【北米漫画市場まとめ】VizMediaがグッズ販売サイト立ち上げ、NYPLが浦沢直樹氏の『あさドラ!』などを「大人が読むべきコミックス」に選出、グラフィック・ノベルのデジタル版は生徒の読書への興味を促す
北米漫画市場のニュースなどのまとめです。拾い切れていないものもあるのでぜひリクエストお待ちしております。感想も歓迎です。
VizMedia、米国でジャンプグッズの販売サイトを立ち上げ
集英社などの関連企業で北米で漫画販売を手掛けるVizMediaがジャンプグッズの販売を手掛けるサイトを立ち上げました。『BLEACH』などのグッズを販売しています。これまでの週刊少年ジャンプ関連のキャラクターグッズはこれまでもアニメイトの通販サイトや紀伊国屋書店の店舗などを通じて販売されていましたが、おおもとが直接販売に乗り出したということです。
漫画・アニメ市場ではもちろん書籍やDVD、配信の市場も大きいですがその周辺のキャラクタービジネス市場も大きいことは周知の事実だと思います。配信サービスのCruncyrollなどもグッズ販売を手掛けてきましたが、この市場も今後競争が厳しくなりそうです。
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Cruncyrollのアニメアワードに『呪術廻戦』などがノミネート
北米でアニメ配信を手掛けるCruncyrollの恒例のアニメアワード。今年は『呪術廻戦』などがノミネートしました。このアワードの面白いのは、作品だけではなく、主人公や適役、ディレクターなども投票の対象になっていることです。日本からも投票できますのでぜひのぞいてみてください。
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『アイの歌声を聴かせて』、北米や英国の映画館で上映へ
ヒットアニメ映画『アイの歌声を聴かせて』が1月下旬、北米や英国の一部映画館で上映されます。それに先立ってレビュー記事も公表されました。日本アニメの人気はまだ続きそうです。
北米映画館チェーン、1年かけてスタジオジブリ作品の上映へ
こちらも日本アニメの北米上映の話題です。北米の映画館チェーンが1年かけてスタジオジブリの各作品を上映するというものです。
2月の『遊戯王』のイベント、ラスベガスでの開催中止へ
コナミは2月にラスベガスで予定されていた『遊戯王』のカードイベントをキャンセルすると発表しました。新型コロナウイルスの感染が広がっているためだとみられます。代わりにオンラインイベントを開催するようです。
このイベントに限らず、世界的にリアルイベントの中止が再び相次いでいます。イベント主催者側はリアルとオンラインのイベントのバランスをどうとっていくのか頭を悩ませる日が続きそうです。
NYPL、浦沢直樹氏の『あさドラ!』などを「大人が読むべきコミックス」に選出
ニューヨーク公共図書館が「大人が読むべきコミックス」という記事を公表しました。多くは北米のグラフィック・ノベルですが、日本の漫画からは浦沢直樹氏の『あさドラ!』や『葬送のフリーレン』が選ばれました。
グラフィック・ノベルのデジタル版は生徒の読書への興味を促す
英国発で、教育現場でのグラフィック・ノベルの活用についての記事です。グローバル市場では日本の漫画の多くはグラフィック・ノベルに分類されています。このグラフィック・ノベルが生徒の読書への興味を促すのではないかと指摘する記事です。
漫画はもちろん娯楽のひとつですが、いろいろなバックグラウンドを持つ人が描く漫画は、同時に多くのことを学べるメディアでもあります。日本でも学習漫画をはじめ教育の場面に漫画というメディアは浸透しています。日本以外の市場でも教育現場に漫画が浸透することになれば、一段と市場が広がることになりそうです。
ちなみに日本では私もお世話になっている一般社団法人マンガナイトが「これも学習マンガだ!」として、新しい世界を発見できるマンガや学びにつながるマンガを選出・発表しています。
今週はこんな感じで!今後ともよろしくお願いします。
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