図書館司書の資格はどうやれば活かせるのか


大学時代に図書司書の資格を取り、5年ほど市民図書館で勤めていたが、現在の日本の図書館司書の勤務体系はもう少しやりようがあると思う。

私は非常勤でフルタイムより15分ほど短い時間の契約で非正規雇用されていたが、
給与は平均月10万ほどだった。ゴールデンウィークで休みが多かった月は8万で、生きていけないかと思った。
しかもこれで副業禁止というのだから教育委員会は気が狂っていると思う。

少なくとも、既存の環境に甘んじていると、自分を削って生きていくことになるというのはその5年で身にしみた。実家暮らしを許し、色々サポートしてくれた両親には感謝しきれない。

流石に月8万よりひどい環境はこれ以上ないと考えているが、全国の図書館司書もそんなに大きくは変わらないと思っている。少なくとも、司書をやめて3年後の私の月収は月30万円を超えたのだが、そのレベルで働いている図書館司書はいないと思う。

自慢したいのではなく、私は単純に図書館司書でそのレベルの給与がもらえるポジションがないことが日本の教育の危険だと思う。図書館司書は国家資格なのに、それがこのレベルの業務しか求められていない。
研究論文を書いたり、システムを開発したり、そういった環境に進める道が極端に少ないと思う。あったとしても全然公開されていない。

図書館司書の資格や経験でスキルアップすることで収入を上げる土壌はどのようにして作れるか。

ここ5年そんなことばかり考えている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?