「雪原の月影」を楽しむ5つのポイント
はじめに
良くSNSなどで見かけるけど、どういう本か知りたいな……とお悩みの方に、このたびリブレから完全版で刊行された、本のエキスパートである書店員さんも絶賛する、WEB発BLノベル唯一無二の伝説的傑作「雪原の月影」のオススメポイントをご紹介します!
上下巻構成なので読み応えたっぷりですし、完結しているので、ラストまで一気読みできますよ♪
▼上巻にあたる「雪原の月影 三日月」と下巻にあたる「雪原の月影 満月」
あらすじ
老人となっても少年のまま、成長することのない病、クルベール病。 皇太子でありながらこの病に冒されたエルンストは、位を剥奪され、国内で最も貧しい領地メイセンの領主に任じられる。 初めて見る城の外の世界。微かな不安と、不思議な高揚。エルンストは彼にひそかに想いを寄せメイセンまで追ってきた戦闘種族の男ガンチェと恋に落ち、共に生きることを誓う。そして、窮乏するメイセンで極貧生活をおくる領民を救うため、二人は共に、未来に向けて種を蒔き始める。だが、エルンストの病をめぐる謀略が明らかになり始め…!
登場人物紹介
受:エルンスト・ジル・ファーソン・リンス・クルベール
リンス国元皇太子。現在は公爵。外見は少年だが、中身は有能な施政者。60歳。
攻:ガンチェ
戦闘種族ダンベルト人の元傭兵。エルンストの体液適合者。26歳。
▲右からエルンスト ガンチェ メイセン領兵隊隊長タージェス 医師で剣士のティス
良き指導者の下には良き人材が集まるもの。お話には他にもたくさんの魅力的な登場人物が出てきます。どんな種族のどんな人たちなのか――そちらはぜひご自身でご確認ください。
オススメポイント① 壮大なストーリー
まずはなんといってもストーリーの壮大さ!
よくあるweb小説でしょ? と思われたそこのあなた。違うんです!
「雪原の月影」は俺TUEEEでもチートでも転生でも召喚でも悪役ものでもありません。
一年の大半が雪に閉ざされるという国内で最も貧しい辺境の地を、廃嫡された元皇太子が知恵を尽くし、伴侶とともに実りある豊かな地へと導いていく……という領地改革がメインの、「人」と「再生」が描かれた堅実なお話です。
そして、平均寿命が200歳という長命な種族をはじめとし、体の重さが他の10倍にも感じられる土地で生まれ育ち、月の狼と呼ばれる戦闘民族などの個性豊かな種族が数多く存在し、通常の大きさより2倍から10倍も大きな草木が生い茂る森、昼と夜の温度差が200度にもなる土地……などなど、ファンタジー読みには気になる設定も満載!
重厚なストーリーや内政もの、異世界ファンタジーがお好きな方はこの時点でもうドキドキされているんじゃないでしょうか。
オススメポイント② 体格差
2メートルを超す筋骨隆々の青年×(見た目は)華奢な少年。
ガンチェ(攻)が振り回す大剣よりも軽いエルンスト(受)。
ガンチェ(攻)の肘から先の太さにも及ばないエルンスト(受)の太腿。
体格差って、ロマンですよね。片手で軽々抱き上げられてしまうようなサイズ感の違いは、大人と子ども……いえ巨人と子どものようなもの。攻めにすっぽり包み込まれる受けにキュンとされる方も多いのではないでしょうか。夜の生活には少しばかりの障りがありますが、お互いを気にかけながら乗り越えていく様には滾ります!
オススメポイント③ 年齢差
肉体派のガンチェは26歳、頭脳派のエルンストは60歳。
エルンストが約200年の寿命を持つ長命種族のため、2で割ると正しい年齢になるそうですが、それでも26歳と30歳。そう、エルンストの幼い見た目に騙されがちですが、実は年下攻めなんです!
がむしゃらで一途な忠犬と包容力のある受け。でも見た目はショタ――なんて、おいしいに決まっていますよね。
また、普段は懐深く思慮深い領主であるのに、最愛のガンチェのこととなると途端に子どものようになるエルンストの可愛さもまた、愛でたくなるポイントです。
オススメポイント④ 身分差&主従関係
エルンストは元皇太子で、ガンチェは元傭兵でした。メイセンに移ってからは領主と領兵ですが、実は出逢いは皇太子と湯殿の下男という、指一本触れることの許されない関係だった2人。どういういきさつで愛を育み伴侶になったかは読んでいただくとして――2人にはかつて明確な身分差が存在しました。
元皇太子として、領主として、村人からの期待を一身に受けるエルンストがくつろげるのは、伴侶のガンチェの前でだけ。ガンチェはそんなエルンストを支え、愛を捧げます。主従をはるかに超えた深い関係を築きながらも、2人きりでも敬語を崩さないガンチェと、それに寂しさを覚えるエルンスト。垣間見える切なさにも……萌えます!
オススメポイント⑤ 泣ける
異種族である2人は、生きる時間が違いました。
お互いがいなければ夜も日も明けないガンチェとエルンストですが、2人ともいずれ訪れる別れは避けようのないものとわかっていたのです。
この先、死がふたりを分かつとしても……今、私たちに与えられた時間を、幸せに生きよう
ガンチェは置いて逝く苦しさを、エルンストは置いて行かれる苦しさを、抱えながらも愛し合う2人には涙がとまりません!
さいごに
どれほど困難な道であろうとも決して歩みを止めず、思い描いた未来へ一歩一歩進んだエルンストと、そんな彼を深い愛で包み、命ある限り支え続けたガンチェ。同じ夢を見た2人と、エルンストという類まれなる領主に導かれたメイセンの地の行く末……5つのポイントのどれか1つでも刺さった方は、まずは試し読みをされてみてはいかがでしょうか。
試し読み
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