“速さ”か、それとも”快適さ”か…
こんにちは、元救急隊の社員Kです
今回は、民間救急の仕事を始めて感じたことをお話したいと思います
救急隊だった頃の私…
救急隊として働いたのは17年間。救急出動した件数はざっと計算して10000件くらいでしょうか…
119番通報はいつ、どんな時に要請があるか分かりません。時には通報内容が曖昧な時もあり、十分な準備ができないまま急病人に接触することも少なくありません
救急要請があればどんな内容でも緊急走行で駆けつけ、要請があってから10分程度で現場対応が始まります。急病人や家族などは焦っている場合が多くて、情報を収集するのに苦慮します。それと同時に応急処置も迅速に行い、常に気が休まる時間はありません
病院までの搬送も緊急走行です。重症な場合の緊急走行はかなり神経を使います。速さが優先第一でありながら、車を揺らさず安静な搬送も必要だからです。搬送後は運転手含め救急隊の全員、汗だくになり体力的にも精神的もどっと疲れます…
民間救急会社の私…
民間救急に転職して2ヶ月、対応した件数はおおよそ80件くらいでしょうか…
民間救急は基本予約制なので、その日の分の搬送件数が把握できます。自分が取り扱う案件の内容なども事前に把握できるので、余裕を持って十分な準備ができます
指定された時間の15分前に現場へ到着し、余裕を持って患者さんや医療関係者、家族と会ってお話できます
搬送も緊急走行ではなく普通走行なので、一般車両と同じ速度で目的地まで向かいます。車両の中では久しぶりに会えた患者さんと家族が、楽しい会話をしていることもあります
運転は決して速さを求める事はなく、いかに車内の快適性を求めるかに神経を使います。気を使って運転する所は救急隊の時も一緒ですが、精神的な負担は救急隊の頃よりと比べると段違いにありません…
昔と今
救急隊の時の私と、民間救急会社に転職した私、それぞれ比較するような感じで書いてみました
以前、自己紹介のコラムで書いた “仕事内容が180度違う” とはこの事でした。お分かりいただけたでしょうか?
私自身、今の仕事の方が体力的にも精神的にすご〜く楽で (もちろん、救急隊時代もやりがいはとてもあって楽しかったですよ) 、細〜く・長〜くお仕事を続けていけるような気がします
おわりに
今回はいつもとは違うスタイルでコラムを書いてみました。いかがでしたでしょうか
“救急車”と“民間救急車”、どちらも救急車の文字が入っていますが、こんなにもスタイルが違うのか!と私自身、経験して初めて認識しました
民間救急という違うジャンルに飛び込んでみて思ったことは、「人生は一度きり、たくさんの経験をすることはとても大事!」ということ。定年まで救急隊をしていたら絶対に見えてこなかった景色を今、みることができています。皆さん、歳を取ってもチャレンジすることを忘れなければ、もっと楽しい人生になりますよ!
今回も読んで下さりありがとうございました。次回もよろしくお願いします
注:
このNoteは、介護タクシー・民間救急リーベルのHP上にあるスタッフコラムをそのまま転載したものです。興味があれば是非、HPを訪れてください!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?