【MD】スプライトSeason18徹底分析【マスター1達成】
遊戯王マスターデュエルランク戦Season18で使用した【メルフィースプライト】及び【勇者スプライト】の解説記事です。2023年6月8日改訂のリミットレギュレーションを前提としています。
Season17の記事はこちら↓
データ
戦績
合計、【メルフィースプライト】、【勇者スプライト】の順に記述
勝率:60.7% (34/56)、61.8%(21/34)、59.1%(13/22)
先攻勝率:84.6% (22/26)、88.2% (15/17)、77.8% (7/9)
後攻勝率:40.0% (12/30)、35.3% (6/17)、46.2% (6/13)
最大連勝数:4、4、4
デッキ分布
イシズティアラメンツ:17.9% (10/56)
烙印深淵ティアラメンツ:10.7% (6/56)
※ティアラメンツ系(イシズ、烙印深淵、捕食烙印、スプライト):32.1% (18/56)
烙印ビーステッド:12.5% (7/56)
スプライト(メルフィー、勇者):7.1% (4/56)
エクソシスター:7.1% (4/56)
その他:41.1% (23/56)
考察
戦績とデッキ分布に関して考察していきます。
対【ティアラメンツ】
勝率:38.9% (7/18)、先攻勝率:83.3% (5/6)、後攻勝率:16.7% (2/12)
イシズギミック、デビル・フランケン、テラ・フォーミングの規制により、上振れ率が落ちました。
一方、追加された烙印深淵ギミックは【スプライト】にとって後攻ワンキルの障害となりました。
総合的に見て、先攻有利という印象です。対【烙印ビーステッド】
勝率:71.4% (5/7)、先攻勝率:100% (3/3)、後攻勝率:50% (2/4)
無制限の超融合で「スプライト」モンスター2体を素材に共命の翼ガルーラを出せるのがくだらないに尽きます。
先攻をとれば、深淵の獣レベル6モンスターを特殊召喚させずに展開できるため、適切に妨害を使えば止まります。バトルフェイズで深淵の獣レベル6モンスターを展開されても、森のメルフィーズ、スプリンド、うきうきメルフィーズで3体まで止めることができます(55戦目)。
後攻は、手札誘発で展開を止めて天霆號アーゼウスでリソース勝負に持ち込むのが理想。その場合、氷剣竜ミラジェイドよりも撃鉄竜リンドブルムのほうが厄介です(49戦目)。対【スプライト】
勝率:50% (2/4)、先攻勝率:66.7% (2/3)、後攻勝率:0% (0/1)
先攻は、増殖するGの効果が通らない限りおおよそ勝てます。
後攻は、メイン終了宣言でエルフとI:Pマスカレーナの効果を使わせて妨害数を減らし、貫通札(スターター、鬼ガエル+水属性モンスター、おろかな埋葬)があれば、神騎セイントレアで捲れる可能性があります。対その他デッキ
先攻は、スプリンドの追加により、灰流うららや無限泡影への耐性と先攻展開の最大値が上昇したため、冥王結界波等でメタられない限り勝てます。
後攻でも、手札誘発を多く積めることや、貫通札、ワンキルパターンが増えたことで勝率は高いです。
構築
【メルフィースプライト】
遊戯王OCGカードデータベースにデッキレシピを公開しています(画像リンク先)。
以下は、7-28戦目の構築(画像)との差分で記述。
1-6戦目:レッド、深淵の獣×3、神騎セイントレア→ディメンション・アトラクター×2、三戦の才×2、神隠し鬼火丸
51-56戦目:ピクシーズ、キャロット、深淵の獣×3、ガンマバースト→ドロール&ロックバード×2、素早いアンコウ、おろかな埋葬、三戦の才×2
【勇者スプライト】
以下の構築を参考にしました(召命の神弓-アポロウーサ→神騎セイントレア)。
メインデッキ
「スプライト」モンスター
必須:ブルー×2、ジェット×3、レッド、キャロット
レギュレーション改訂により、ブルーが無制限→準制限。
スプリンドの追加によりワンキルパターンが増えたため、ピクシーズの優先度は低い。「素早い」モンスター
必須:アンコウ、ビーバー×3
・素早いアンコウ
スプリンドL召喚時効果やおろかな埋葬でデッキから、鬼ガエル①効果や運命の旅路①効果で手札から墓地へ送る。ターン1制限がない。
・素早いビーバー
召喚時にデッキ・墓地から素早いアンコウを特殊召喚。アンコウ2枚採用にすることで、ビーバーを初動に使ってもデッキにアンコウ、ビーバー×2を残せる。アンコウ効果使用後に、ビーバーを召喚する場合もある。
キャシー①効果でデッキから手札に加えることができる。「ガエル」ギミック
必須:鬼ガエル×3、粋カエル
・鬼ガエル
①効果でアンコウを墓地に送って特殊召喚が最強初動。
②効果で自身を手札に戻して、召喚権が余っていれば自身を再び召喚、手札の水属性モンスターを墓地に送って特殊召喚など。
②効果で増殖するGや後続となるモンスターを手札に戻せる。
・粋カエル
S素材にできないことは注意。「深淵の獣」出張セット(【スプライト】で採用する場合)
必須:マグナムート、ドルイドヴルム
バルドレイクは②効果が単体で完結できないため、優先度は低い。
ティアラメンツ下級モンスターの②効果や深淵の獣レベル6モンスターの①効果にチェーンして、効果を止められる。
攻撃力の低い【スプライト】にとって2500打点は優秀。「勇者」出張セット(【勇者スプライト】で採用する場合)
必須:聖殿の水遣い、流離のグリフォンライダー、アラメシアの儀×2、騎竜ドラコバック、運命の旅路
・聖殿の水遣い
制限カードのため1枚採用。鬼ガエル①効果で手札から墓地に送ることができる。①効果で特殊召喚し、リンク素材にすることもある。
・流離のグリフォンライダー
スプライト展開の前に出せる1妨害。①効果で特殊召喚し、リンク素材にすることもある。「スプライト」魔法
必須:スターター×2、スマッシャーズ
・スプライト・スマッシャーズ
墓地メタ(ディメンション・アトラクター等)の採用率が減り、スプリンドの追加により展開に余裕ができたため採用。
・スプライト・ガンマバースト
スプリンドの追加によりワンキルパターンが増えたため、優先度は低い。レベル2モンスターで深淵の獣の攻撃力2500や守備力3000を上回ることが難しい。その他のモンスター(手札誘発を除く)
・E-HERO ヘル・ブラット
召喚権を使わずにレベル2モンスターをフィールドに出せる。アンコウ2枚採用にすると、鬼ガエル特殊召喚初動率が上がり、召喚権が余ることが多かったため、優先度は低い。手札誘発、汎用
必須:増殖するG×3、灰流うらら×3、墓穴の指名者×2、抹殺の指名者
・ドロール&ロックバード
【スプライト】、【烙印ビーステッド】に対して有効札。【60GS】に増殖するGを使用したときにライブラリアウトすることを防げる。
1度も引けなかったため、検討の余地あり。
・増殖するG
Season18はふわんだりぃずが弱体化の一途をたどり、ディメンション・アトラクターの採用率も低下したことで、増殖するGが文句なしの最強の手札誘発となった。
先攻展開で、鬼ガエルがすでにフィールド・墓地に存在する場合、ギガンティックから特殊召喚して鬼ガエル②効果で回収する。
・灰流うらら
増殖するG、烙印融合の効果を無効にできる。
・ディメンション・アトラクター
【烙印ビーステッド】には有効札になりにくく、スプリンドからの展開ができなくなるため不採用。
・おろかな埋葬
アンコウ2枚採用の場合に採用。【勇者スプライト】では聖殿の水遣いを墓地に送り、勇者の初動札として使用することもある。
アンコウを墓地に送った場合、召喚権を使わずにレベル2モンスターを2枚展開できる。妨害を受けてもアンコウの効果にはターン1制限がないため、2枚目のアンコウの効果を使用できる。
・三戦の才
ディメンション・アトラクターの採用率が低下し、メインフェイズにモンスター効果を使用されることが増えたため、デッキ枠が空いていれば採用したい。
・墓穴の指名者
剣神官ムドラ、宿神像ケルドウが制限になったことで価値が上がった。
・抹殺の指名者
「深淵の獣」出張セットを採用していると、使用できる場面が増える。
・無限泡影
使用するべきタイミング(マストカウンター)を間違えなければ強力。
エクストラデッキ
「スプライト」モンスター
必須:ギガンティック×2、エルフ×2、スプリンド
超融合の素材にされやすい。
・ギガンティック・スプライト
先攻では、相手のティアラメンツ・ハゥフニスからの展開、古尖兵ケルベク、深淵の獣レベル6モンスター、原始生命態ニビルの特殊召喚を予防しながら展開に使う。
後攻では、エルフやスプリンドを素材に3200打点として2体並べてワンキルを狙う。
・スプライト・エルフ
先攻では、主に②効果で墓地から鬼ガエルを特殊召喚、稀に①効果でギガンティックに耐性を付与する。
相手メインフェイズでは、②効果で墓地からジェットを特殊召喚して後続となるスターターをデッキから手札に加えたいが、相手の深淵の獣レベル6モンスターに止められてしまうため、タイミングに注意。
・スプライト・スプリンド
自分のターンでは、主にL召喚時効果でアンコウ、稀に鬼ガエルをデッキから墓地に送る。非常に稀だが、展開に余裕がある場合はキャロットやレッドを墓地に送り、相手ターンにエルフで墓地から特殊召喚することもある。
相手ターンでは、②効果を森のメルフィーズの素材を取り除いて使用する。相手の特殊召喚時だけでなく、エルフ②効果やラッシィ①効果による特殊召喚時にも使用できる。「メルフィー」モンスター、虹光の宣告者
必須:虹光の宣告者、うきうきメルフィーズ、森のメルフィーズSeason16の記事で解説。
森のメルフィーズはスプリンドの②効果やキャロットの②効果を使用するために最終盤面に残す。
稀に双穹の騎士アストラムの素材になる。汎用ランク2エクシーズ
・神騎セイントレア
モンスター効果を使用せずに天霆號アーゼウスを出したいときに使う。
・神隠し鬼火丸
相手モンスターを1体除去しながらワンキルするときに使う。ダウナード・マジシャン、天霆號アーゼウス
・ダウナード・マジシャン
ランク2に重ねて4素材アーゼウスになる。
・天霆號アーゼウス
【ティアラメンツ】以外のデッキに有効。汎用リンク
必須:I:Pマスカレーナ、双穹の騎士アストラム
・I:Pマスカレーナ
キャロットが盤面に残っている場合は相手にメイン終了宣言をされても効果は使用しない。召命の神弓-アポロウーサを採用しない場合は、キャロットがいなくても効果は使用せずにキャシィを残すことすらある。
・召命の神弓-アポロウーサ
拮抗勝負受け以外の有効な使い道が思い至らなかったため不採用。
4素材でも1度効果を使用しただけで2400打点となり、深淵の獣の2500打点を下回るのも低評価。
・双穹の騎士アストラム
【ティアラメンツ】や深淵の獣に対して有効。【スプライト】では神騎セイントレアから天霆號アーゼウスを出すか、双穹の騎士アストラムで戦闘破壊することで突破が可能。
・トポロジック・ゼロヴォロス
【ティアラメンツ】に対して有効。スプリンドの追加により、先攻盤面の妨害数が増えたため、優先度は低い。ドロール&ロックバードを3枚採用する場合は、「深淵の獣」出張セットとともに採用を検討。
・閉ザサレシ世界ノ冥神
スプリンド、スマッシャーズ、うきうきメルフィーズと合わせて、4回の着地狩り(相手の召喚に合わせて妨害すること)が可能。【スプライト】やその他デッキに対して強力。
展開
基本展開
以下の動画がまとまっていておすすめです。
ドロール&ロックバード受け展開
ドロール&ロックバードの効果適用下では、ブルー、ジェットの特殊召喚時効果、森のメルフィーズの起動効果が使用できません。
必要カード:フィールドにレベル2モンスター2体
結果:フィールドにスプライト・エルフ、I:Pマスカレーナ、ギガンティック・スプライト、墓地にスプライト・スプリンド、鬼ガエル、粋カエル、光・闇属性以外のレベル2モンスター
レベル2モンスター×2でスプライト・スプリンドをL召喚。
スプライト・スプリンドのL召喚時効果でデッキから素早いアンコウを墓地に送る。
素早いアンコウ効果でデッキから素早いビーバー2体を特殊召喚。
スプライト・スプリンドと素早いビーバーを素材にギガンティック・スプライトをX召喚。
ギガンティック・スプライト効果でX素材のスプライト・スプリンドを取り除いてデッキから鬼ガエルAを特殊召喚。
鬼ガエルA特殊召喚時効果でデッキから粋カエルを墓地に送る。
素早いビーバーと鬼ガエルAを素材にスプライト・エルフL召喚。
スプライト・エルフの効果で墓地から鬼ガエルAを特殊召喚。
鬼ガエルA特殊召喚時効果でデッキから鬼ガエルBを墓地に送る。
粋カエルの効果で墓地の鬼ガエルBを除外し、墓地から自身を特殊召喚。
鬼ガエルAと粋カエルを素材にI:PマスカレーナをL召喚。
※この展開はI:Pマスカレーナによる妨害の質が重要になるため、妨害数の増える召命の神弓-アポロウーサや全体除去が可能なトポロジック・ゼロヴォロスの採用を検討。
※トポロジック・ゼロヴォロスの効果は、エルフで光・闇属性以外のレベル2・ランク2・リンク2モンスターを墓地から特殊召喚するか、「深淵の獣」出張セットで墓地からI:Pマスカレーナ等を除外して手札から特殊召喚して発動する。なお、スプリンドを左端に特殊召喚すると左のEXモンスターゾーンにリンクマーカーが向く。