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中国留学記-渡航準備編:ビザ申請-

中秋節が過ぎ、授業が始まり、深圳の事件の衝撃が未だ残りつつも、今月の生活費が無事振り込まれたことで、やっと「奨学金で留学に来ている」という実感がわいた今日この頃である。
さて、前回の奨学金出願編に引き続き、渡航準備についても書こうと思う。長くなるので「ビザ申請」と「その他の準備」の2本の記事に分けることにする。


7月

結果通知

3月1日に出願書類のアップロード作業をすべて終え、仕事の合間に中国語の勉強をしたり、中国映画を観たり、日中友好青年訪中団に参加したりして気を紛らわしながら過ごし、気づけば6月。徐々に近づいてくる7月、結果が出るのは果たして上旬なのか中旬なのか下旬なのか、いつになるのやらと思っているうちに7月に入った。

結果の通知が来たのは7月6日未明。たまたま寝られずに起きてスマホをいじっていたら、CSC経由で「录取结果通知」という件名のメールが来た。中国時間ではギリギリ7月5日。もしすでに寝ていたら、朝起きて度肝を抜かれていたことだろう。

メールは中国語と英語で届き、CSC内のメッセージボックスにも同様の内容が届いていた。とりあえず翌朝またメールを読み返し、文中に記載のある「录取通知书」と「外国留学人員来華査証申請表(JW201)」をダウンロードした。これと必要書類を以てビザ申請をし、指定された日付の間に大学で手続きをするよう指示があった。なお、出願時点でも希望する大学の录取通知书を受け取っているが、この結果通知の際に受け取る方が正式なものとなる。

ビザ申請

指示通りまずはビザ申請をしたい。だが、ビザセンターのページには录取通知书とJW201の原本とコピーを持参するよう指示がある。ここで浮かんだ疑問が、CSCからダウンロードしたものは原本と見なしていいのか、あるいは別で郵送で届くのかということだ。ビザセンターにメールで問い合わせをしたところ、QRコードが付されていればダウンロードしたものでよいとのことだった。

8月になって文科省からも中国政府奨学金の最終結果の通知が来てわかったことだが、录取通知书について郵送は廃止し、すべてオンラインからダウンロードするように変わったそうである。(まったく、そういう連絡は早くくれよな!と若干呆れたのは内緒)

ビザ申請に行く場所は、住んでいる地域により管轄が異なる。私は東京のビザセンターへ行った。2024年6月以降は予約不要になっていたが、予約が必要か否かは申請時に改めて調べることをおすすめする。

長期留学ビザ(X1ビザ)の申請に必要な書類は下記の通り。
・オンラインで記入し、印刷した申請書
・証明写真2枚(白背景、48mm×33mm ※厳守)
・パスポート原本とコピー ※有効期限が6カ月以上あるか要確認
・录取通知书
・外国留学人員来華査証申請表(JW201)
・申請費用:8500円 ※変動する可能性あり
・パスポートの更新をしたことがある場合は以前のパスポート
・日本国籍でない場合は居留証明

必要書類のどれかひとつでも不足すると申請できないため、念入りに確認したい。コピーや証明写真については最悪の場合ビザセンターに機械はあるが、かなり混雑するため事前に揃えてから行くことを強くおすすめする。証明写真は1枚しか持っていかなかったので、窓口で2枚と言われたので、予備も兼ねて複数枚持っているとよいかもしれない。(結果的にどうにかなったがヒヤッとした)

※中国留学の場合、短期留学でもビザ申請が必要になる。また、必要書類の内容は異なるが、2024年9月現在は観光の際もビザの取得が必須である。

ビザの種類にかかわらず、共通して注意すべき点としては、以下の3点がある。
①オンラインで記入した申請表は印刷して持参しなくてはならない
②証明写真のサイズや背景の色の規定はかなり厳しい
 特にサイズは中国ビザ独自規定のため、念入りに確認すること
 前髪が顔にかかっているとダメ
③パスポートを更新している場合は有効期限切れのパスポートもすべて持参する必要がある

その他、ビザセンターのサイトにも細かな注意点が記載されているので、申請に行く前にはよく読むこと、わからないことがあればメールで問い合わせをすることをおすすめする。なお、問い合わせは日本語対応可能、回答も翌日と比較的きちんと対応してくれる。

社会人留学におけるビザ申請の最大の難点としては、平日しかビザセンターがあいていないことである。ただ、必要書類を正しく揃えて行ったので30分もかからなかった。朝8時半頃からすでに列ができ始めるため、少々驚くが、窓口が多いため意外と回転は速い。

ビザの受け取り

申請の手続きをしたあと、預けたパスポートを受け取りに来る必要がある。目安としては4営業日後。申請後に受け取る紙には受け取り日の記載があるが、この日以降なら受け取りが可能という意味で、必ずこの日に来なければならないというわけではない。以前は郵送対応もしていたのでお願いしたかったが、いつからかなくなっていたため平日に時間ができてから受け取りに行った。

受け取り時の持ち物は、申請時に渡された受け取り表。申請の部屋とは部屋が別になるので注意が必要である。受け取りはこちらといった案内があったような気がするが、まっすぐそちらに行くのではなく、一旦警備員の人に受け取りに来た旨を伝えて番号表をもらう必要がある。申請時のような受付カウンターがないため、注意が必要である。

所用時間は待ち人数によるのでなんとも言えない。私は平日の午後に行ったが、受け取り待ちの部屋はいっぱいだった。また、指定された受け取り日当日に来た数人は「まだできていないので15時以降にまた来てほしい」と言われており、受け取り可能日当日に意気揚々と朝一番で行ってもすぐに受け取れない可能性もあるようなので気を付けたい。

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ビザに限ったことではないが、なかなか情報が得にくいにもかかわらず、かなり情報の変動が激しいところがあるのが中国である。あるいは、留学先のサイトの更新頻度が高くなかったりもするので、疑問点はなるべく早くしかるべきところに問い合わせること、回答が来るまで辛抱強く待つだけでなく何回でも問い合わせることも大事だと個人的には思っている。

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