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宇宙とミクロとわたしと境界と

いろんなnoterさんに刺激を受けながら最近気づくのは、わたしは見えざる自然界の偉大ならせん構造のなか生きているという畏怖です。昨日はそのイメージを端的に6枚の写真で現してみたのですが、noteらしく言語化してみたいと思います。

この宇宙のらせんは、銀河の果てから、わたしたちの体のミクロの世界にまでも等しく広がっています。


ミクロの世界旅行

ずいぶん前に読んだ、ディーパック・チョプラを思い出しています。

体の中のミクロ世界に、宇宙と同じような感覚を想起させます。

想像してみてください。

手のひらを拡大していくと―――自分がどんどん小さくなってミクロの世界に入っていくように ――― 指紋や手相の溝が、せり立つ崖のように大きく浮かび上がってきます。

さらに進んでいくと、細胞の世界が見えてきます。固体だと思っていた肉体は実は大部分が水分からできていることに気づくかもしれません。

細胞膜に入り細胞核を更に進んでいくと、原子の世界に行き着きます。これが現在人間が確認できる "物質" としての最後の姿です。

もっと奥に踏み入ってみます。

量子の世界をイメージすると、そこにはもう、わたしたちが物質と呼べるようなかけらは残っていません。原子を構成する素粒子の瞬きがかろうじてあるかもしれません。この領域では全てはエネルギーの軌跡でしか確認できないのです。

もっと奥に奥に進んでいくと、全ての瞬きは消え、暗い空洞がぽっかりと姿を現します。想像してみてください。物質を構成する原子の中身は99.999%は「からっぽ」な空間です。原子を構成する電子と電子の間には、2つの銀河と銀河の間に横たわるのと同じくらいの空虚が存在します。。。このミクロの世界には更なる広大な宇宙が存在するのです。

するどどうでしょう?この空虚には、もはや自分の体と外の世界を隔てる境界すらなくなってしまいます。銀河の向こうほどに離れたところでかすかに瞬いている粒子は、今わたしが座っている椅子と同じものでなりたっています。今聞いている音楽も(音も結局は空気の振動でしかない)。窓からわたしの肌をやさしく撫でるこの風も。わたしと椅子を隔てるもの ーーー わたしと音を隔てるもの ーーー わたしと自然を隔てるもの。そんな隔たり全てが虚無にかえる空虚があります。

わたしをわたしたらしめているものはなんだろう?

わたしの体は広大な宇宙と境界なくつながっているのです。

体の声を聞く(今に在ること)

エックハルト・トールは言います。「大いなる存在」とつながる入り口はわたしたちの体なのだと。。。

だからこそ、体が感じる、より「生々しい感情」にもっと耳を澄ませないといけないと思うのです。

体が直接的に感じる感情は、理性以上に語ってくれます。初めて見た瞬間の好印象。始めに感じた違和感。体の不調。朝起きたときの爽快感。脈略のなさそうな感覚も、突き詰めていくと理由があります。

ところが、わたしたちは必ずしも自分の体の声に実直ではありません。

過去の「記憶」や「思考」で自らにアンプをかけて感情を増幅しているようなところがあります。蛇に噛まれたという過去の苦い経験に照らして、蛇を見て怖いと感じます。過去の失敗を未来に投影して不安になるのです。喜びや楽しみも、アンプにかければ期待が膨れ、期待にそわなければ失望します。

そうやって、その思考パターンこそが「自分」のアイデンティティーであると盲信します。

でも、そこにはアンプにかける前の、微細な素の声が、、、至福の音が聞こえていたはずなのです。

楽しいものを何度見てもありのまま楽しいといえること。その絶対的な感性こそが生の声に耳を澄ませていることだと思うのです。今この瞬間に起こっていることはすべて新鮮でエキサイティングです。

これが、今この瞬間にのみ在るということです。

平常心(びょうじょうしん)

仏教に平常心(びょうじょうしん)という言葉があるそうです。平常心というと感情を制御し平静を保つことだと思いがちです。しかし、不動の心とは動かないことではなくて、動きの中に身をまかせること。海底の水のように。海の波打ち際は波立っていても、海底の水はブレない。自由でいられる。平常心とはこの不動の心をいうんだそうです。

水面のさざなみを判断するから動揺します。むしろ、さざなみこそが自分のアイデンティティーであると錯覚し、そこにアンプをかけて増大しようとします。そしてますます不安や不満が募るのです。

ありのままに、ただ流れのままに心を鎮めればいい。

たから、体の声にアンプをかけずに、耳を澄ませてあげたいと思うのです。

宇宙とミクロのわたし

するとそこには、宇宙の銀河と等しく膨大な空間が広がり、わたしとあなたを仕切る境界など存在していないことに気づくはずです。

りなる



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