見出し画像

【北米漫画市場まとめ】「リバーズ・エッジ」などの英語版の配信・出版続々、BBCによる日本のアニメの西洋での人気化の分析

北米漫画市場のニュースなどのまとめです。拾い切れていないものもあるのでぜひリクエストお待ちしております。感想も歓迎です。


「CITY HUNTER」「リバーズ・エッジ」などの英語版の配信・出版続々、BBCによる日本のアニメの西洋での人気獲得の分析


出版社による海外戦略の一環です。出版社のコアミックスが「CITY HUNTER」などの英語版の配信をサイトで始めました。CITY HUNTERは海外ファンの多いので、英語圏でも話題に。


もうひとつ英語版で興味深いと思ったのは岡崎京子先生の「リバーズ・エッジ」の英語版出版です。

「リバーズ・エッジ」といえば1990年代を代表する作品のひとつですが、あの時代の雰囲気とあわせてどう英語版で表現され伝わるのか気になるところ。また少年漫画のような長編作品ではないので「日本漫画」のファン開拓には一役買ってくれそうです。

最後は「作りたい女に食べたい女」の英語版発表。こちらも特に英語圏のレズビアンから英語版の発売が期待されていた作品です。ぜひ書店に長く並んでほしいです。



グーグル、日本の漫画をテーマにしたオンライン展示を配信

漫画好き界隈で話題になっていた、グーグルによる日本の漫画をテーマにしたオンライン展示「Manga:Out Of The  Box」。少年漫画だけでなく少女漫画やアニメ、グッズ販売からメディアミックスと幅広い分野に目が向いた展示で一読の価値ありです。


クランチロール、広告モデルの配信サービスを中止へ

クランチロールが広告モデルの配信サービスから撤退するというお話です。2022年春シーズンから、広告モデルの配信契約には新作を配信せず、契約者には定額課金型サービスの方への移行を促すとのこと。アニメの配信サービスについては広告型ではなく課金型が主流になるということでしょうかね。


日本のアニメはいかにして世界を席巻したか BY BBC

「劇場版 呪術廻戦 0」の世界的なヒットをきっかけにした、BBCによる日本のアニメの欧米でのヒットの背景を分析した記事。専門家のコメントを引用して「HENTAI」とは分けて考えるべきだと指摘しています。さらに暴力的ではないかと懸念する親に対しては、そもそも子供が見ている作品がどのような作品化をチェックすることを推奨し、クリエイティブな取り組みのきっかけになることもあるとしています。

追加

この企画を始めるきっかけになった菊池健さんのマンガ業界関連の日々のニュースをまとめるマガジンです。

個人的には取次の再編や、データを生かして漫画を売る取り組みへの期待が気になりました。究極的に漫画というのは描く道具と一人のクリエイターさえいればヒットを生み出すことができるというメディアですが、最近のヒットの傾向をみると、どうしても読者の方を向いた「サービス」は欠かせなくなってきている。データの活用はこの「サービス」をより効率的に取り入れることにつながると思います。(とはいいつつも、読者サービスを全く無視した作品がヒットすることもあるし漫画好きはそれをまっているところもあるのですが)

今週は短いですがここまで。引き続きよろしくお願いいたします。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?