library_2024

多様な自然環境がある日本は、地域に土着している伝統技術や自然資源の活用、循環産業、地域…

library_2024

多様な自然環境がある日本は、地域に土着している伝統技術や自然資源の活用、循環産業、地域振興などもとても多彩です。 そのような産業活動をしている、起こそうとしている、興味のある方々をつなげて魅力を発信し、発展を促すためのコミュニティ「LIBRARY」の情報発信の場です。

最近の記事

泥を混ぜて漉く紙、名塩雁皮紙

谷徳製紙所 [ 概要 ] 凝灰岩の土や岩を泥にし、漉く際に混ぜることでできる名塩雁皮紙。混ぜる土により出来上がる色は変わり、白(東久保土)、青(カブタ土)、黄(尼子土)、茶(蛇豆土)、白土と黄土を混ぜた中間色の白茶(東久保土+尼子土)の5色となる。   泥を混ぜる紙を漉き始めた由来は諸説あるが、江戸時代の初め、名塩に生まれた東山弥右衛門は越前で結婚し、紙漉きを学んだ。やがて彼は妻を置いて名塩へ戻り、和紙づくりを広めた。後に妻は名塩を尋ねたが、里へ入れてもらえず、名塩川に身

    • 食べられるスプーン♪ PACOON

      食育と環境問題への想いから生まれた 国産野菜使用のカラフルでかわいいスプーン型クッキー 株式会社勤労食 [ 概要 ] PACOON(パクーン)は、小麦粉・砂糖・卵・野菜パウダー(抹茶味は緑茶)からできた食べられるスプーンです。材料は全て国産素材を使用しており、着色料や香料などの添加物は使われていません。フレーバーはかぼちゃ・抹茶・おから・ビーツ・いぐさなどの豊富な種類があり、素材本来の色が引き出されたやさしい色合いは子供が野菜に興味を持つきっかけにもなります。また、しっ

      • 漆板 Siita

        山と海を繋ぐ漆塗りウッドサーフボード 株式会社堤淺吉漆店 ・ 一般社団法人パースペクティブ [ 概要 ] 木の樹液から作られる漆は日本では1万年以上もの間、防水・防錆塗料や接着剤として人々の暮らしの中にあり、修理して長く使いつなぐ工芸の営みの一つとして続いてきました。大量生産・大量消費社会の現代ではこの半世紀で漆の使用量は500トンから23トンへ減少し、そのスピードはまるで地球環境の悪化のようで、たくさんのモノが便利に簡単に作られる中で人と自然の距離は離れていきました。

        • お茶染めによるアップサイクル

          地域資源及び伝統的技術によるお茶染め文化の創出 お茶染め Washizu. [ 概要 ] お茶染めとは、静岡の基幹産業である「お茶」の製造工程で出る商品にならない部分を染料として利用した染色方法です。木酢酸鉄液を添加することでグレーに染まり、伝統的技術の型染を用いて柄を入れています。煮出した後の茶葉は豆腐屋さんから出る「おから」や木工所から出る「木屑」などの無添加の事業ごみと一緒に堆肥へと加工するなど、廃棄される素材に対して次の価値を与える活動も行なっています。 また

        泥を混ぜて漉く紙、名塩雁皮紙

          GOOD DESIGN Marunouchi展覧会「土着の知」 関連記事掲載のお知らせ

          2024.2.29(木)まで開催される展覧会「土着の知」について、開催の背景や空間のデザイン・設計で取り組んだ内容を紹介する記事が公開されました。是非、ご一読ください。 展覧会の様子も写真にて紹介させていただきます。

          GOOD DESIGN Marunouchi展覧会「土着の知」 関連記事掲載のお知らせ

          LIBRARY関連記事掲載のお知らせ

          企業の成長において大きな焦点となっている「サステナビリティ(持続可能性)」に関するさまざまな活動をサポートすることを目的に、ブランドへの提言、および「サステナビリティ」を継続的に討議するコミュニティの醸成を推進する「Sustainable Brands Japan」にWEBサイトに「LIBRARY」立ち上げについての記事が公開されました。 環境省担当官の織田知則専門官のインタビューを軸に、気候変動適応とLIBRARYの目的について紹介されています。 是非お読みください。 伝

          LIBRARY関連記事掲載のお知らせ

          「土着の知 Local Techniques Japan 」展覧会について 続報

          2.17 (土) からスタートする展覧会「土着の知」の展示コンテンツが確定しましたのでお知らせいたします。 ・漁網エコたわし&漁網たおる  役目を終えた漁網のアップサイクル製品  (株式会社天洋丸) ・ヨシを活用し、アイデア溢れる文具を開発  コクヨ工業滋賀が取り組む、地域の魅力を伝える文具づくりとヨシ群落の保全  (コクヨ工業滋賀)  ・K(KUROZOME REWEAR FROM KYOTO)  伝統産業から革新産業へ。100年以上追求してきた「黒染」を活用したりウ

          「土着の知 Local Techniques Japan 」展覧会について 続報

          「土着の知 Local Techniques Japan 」展覧会について

          2024.02.17 (土) 〜 29 (木) まで GOOD DESIGN Marunouchiにて開催される展覧会のお知らせです! 気候変動脆弱コミュニティ強靭化のための事例収集の中で、日本には多様な自然環境があり、伝統技術や自然資源の活用、循環産業、地域振興など、地域に土着している営みも多彩であるということが見えてきました。 そして、それらは新しい視点やデザインの改更、直面する課題とその解決、技術の進歩などにより拡がりを持ち、価値が再認識されています。 本展覧会では、

          「土着の知 Local Techniques Japan 」展覧会について

          LIBRARYについて

          はじめにこのnoteは、地域の伝統技術や自然資源の活用、循環産業、地域振興などの活動をしている、起こそうとしている、興味のある方々をつなげて魅力を発信し、活動の発展を促すためのコミュニティ「LIBRARY」の情報発信の場です。 最初の投稿として、なぜこの活動を行うに至ったのかを紹介したいと思います。 気候変動地域強靭化 LLA・NbS事例収集発信我々は現在、「気候変動地域強靭化 LLA・NbS事例収集発信」という業務を環境省より請け負って進めています。 世界の気候変動に脆

          LIBRARYについて