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この記事では、
山里楽耕にこめた想い
活動理念についてお伝えしていきます。


「山里楽耕(やまざとがっこう)」とは

私たち夫婦が営む
「山里楽耕(やまざとがっこう)」は、

その「生きるチカラ」につながる
「ご飯と味噌汁」を、

田畑の土づくりから、
米や大豆の栽培から、
山の木を伐って薪にして、
味噌を仕込んでかまどで火を焚いて、
ご飯と味噌汁にするところまで

一年間通じて学べる
「山里の暮らしごと」の学校です。

そして、
「一杯の味噌汁」を通じて、
たくさんたくさん語り合って、
人生を互いに楽しみながら耕していく

そんな「生き方」の「楽耕(がっこう)」として
みんなで心豊かな未来を育み合って
いきたいと考えています。

そして「つくって分ける」をベースに
「生きる」ことを支え合う
人生の仲間になっていけたらと願っています。

なぜ「味噌汁」なのか?

 

これは話せば長くなるのですが、
よかったら聴いてください。

あるところに名古屋の大学院に通う
悩める22歳の青年がいました。

青年は自分の地元が大好きで、
少子高齢化と過疎化が進む自分の故郷を
なんとか元気にしたいと願い
研究のため地理学の大学に進み、
大学院へ進学しました。


しかし、

信号もコンビニもない
今でいう「限界集落」の故郷が
復活再生するような事例は見い出せず、
自分自身がそれを実現できる道も描けず、

だからといって、
都会で就職して定年後に地元に戻って、
草だらけになった地元を見つめることになれば、
きっと人生を後悔すると思ったのでした。

「自分はどうやって生きていけばいい?」

自分の未来に迷い悩んで
大学院に通うこともできなくなり、
途方に暮れて休学して地元に戻ったとき、

彼を救ってくれたのは、
おばあちゃんがつくってくれた
「お味噌汁」でした。


そういえば、
大学時代、院生になっても、
一人分炊くご飯って美味しくないから、

食事は学食やレトルトが増えて、
睡眠時間もめちゃくちゃで、
「暮らし」の質はひどいもの。

実家にいたときには、
毎朝、つくりたての味噌汁があり、
家族で3食いっしょに食べていたのに。


「一杯の味噌汁」を口にしたとき、
彼は心底「生き返った」気がした。

当たり前だと思っていた「味噌汁」の向こうに見えた世界が、
彼にとって「生きていく土台」であり、
「たからもの」なんだと気づいたんです。


そう、その青年こそ
16年前の「山里楽耕」オーナー
安藤俊人です。

自分にとっての
「たからもの」に気づいた彼は、
大学院を辞めて故郷に戻ってきました。

そして同じく故郷の岐阜県で教員になり、
多忙で心をすり減らして倒れかけていた
高校時代の先輩を訪ねて、
慣れない手料理で励ましたんです。

それが新米教員3年目、
ドクターストップ直前だった安藤由美子です。



二人はともに「一杯の味噌汁」に人生を救われ、
山里の自然と、人々のあたたかさに癒され、

未来を創り上げていく希望を
取り戻していくことができました。

だからこそ自分たちも、
もしも誰かが「生き方」に迷うとき、
「心がよみがえる場所」を
一緒につくりたいと思っています。

ご飯を炊いて、味噌汁をつくって、
モヤモヤした気持ちも、未来への不安も、
これからの希望もアイディアも、
たくさんたくさん聴きたいと思っています。

一杯の味噌汁の向こうに

この一杯の「味噌汁」には、
実は「持続可能な世界の未来」への
たくさんの「希望」がつまっています。


カロリーベースで38%といわれる
日本の食料自給率のうち、
お米は97%が自給できています。
野菜はトータルで80%が自給できています。

ところが、
味噌や豆腐や納豆など日本食には欠かせず
貴重な植物性タンパク質である大豆の自給率は、
わずか6%しかありません。

米と野菜と大豆があれば、
かつての日本人は生きてこられたのに、
その大事な大豆を海外に頼っているのです。

しかも、現在の日本の農業従事者は、
全労働人口のわずか3%。

しかも、その68%を
65歳以上の方が占めています。

つまり、
今お米や野菜の自給率が高くても、
5年10年のうちにその生産者さんは、
激減していってしまうんです。

農地は一度つくらなくなり荒れてしまうと、
復旧するのは大変なことです。
農地を拓き、守ってゆくのはとても大変なことですが、
荒れるのは一瞬です。

そんな貴重な食糧にも関わらず、
現在の日本は62%を輸入に頼り、
一方で食品廃棄量は世界第3位。

世界の人口は増える一方で、
9人に1人は食べるものに困っているほど。

現在のように、日本がお金で食糧を輸入できる時代は、
もう長くはないかもしれません。

だからこそ、
「自分でつくって食べる」
そんな力はまさしく
「生きるチカラ」そのもので、
とても大切なものになってくると考えています。

米や野菜がつくっていける。
そして自分で大豆がつくれる。

現役世代の私たちや
子どもや若者が、そのことを経験し、体感してゆくことは、
日本の未来、世界の未来の
持続可能性に大きくつながる第一歩だと思っています。

 

まとめ

山里楽耕は、こんな想いを込めて運営しています。

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あなたとお会いできることを楽しみにしています。


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