

はじまりは2月中旬。
左胸、乳首の奥からの痛みだった。最初は小さな痛みだったが、少しずつ痛みが増し、ズキンズキンと全身に鳥肌が立つぐらいの不快な痛みへ変化していった。頭痛もして、とにかく気持ちが悪い。

触ると小さなしこりも感じた。
「もしかして乳がん?!」
「乳がん しこり」「乳がん 痛み」「乳がん 初期症状」スマホで検索しまくった。乳がんは痛みを感じることが少ないそうで、痛みを感じている場合はすでに進行している…?!
検索した結果、不安しかなかった。

思い切って自宅から近い乳腺クリニックへ問い合わせた。
40歳を過ぎ、たまたま乳がん検診の無料クーポンを持っていた。
「左胸にしこりと痛みがあり、乳がん検診ついでに診察をお願いしたいのですが」
「なにかしらの症状があれば無料クーポンは使えませんが、保険診療で検査ができます。」
自費診療だと10000円超え。そのマンモグラフィとエコーの検査が保険適用で3800円ぐらいだという。本当に助かる。

初めてのマンモグラフィ

施設もきれいで比較的新しい乳腺クリニックだった。
ひととおりの問診を終え、着替えをして、検査室へ。

「体全体の力を抜いてくださいね。」
女性の先生だったので安心して体を委ねた。
だが、強い。先生が緊張しているんではないかと感じるぐらい、少々ぎこちない。左胸の痛みも関係なしにマンモにのせて挟んできた。
「ここ痛いです!」
大人なのに我慢できないぐらい、声が出るぐらい痛かった。
「もうちょっと辛抱してね。」
マンモグラフィの会社のロゴをじーーっとにらみながら歯を食いしばり、じっと耐えた。

終わった~とほっとしていたら、
「斜めも撮りますね。」
乳がんの無料クーポン券ではマンモグラフィ上下方向の2枚の撮影だけだが、保険診療や自費診療では斜めの撮影も加えて、4枚の撮影になるそうです。
同じくロゴを眺めながら耐えた。

診断結果

保険診療内のエコーも撮り終え、診断結果は

「乳がんではなく乳腺炎ですね。乳首から菌が入ったんでしょうね。抗生剤を出しておきます。」

良かった!乳がんではなかった!
抗生剤で治ると聞き、とても安心した。

だが、ここからがはじまりだった。

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