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日常に戻りたかった私と非日常を受け入れることにした私が今いるところ。

週に一回、気晴らしにドライブするくらいで、ゴミ捨て以外は外に出ない毎日。とても小さいマンションの部屋で家族5人、方舟にでも乗っているような気分で暮らしている。
安心できる繭の中にいるような、陸地から遠く離れた大海原にゆらゆらと浮かぶ不安な気持ちも感じながら、とても不思議な時間が流れている。

沖縄は今週ずっとお天気が悪いらしい。
雨の日は孤立感が際立つね。

休校中の長男と登園自粛中の下の二人、子どもたちがみんな家にいるからというのは言い訳だけど、このところ書くという気分にもなれなかった。
いつもとは全く違うけれど何にも起きない私の暮らしと、緊張の中で日々刻々と変わる会社の状況と。思考がまとまらないのだ。
なので、まとまらないということを書いておくことにします。

今日はどこそこで感染者が出たとか、あの店はテイクアウト営業にしたんだねとかあの店は休業なのか、とか。細かい情報をかき集めても安心しないし答えも出ない。
家での時間を上手に楽しんでいる(ように見える)人たちのSNSを眺めながら、家事だけしてるうちに1日が終わっちゃうような自分にため息が出たり。
子どもたちを狭い家に閉じ込めている申し訳なさと、ルールを守らせることで自分が疲弊したくないがための「自由」が果たしていいのか悪いのか。
とにかく何をしていても「これでいいのだ」が掴めない。昨日はいいと思ったのに今日はそれじゃあ全然ダメだと思ったり。

実はそう思ってるのって、私だけじゃないんじゃないかなって、ようやく気が付いた昨日。
ほんの少しだけ心が晴れました。
パチンとスイッチが切り替わって。
自粛期間を有意義に、とか、ピンチをチャンスに、とか、そういうことは置いといて、やろうと思ってしてこなかったことをちょっとずつでもやってみたらどうかなと。それが未来の自分に繋がろうが繋がるまいが、ただ、やろう。
だってここは非日常の世界なのだから。

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そんなふうに悶々と過ごす私を他所に、会社のみんなは強く健気に立ち向かっています。(4月22日現在、縮小営業中)
「こんな時だから何かできること」をいつも探して、お店に買いに来られないお客さん一人一人にパンを届けて回ったり、「医療従事者の皆さんが少しでも安らげる時間を持てますように」と大きな病院に1000個、2000個とたくさんのヒラミーレモンケーキを差し入れているのも、全て現場のみんなの発案です。本当にすごい。

ということも書いておきます。
いつかこれを読み返して「ああそんなこともあったね」と言えるように。







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