見出し画像

夜虹によせてある決着をつけた日(ポップンと“好き”と目標の話/中編)


MarLさんの曲をよろしくお願いします。
『夜虹』と時雨をよろしくお願いします。
私がこの混沌とした記事で伝えたい事は、実の所これだけです。

はじめに:おことわり?

こんにちは、liccaです。
今回の記事なのですが、いつもの記事やマガジン内の前編・後編とは様子があまりに違うと思われるので、おことわり…をいれることにしました。

今回は、あっちゃごっちゃの脱線と珍しく弱音込みの、一人称エッセイになっています。そのくせたった一つの話題のために、他の機種からも他のゲームからも過去の呟きからも着想を受けてます。未来の私が確実に野次を飛ばしてくるタイプの記事ですね。文字数嵩みすぎかつ体験が個人的すぎて敬語ですらないし。
ただ上記の主張にかかる文脈(または思い出)はなるたけ丁寧に紐解いたつもりでいますので、読んで、知っていただければこれ以上の幸せはありません。

こちらの記事は「中編」になります。
読み手であるあなたはこの記事(中編)の日記だけ読んでも良いですし、マガジンとしての順番に従い後ほど投稿される前編から読んでいっても良いですし、後述のリンクから先に10か月前に投稿された後編を読んでも良いです。投稿順からして滅茶苦茶なので(すみません)読み方も自由です。

ということで次節から、久しぶりの本格的な自分語り、やっていきましょうか。



長夜に突然『夜虹』の報せを受けた


さて。
(まだ存在しない)前編ではMarLさんが関わる曲への思いを吐露してきたわけだが(まだ存在しないんだってば)あの記録自体には「後世に残さなくては」という高尚な目的がある訳ではない。

これまでのnoteやそれ以前のサイトでの文章記述においても、真に、自分のために、備忘録を残さなくてはという一心でここまでやってきた。一過性の記憶、外様でどんな評価を受けようと“熱狂”した一瞬の価値は揺るがないと信じて。この経緯や意図については、もしかしたらご存知の方もいらっしゃるかもしれない。
だから本題に入る前に、今更ながらの話ではあるが自分の「好き」を残そうとしたし、それがうまくいかなくて期間が開いてしまった (し、なんなら言葉を選びすぎて当記事、前編の後編すなわち「中編」が先に上がっている)。なんと難儀なのだろうか。

このリンクからは、10ヶ月前に書いた「後編」に飛べます。
(以下同文)

新しい曲を求めて色んなBEMANIシリーズを渡り歩きながら。
MarLさんのいろんな出没、色んなサントラの記名を吸い、曲を聴き、遊んで、攻略して……いつの間にか5年を過ぎて、音沙汰は無くなっていた
そして私もまた1番好きなアーティストの、MarLさんの音沙汰が無くても楽しい音ゲーマー生活を過ごせるようになっていた。
24年1月発売「pop'n music 解明リドルズ Original SoundTrack」で初めて原曲が音源化された『世界の果てに約束の凱歌を / Zutt』に、作詞にさえクレジットされていなかったことを確認しても、そこまでショックを受けなかったというのも本当で。
でも、なんだろうな。
やっぱりふわっと飛び立っていってしまったものだから、まだ執着が抜けきっていなかったんだなと思わされたのは……その3ヶ月後に、『夜虹』の告知がポストされた時からだった。

そうして4月24日正午、告知はなされた。
5年弱振りの、時雨が担当する新曲が。「どんな曲だろう?」とはあまりにもこちらの台詞なのだが…!?

私だって残したい記憶は選びたい。でも切っても切り離せないなと、今になって思うので記憶を掘り返すと、息が詰まって、苦しい、という思いは確かにあった。
だって初めに考えたことが「どのボーカリストなら、許せるか」だったことに、数刻経って許し難くなって該当ポストを消している。
心にそういう「もしも」の緩衝材をいくつも敷いて……本命だった時に前日の数倍喜び跳ねる、そんなやりかた自体は実は私の常套手段だ。しかしいくつもの同格の予想を立ててる場合以外で、そんなこと普段は思っても大々的には言わないようにしてきたのに、口を滑らせてしまうほど気が動転していたのか……。
色んなことをぐるぐるグルグル考えて、ポップンミュージックを始めて…6年、初めて、諦めをつける機会が来たのかもしれない、と思った。でもすぐに、それを考えてしまうことがもうファンとしてダメだろ、と激しい悔悟に駆られた。期待を裏切られる経験が一番怖くて、でも期待を持たないならそれはファンと呼べるのか? もうぐちゃぐちゃだ。


「あなたが夜空をつくるのね」

そんな中。イベントの主役、エルムちゃんがくれた一言コメントに、ハッとさせられた。
雨を引き寄せ星を妨げてしまう性質をコンプレックスと思っている…それが私の中の、かつての時雨だった。けれど『星屑の夜果て』という解答編から5年……彼女はとっくに、(雨)雲の切れ間に星を蒔いて、涙の後を彩る存在になっていたのかもしれない。

曲として、問への解は夜果てで完結しているということに納得はしていた。けれどこうして新曲が来てくれて、キャラクターが成長したと思わされるようなコメントを貰えて、時雨にとっての “5年” が不意に開けて見えた。
そもこのあたりの葛藤抜きにしても時雨の新規ハリアイ絵が嬉しすぎたので、そこで精神の安定を図ってた部分もある。とりたちはかわいいし、フラスコの中身である星の種(卵?)はとても綺麗で、何より時雨の手で「制御出来ている」感じがある。peace当時のハリアイ絵とは異なるパキッとした絵柄で大人びた面も感じ取られて、彼女の成長が純粋に楽しみだった。

大人になると時間は加速していくらしい。それを知らなかった頃の私が哀彩に、そして夜果てに出会ってから5年が経っていた。
時間はあっという間に過ぎ、腕前は上がり、楽しみ方のベクトルはほんの数度だけ変わった…気がする。けれどかつての楽しみ方を過度に美化はしないし、貶めもしないと心に誓ってやってきたことだけは確かで。
例えば2機種でバージョンのクライマックスを体験した、2019年の夏から秋へ掛けた半年間。
例えば “BEMANIライブ” を知ってしまった2022年の夏と秋。
心を突き破るような感情の瞬間最大風速は様々な地点にあって、その記憶の中に、私はいつでも帰ることができる。
ずっとそうやって生きてきたのに、何を今更。

タイムラインではぽつりぽつりと苦しみを載せて、うだうだ言いつつ、内心覚悟を決めて明日を待った。
かつての強烈な “モチベーション” に、別れを告げる覚悟を決めていた。

それはそれとしてうだうだ言ってた例



5年越しにまた時雨に泣かされてる


眠れず明かした夜でさえ 祈りにも似た星なんだ

『星屑の夜果て』スキ!ランキング 楽曲コメント

……さて訪れますは4/25、当日、一睡のうち0.02睡ぐらいしか出来ませんでした………。いや夜虹の前に課題終わらせたくてスパートかけたらそのまま3時を過ぎて大惨事になった(寝しなを過ぎた)せいなので、これは夜虹悪くないんだけど……。
夜果てを解禁したゲーセンはもうない。初めてEXクリアしたゲーセンもない。また別の、小さくいつ終わるとも知れないとあるホームで開凸に臨んだ。

ここでひとつ解説を挟む。
現在の楽曲解禁イベント「覚醒のエルム」では、解禁したい曲を選択し、ほかのキャラクター(ちびキャラ化しており、とてもかわいい)が出題するミッションやその他ボーナスを受けて満タンになるまでゲージを貯めていく。
大事なのは、前イベントとの違いだ。「なるなる♪ミミニャミ実験室」ではキャラと開発アイテムだけが示唆され、どんな楽曲が来るかは開けてみてのお楽しみだった。

今回は違う。キャラクターも、曲名バナーイラストも…そして楽曲プレビューも。前とは比べ物にならないほど多くの情報が、解禁対象の選択画面から得られる。
『Tan♪ Tan♪ Tan♪ / BST "seiya-murai" feat ALT』や『狼弦暴威 / Des-ROW・組スぺシアル』といった前例の通り、一を聞いて十を知る手練の方々にとっては一番最初に答え合わせが始まるも同然。
ゲームセンターに来てその日初めてポップンにクレジットを入れた瞬間に、全ての決着が着く。まさに一発勝負の丁半博打。
パセリ払いのスタンダードプレイを選んだ数秒後、覚醒のエルムのイベントBGMを約1秒挟んで…プレビューが流れ出す。


写真は寸止めお預けの記録だけ残ってました

刹那で耳に飛び込んできた、バイオリンを先頭にした協奏。瞬間的に、インスト曲/非ボーカル曲だ、と確信する。
まっすぐ、けれど起伏ある道を進むような音色に、ピンと来たようで来ないようで、そもそも寝不足の頭が全く回らなくて。
結論から言えば知っていた。
というか、その手の “尊(たっと)び方” が出来るアーティストとは誰か、を考えれば、すぐに答えは出たんだと思う。


『夜虹 / BEMANI Sound Team "HuΣeR"』


もう本当に、本当に私が浅はかだったと悟りました。参りました。

そもそも彼は前述の『星屑の夜果て / BST  "HuΣeR × MarL × SYUNN"』を描いた、2016年デビュー組(以下、ニューフェイス組)のうちのひとり。なので候補としては大本命のはずなのだが、諸事情あって予想から外していた。そのうえでMarLさんが好きすぎて、「ボーカル曲」の固定観念が強すぎたのが敗因(?)と言えるだろう。

当日解禁中に夜果てに星を蒔いておけたんです  伏線までぶちまけてしまっていた…


歌うようなバイオリンとエールを送るような曲調は、折り合いを付ける、にはあまりに有難い構成で。
「そりゃあそういう折り合いの付け方をサラッとやってのける人だったなあなたは、ていうかあなただって初めから分かってたら曲聞かなくても信じて聞けたな、なんか一周回って先に教えといて欲しかったな、苦悩と覚悟がバッキバキの骨折り損なんだが……??」と、脳内は納得が過ぎて大混乱。
ここだけの話私はハマーさんのことを、なんというか信頼できる…こちら側の視座を持ってる人…として認識しすぎていると思う(社会性フィルター適用済)。そして人見知りは知ってる人ほど馴れ馴れしい、との言の通りイマジナリーフレンドリーが過ぎて、心の中での語り掛けがあまりに雑になりすぎている。
なので「もうほんっと、あんたって人はよぉ……!!!」と筐体に向かって声を絞り出していた。不審者すぎる。人の気配は無かったので完全犯罪です。

本物の初プレー、EASYゲージを外し忘れていました

その夜。イヤホンジャックのあるゲームセンターに入り直して、夜虹を聞き直した。
イントロに水音を聞き取って、ぼんやりながらも雨だと悟る。16分のリズムトラックが時折シンフォニックな音を支えるアートコア的要素を有しながら、中盤にはジャズ・ワルツ的なパートも挟み込まれる。髄所のメロディではPSG音源のようなピコピコ音が確かなアイデンティティを持って、ノスタルジーを演出している。
音色も虹色でパートも七つ(これは数え方にもよるだろう)。単に雄大さを意識するに留まらない、無数の拘りを感じる。
そしてアウトロの鳥の鳴き声に、水音は混ざっていない。2分の演奏の中で通り雨は過ぎていて、無性にそれが嬉しかった。

そして譜面が超楽しかった。
EX譜面はレベル48。挑戦圏ドンピシャの難易度ではあるものの、体感として同難易度帯でも易しめだ。後々47へ降格する可能性すらあると思う。
12分は階段が、16分は乱打感がメインになっていて、リズムと共に切り替わる譜面傾向がアクセントになっている。23年3月リリースの同アーティスト作曲『Τέλος』と傾向が似ているが、ラストのラッシュはこちらの方が幾分か素直だ (レベル47のこちらの方が、私は正直難しい) 。

最後の虹を模したロングポップ君の同時押しは右側に配置されていて、これは『No NAME Colors』EX譜面ラストの、虹を掛ける配置と一致していてちょっと嬉しい。
時雨担当の前作品『星屑の夜果て』の、大部分がドラムマシン的演奏感覚に則った譜面とはまた違う、視覚的な美しさを大々的に訴えかけられたように思われた。

でもキャラコメント的に、虹はきっと結果的に、奇跡的に生まれた景色なんじゃないかと思っている


”Iris Nox”

ところでなぜ、無意識に彼を候補から除外していたのか。
これには「直近(1年以内)で“虹”と名のつく曲をリリースしていたから」という真っ当な理由がある。

稼働日からAAAを狙って聞き続けていました
(取れたのは本当に最近)


2023年10月に稼働開始したbeatmania IIDX 31 EPOLISのデフォルト収録曲『Iris / BST "HuΣeR" feat.紫村 花澄』……アイリスはギリシャ語で、虹を意味するタイトルの曲だ。
そして花の名前(アヤメの一種)でもある。今この方は花の名前を冠したボーカル曲を複数リリースしているので、その潮流の中に位置する曲なのだろう。けれど天候として、光色としての虹も、意識はされているような気がする。
24年3月にはサントラ発売で音源化もされていて、Original Mix…すなわちフル尺も存在する。以前からハイスコア狙いで何度も選曲していたが、夜虹を経てから改めて、歌詞を重点的に意識して聞くようになった。

そして思う。この曲あまりにも、見送る側の曲なのだ

アイビスペイントで30分で作ったやつ

正直風土文化的には夜とか虹とか別れの曲としては縁起悪い気もしなくもないが、その辺は全て “朝焼け” の語彙とどこからどう聞いてもパーフェクトな応援歌である曲調の下に無視するものとする。
姉妹作の『ANEMONE』は、2人並んで(あるいは並んでいた思い出を糧に)自らに語り聞かせて、共に動き出す物語だった。
けれどこの曲の世界の中では、君はもういない。君はもう “痣/アザ” になってしまった。夢を放り出して傷を与え受けた日すら遠く過ぎてしまった。静寂は鳴り止まず、思い出は街に呑まれていく。
だからこそ声を上げる。暗がりの中でも届くぐらいの鮮やかな歌を。
振り絞った声で歌う。

虹色に輝け 僕らの声 もっともっと遠くまで
翳り切ったこの暗闇に 響き渡れ鮮やかなメロディ

コンテクストの結び付きとしてはやはり、花の青春シリーズに軍配が上がる。だが上記のサビの通り、前面に立っているのは虹色の輝きだった。(でも2番にある紫と入ったフレーズ、地味にボーカルの紫村さんに掛かっているその丁寧さが好きです…)
またボーカルの背後をYvyaさんのギターが支える『ANEMONE』、ボーカルKuroa*さんとのプロジェクト “Fernweh” として過去展開してきた、和風な音が歌とコラボする『lycoris』ときて、この『Iris』の歌を支えている音は――ピアノとヴァイオリンが根幹だ。
つまりそれが、プレビューで感じた既視感ならぬ、既聴感の正体だったということになる。

但し実際に初めに思い出した音は『VALKYRIAS-英雄誕生-』らしい  特にノスタルジアではピアノの音も強いので…

このシリーズでは度々先例が存在する「演奏の完全一致」には当てはまらない事もあり、あまり強い言葉で断定したくはない。なので言葉を絞ると「私はIrisに夜虹の影を見た」の一言に尽きる。歌詞のない歌にこの声を重ねて、『夜虹』にもまたエール的メッセージを見出せる事にこそ、喜びを感じていたのだと、思う。
ただそこから先の連想ゲームに関しては、ひとたび始まれば無限に続いてしまうので、またいつか。


星が瞬くこんな真っ昼間に


夜虹がリリースされて嬉しかったのは、リリースされた事自体の他にも様々にあり……そのうちのひとつは「MarLさんがにわかに話題に昇ったこと」となっている。
過去を探せばいつでもあるような、そもそもフォロワーのいるタイムラインに投げかければ反応が返ってくるような状況とは違う。近くて遠いコミュニティから流れてくるおすすめツイートをおっかなびっくり眺めただけでも、今この時に時雨が注目を浴びていて、過去の曲にもスポットが当たって……「時雨の曲はMarLさんが第1志望だ(った)」という旨の投稿・発言が流れてきて、それが本当に嬉しかった。

配信リンク拝借させていただきました  正直コメント欄だけで泣きそうになっていました。


今まで避けてきた、愚直な話を挟ませて欲しい。
BEMANI Sound Teamは会社員で、その行く先を知らせる義理はない。それは解っている。
現代のキャリアルートにおいて、転職やフリーランスへの転向、休憩(!)などはメジャーだと、まだ伝聞上ではあるものの認識はしている。
例え便りが無いと心配ばかり流れ、サジェストも汚染されてしまうようなネット社会の中で何度も「そのような報せ」を一番の渦中からは一歩引たところで受けてきた私は憶測に取りつかれまいと努めていた、何を隠そう、私は本質的に、上記のような杞憂しいなので~~~…………!! ほぼ確実にあの感情は同族嫌悪だったので……!!! なんで病魔とかいう特大心配イベントが全世界で巻き起こってしまったんや~~~!!!!

……だからこそ、夜虹にポジティブなこころをおすそわけしてもらえたというか。夜虹の前向きな世界観が、Irisのエールのように歌うメロディが、良い便りでなくてなんなのだろう。
そう思い込む(思い込みです)事にしました。私は。


上記はAkhutaさん退社時のツイートだが、後で思ったのはこの寂しさ、名義に関わる話題に限ったことでもないのかもしれない、ということだった。少しのオリジナル曲の知識を持ってBEMANIに飛び込んできた人でも、昔の、知らない名前のアーティストの曲はこわい……までは行かずとも、食指が優先して動くことはないんじゃなかろうか。私ですらそうだったんだから、多分。少なからず。
そういう事情もあって、この記事を書いた原動力は“備忘録”だと述べたが、実はもうひとつエンジンを搭載している。

MarLさんのこと、遊んでほしいし、聞いてほしいし、知ってほしい。

出会った物語の煌めきで埋め尽くされた、人間の脳内という星空に、片隅でいいからいて欲しい。そんな思いがずっとある。
もっともこの記事が一助になるとも思っていないので、これもまた願いにも満たない祈りでしかない。
でも今回ばかりは……作り手側も“そう”であってほしいと願っても、いいだろうか。

うまく言え直せなかったので当時の呟きに頼りってしまった。
私達ばかりが寂しかったわけないだろう、そういう意味で私は “浅はか” だった。 夜の要素がもたらす僅かばかりの寂しさが曲に乗っていたからこそ、何よりも先に感謝の念が沸いた。
一番の願いは叶わなかったから、これからもずっとMarLさんの新しい声を待ち続けることは変わらない。
けど、気持ちは晴れた気がする。どんな曲が来ても、それで怒って音ゲー辞めますなんてことも絶対ないのに。余計な執着をこんな素敵な曲で、素敵な形で降ろせるなんて、思ってもみなかった。

だから心から言える。
これからも夢を見続ける自分、どこにいようと“MarLさん”の道を応援している自分、ひっくるめてまだここで音楽を楽しんでいるので、引き続きよろしくお願いします、と。


おわりに:決着はしたという事で


さて、これで『夜虹』にまつわる周辺日記は大体書き連ねられたかなと思います。
ここまでの述懐を最後まで読んでいただいた方には、最大限の感謝を送りたいです。すごすぎる。本当にありがとうございました。
さすがにもうここまでの曲語りはしないかもしれませんが、同じことをポップンミュージックピースのサントラの感想書いた時に言ったので、また約束破った時はそれなりによろしくお願いいたします。

ただまあ、覚悟していた通りに決着はついたという事で。


このロスタイム…私はいつまで続けられるかな

コミック版『シャングリラ・フロンティア』第98話
「貴方はなんのためにゲームをしますか?:ペンシルゴンの回答」より


雨上がりの虹がかった空に星は収められて、無数の輝きが夜の帳を下ろした。夢のような景色けれど目が覚める頃には、作り出されたひとときの夜も、雨雲とはぐれた虹も、消えていることだろう。
「これまで」と「そのとき」の記憶は、こうして閉じ込めることが出来た。未練も良い形で解放させてくれたのはもちろん僥倖だった。
ただ、本物の夜は多分、まだ遠い。
晴れ渡るこの青空の下で、私は「これから」のロスタイムをどんな風に過ごせばいいんだろうか




なーんてね

同上、98話より

いやあ、我ながらこれがとっくに、半年以上前に済んだ話だっていうんだから、†お気持ちポエム†の書き甲斐の無い奴ですよねホント。

〈後編へ戻る?〉


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?