Steve Lee氏の動画の解説

私のNote記事は、基本的に、TAWを学んだかたのために書いておりますので、一般のかた向けではありません。
また、基本的に、Web3や仮想通貨にうといかたのために、わかりやすく解説では用語を「意訳」して説明しています。ご了承ください。
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タカヤマ・ジョーさんの「仮想通貨チャンネル、10/12付け、Steve Lee氏のインタビュー、ご覧になりましたか? 
(一つ前の投稿に、リンク、つけてあります。)

ここで見ていただきたいのは、今、一段階上の階層である(間接世界)Web3の世界と、現実の世界が、融合しつつある、ということです。
今までは、別々に動いていたのですが、去年あたりから、急速に融合してきました。
ですから、新しい世界を思考してきた皆様には、とても重要な時期だと思います。

仮想通貨に投資する、しないは別として、Web3を理解するのは、とても重要ですので、このブログでは、興味深い内容や、基本的に知っておくべき内容などの動画やWeb記事をご紹介し、それを解説したいと思います。

Web3と仮想通貨の関係が分からない人は、「Web3が体で、仮想通貨が血液」とお考え下さい。

このSteve Lee氏のインタビューは、とても価値あるものだと思います。
まだまったくWeb3が分からない人も、「だんだんと、身近になってくるんだな」ということはわかると思います。

-----以下は、動画のまとめ-------
(()内と太字はLidoによる解説です。)

10:17 機関投資家たちの話

1.アメリカで一番古い銀行BNY Mellonが、今日からビットコインを預かるサービスを始めた。これから、これに追随する銀行が増えるだろう。
         → 銀行が仮想通貨を無視できなくなったということ
2.野村証券が、先週、クリプト(仮想通貨のこと)やブロックチェーンに投資する子会社をつくるという発表をした。NFT(ブロックチェーン技術で作られたデジタル資産)やDefi(仮想通貨の取引所のようなもの)に投資する。
            → 証券会社も積極的に乗り出したということ
3.九月に、シタデル(アメリカの投資会社)、チャールズ・シュワブ、フィデリティー、の三社がデジタルアセットの取引所を作ると発表。
            → NFTなどの価値が認められたということ
4.九月末に、世界的プライベートエクイテイーハウスのKKR が、プライベートエクイティファンドをブロックチェーンを使って、トークン化して、一般の人もファンドの一部に投資できる仕組みをつくった。

5.今月、ナスダックがトップクライアントのためのクリプトサービスのユニットをつくった。

6.パウエル氏がDefiの規制が必要だと言った。
      → Defiを正式に認めるという意味
同氏はUSD(米ドル)とUSDT(ドルの仮想通貨版)が一緒に存在してもいい、ということを言ったため、その意味を組んで、何社もの伝統的な金融会社達がUSDTを大量に購入した。
            → 法定通貨の存在を揺らがすような出来事

7.アートの世界的なオークションハウスであるクリスティーが、イーサリアムを使った、NFTアートのオークションプラットホームをローンチした(立ち上げた)。

8.レーシングのフォーミュラ1の団体が、NFTとメタバースに関係する特許を申請した。
→ レーシング界やスポーツ界、ゲーム界、高級ブランド界が積極的にNFT事業を始めている。つまり、一番元気の良い人たちが自然と興味を持つようになるということ。

ここで意味することは、私たちが身近に感じているブランドで、インテリの人たちが関わる大きなブランドがNFTを発行し始めると、ある時期を超えたら、今まで無関心な人たちも興味を持ち始めて、一瞬で伸びるだろう。

15:46 プライベートマーケットの話

今までの伝統的企業は、スタートアップでは専門的な投資家たちだけが投資でき、それから10年くらい経って(上場してパブリックマーケットとなって)から、一般の人がその株を取引できるが、クリプトの世界では、スタートアップからのプライベートマーケットの期間に投資でき、それから半年くらいで(クリプトの取引所に)上場し(パブリックマーケットとなり)、一般の人も取引できるようになる(つまり、先行投資した人がもうかる)。
つまり、プライベートマーケットの入ることが重要。
その中でも、Defiに注目している。とはいえ、レンディング(仮想通貨を貸して、利息をもらうこと)はクリプトの世界だけでは、それは作り上げたお金の貸し借りに過ぎないが、これからは、リアルなアセット(ビルとか)を結び付けて、クリプトのレンディングをするようになれば、安定したレンディングができるようになるだろう。デリバティブ商品も発展するだろう。

NFTでは、ゲーム、エンタメ、ID、金融商品などの分野がある。その中で金融商品としてのNFTがこれから注目。世の中のものは、ほとんどがFT(見かけは同じもの、普通の商品)なのだが、よく考えると、すべてがNFT(同じに見えても、厳密には、商品はひとつひとつが異なる情報を持つ)である。その違いを今まで証明することができなかった。しかし、これからはできるようになる。だから、可能性が広がる。さまざまなアセットが、NFTの対象になる。

インフラの話
クリプトを支えるツール、プラットホームとしてのインフラの話。レイヤー1のスケーラビリティを直すレイヤー2の発展が必要。ウォレットが自分のIDになるだろう。ウォレットの進化が期待される。
→ つまり、ガス代と呼ばれている手数料を安くするための技術が必要。そうすれば、取引が活発になるので、取引するときに必要なウォレットで全部が済むだろうから、それがID代わりになる、ということ。ちなみに、Polygonという仮想通貨が、レイヤー2として今人気。

22:23投資について(なぜ今投資する必要があるのか)
1.去年の11月に比べるとクリプトは80%落ちている。もっと下がるのを待って投資をしなければ、チャンスを失うだろう。
2.ゴールドマンが巨大な額のプライベートエクイティファンドをつくった。もの(投資市場)が安くなっている段階で、いいものが買える。勝つコツは、いいものを選ぶこと、いい値段を選ぶこと(その両方が今はある)。
3.クリプトは2011年から始まり、多くの人は儲けるために投機していたが、その人たちは、今は市場から出て行っている。今は、「ブロックチェーンでなにができるの?」という興味を持つ人たちが参入している。つまり、投機の人たちが減り、実用性を求めて投資する人たちが増えたので、次のブルマーケットは、実用的な商品が出てきての盛り上がりになるだろう。
4.機関投資家が、この業界を広げようとしている。金融業界でやっていたことを、今クリプトでやろうとしている。マーケットが落ちても、すぐに手を引くような人たちではない。その下で、優秀な人たちがモノをつくっている。
→ つまり、今までの仮想通貨は、仮想通貨のための仮想通貨でしかなかったが、優秀な人材が集まり、やっと技術とその作品が本格的に動き始めたので、アナログに代わるデジタルな世界としてのWeb3を作り上げる土台が今、できたということ。


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