すごいを言い換えてみる
noteで毎日書いていると、自分の文章あるいは発言のクセが、見えてきました。
「すごい」が多すぎる。
日記でも書いたけれど、前に言われたことがある。
「すごい」を多用するなと。
たしか新入社員の研修の時だったと思う。
理由はほんのりとしか覚えていないけれど。なんでも「すごい」というと「凄い」という言葉が安くなるし、語彙が少なくなる…ということだったような。
すごいってそもそもどんな言葉?
で、「すごい」の意味を調べてみました。
(Weblio辞書より)
①ぞっとするほど恐ろしく思う。たいそう気味が悪い。
②常識では考えられないほどの能力・力をもっている。並はずれている。
③恐ろしいほどすぐれている。ぞっとするほどすばらしい。
④程度がはなはだしい。
⑤ひどくものさびしい。ぞっとするほど荒涼としている。
⑥ぞっと身にしみて寒気を感じるようだ。鬼気迫るようなおそろしさだ。
なるほど!そうだった。そもそも「すごい」には「ぞっとする」「恐ろしい」という感覚がベースにある。
その「すごい」と評価したものが本当に「ぞっとする」「恐ろしい」程のものなのか、否、そうでもないものに使ってはいないか?
多用することで「すごい」という言葉自体が安っぽくなっていないか。
あるいは誤用していないか。
という話だったように思う。
ではどう言い換えましょうか?
そういう時は類語辞典。
「すごい」の類語
(Weblio類語辞典より)
すごい、とまたつい言ってしまいそうになった。多すぎる。多すぎるので全て見たければリンクから見ていただきたいのですが、独断と偏見で一部を挙げます。
※類語が「すごい」の他にないものは除外します。
日本語WordNet(類語)
①(非常に良い、または大きい)
めざましい 素晴らしい 素敵 ワンダフル 驚異的 見事 最高 ファンタスティック
②(著しいこと、または程度、大きさまたは効果において通常を超えている)
ど偉い 目茶目茶 巨なる 重大 莫大
③(恐れまたは不安または恐怖を引き起こすさま)
物凄い 凄まじい 非道い おどろおどろしい おぞましい 恐ろしい
④(大きさ、範囲、量、力、または程度が異常に大きい)
極大 巨大 とてつもない 途轍もない 甚だしい 馬鹿でかい
⑤(度合いまたは質において、極度にまたは非常に悪いまたは不快な)
猛烈 物凄まじい 厳しい 激甚 苛烈
ほうほう。なるほど。
Weblio類語辞典
①すごい(規模の非常に大きいさま)
ひどい 激しい 甚だしい 甚大 激甚 並外れた 凄まじい ヤバい
②スゴい(物事の迫力や完成度などが非常に優れているさま)
圧巻 素晴らしい すんばらしい 神業の 神がかった ネ申の
③凄い(勢いがとても強いさま)
猛烈な 熾烈な 烈火の如き 激しい 急激な 鮮烈な 爆発的な
④凄い(感嘆し賞賛する表現)
素晴らしい 天晴 ブラボー ファンタスティック インクレディブル
⑤凄い(非常に優れているさま)
偉大 偉い 立派 尊敬に値する 卓越した
・・・ん?「恐ろしい」ニュアンスが全くなくなった。
急展開過ぎて着地点がわからなくなってきた。
とりあえず言い換えて使ってみよう
自分の記事から色々試してみよう。
なんかもう、のめり込んで勢いで読んでしまった。
おかげさまで午前中にやろうと思っていたこと何もしなかった。
とにかく、刺激を受けました。
すごい人たちがいる、それをすごい人の熱量を含んだ言葉でで語るのを読む。
→ 偉大な人たちがいる、それを卓越した人の熱量を含んだ言葉で語るのを読む。
→ ワンダフルな人たちがいる、それを猛烈な人の熱量を含んだ言葉で語るのを読む
書き始めて7日経ちますがこんな自分のこんな拙い文も読んでくださり、スキしてくださることに感謝しています。
noteすごいな(あ、またすごい言った)
→noteとてつもないな
→noteブラボーだな
→noteすんばらしいな
うん。ちょっと楽しくなってきたね。
語彙を増やすのも面白いね。
せっかく何か書くなら、言葉も少しでも伝えやすくしたいね。
え、終わり!?
ということでわかったこと。
①「すごい」には「恐ろしい」という意味が含まれている
②でも、類語辞典を見てみると「恐ろしい」というニュアンスは消えつつあり「強い」「大きい」「称賛」のニュアンスが多いかも。
③それって「正しくない」ことかもしれないけれど、言葉って時代でどんどん変わるものだし古典的用法に固執するものではないよね。
④だからと言って「すごい」だけ言っていればいいもんじゃないから、語彙を増やしていくともっと楽しいよね。
ということですね。
(と無理やりシメようとする)
「すごいを多用するな」も含めて、会社で出会った人の言葉というのは、かなり自分の中で大きいのだけれど、会社を辞めたからと言って全部捨てるつもりはないし、生かしていこうと思う。
でも時代や環境の中でこうやって考え直して変革していくことも大切かな。
そんなふうに感じた退職日(ちょうど今日)の気持ちがうまい具合にテーマに絡んできたので自分自身驚いている。
やっぱり言葉を綴るのは面白い。