樹木希林さんの名言が詰まった一冊。
ずっと読みたかった本。映画を見て、演技が凄くて、偉人のような遠い存在だと思っていた人だったけど、この本を通して樹木希林さんの言葉や考え方に共感し、少し親近感が湧いた。
欲
樹木希林には欲がない。物事に対する執着がない。家族に対しても、自分自身に対してもない。女優という仕事にも執着がなく、辞めろと言われればやめるという。少し人間らしくないかもしれないけど、その事について書かれていた言葉を読んだ時、一気に親近感が湧いた。
そんな樹木希林さんが好きだった事の中に不動産雑誌を見ることがある。目的があるわけでもなく、見るという。
年をとること
樹木希林さんにとって年をとることとは、出来ないことが増える。不自由が増える。だけどその分身軽になる。
樹木希林さんは、素直に感じたことをそのまま言葉にする。分からないことはわからないという。年をとることは分かるけど、「死」が何かを問われた時にはハッキリ分からないという。だから自分で考えなさいと。
最後に
最後に個人的に好きな文を3つ。一つ目は、樹木希林さんが伊勢神宮を訪れた際の言葉。なんかとても深い。二つ目は女について。三つ目は日々の感謝について。
本書にある樹木希林さんの理想的な死に方は、自分自身が「お世話様でした、とても面白かったです、納得いきました、ウフフフ・・•••」と言って死ぬこと。そのために毎日身を削いで生きる。余計なものは抱えず、目の前にあるものに感謝して。