別人格の子ども
世間でいう中の中レベルでも親に褒められて育ってきた、自己肯定感高めの人生
でもそれは親の価値観の枠の中で行動している間だけだった
安定と安全と平凡の中で生きるのを良しとする親心
大事に思ってくれてる気持ちがわかるから、つい自分を抑えて従ってきた
夢があって努力して入った大学での留学も極度に心配するからあきらめた
早々に決めた就職も急に職場が東京に変わり断固反対されて断った
仕事は事務がいいよと言われたから好きでもない事務職に就いた
我を通すより親に心配をかけないことに重点を置いて生きてきた
心配かけるぐらいなら自分が諦める道を取った方が負担が少なかった
でも...私ってなんだろう...
ずっとそんな思いがくすぶっていた
私ってこんなタイプじゃない
自分をもっと表現したい
でもやってこなかったからやり方がわからない
思った様にできなかったことを親のせいにしたくない
そんなこんなで40年近く生きた頃
親の目が届かず小言を聞く回数が減ったのをいいことに少しずつ今の仕事を始めた
案の定パートに行けだの、それだけやってその収入なの?だの、まぁいろいろ言われながら聞き流して続けてきた
先日初めて母から
「あんた、この仕事で才能開花したな!」
と言われた
これぐらいで才能と言ってくれる母にありがとうと思った
すぐに認めてくれた、小さな頃と同じだなと思うと今までのことを全て受け入れることができた
親とは違う生き方を選ぶ子ども
私自身がそうだから、子どももちゃんと別人格として認めていきたい
つい忘れてしまいがちなやつ。
※急に語り出すシリーズ 第15話
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