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振り子は止まらない

大きな喜びを味わうのに、振り子は大きく跳ね上がります。
そして同時に対極の感覚に、また大きく敏感になってゆく。

快く楽であるほどに、辛く苦しみに敏感になり
偏った振り子は、もう片方に大きく振り戻されます。

観念はその振り幅によって生まれているのです。

世界の事象は2つの極でしか表現することができません。
その差によって相対的に生まれた感覚のみを認識することができるのです。

つまり、わたしたちがそこに在ると思っているあらゆる出来事は
その間に生まれる周波によって存在しているのです。

"わたし"という観念は、わたし以外の"何か"なしに存在できません。
時間も空間も例外ではありません。
喜びもまた苦しみなくして存在できないのです。

だから相対なくして存在できない世界を"苦(ドゥッカ)"と呼んだのです。

その相対的な2極の世界から離れない限り
苦しみと喜びの連鎖は続いていくのです。。。

禁欲、享楽、自由、道徳、正義、愛、、、
いずれも振り子を止めることに本質はありません。

絶対的な有り様とは、振り子の支点に至る道なのです。

苦でも楽でも、わたしでもあなたでもない
ただ一点の "いまここ" にのみ永遠なる至福の刹那が在るのです。

りなる



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