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言語が上達する人の共通点①

前回、TED  talkを紹介して「新しい言語習得のコツ」について書きました。今回は自分の体験談を共有したいと思います。

わたしは英会話スクールで働き、これまで様々な学習者さんを見て、相談に乗ってきました。何百人もいる学習者さんですが、目標、生活スタイル、得意/苦手なところは全員違います。なので、もちろん英会話学習方法も一人一人異なるはずです。

そのため、「〇〇をやれば絶対伸びる!」という謳い文句をわたしはあまり信用していません。。万人に効果のある学習法などないと思っているからです。

ただ、着実に上達する方の中には共通点がありました。それを紹介していきたいと思います。

①目標設定がしっかりしている

仕事で使う人、旅行で使う人、誰しも英語を学ぶのであれば目標があると思います。趣味で学んでみようと思う方であれば、最初は目標がなくてもきっかけがあるはずです。そこから、どんな風になっていきたいかを具体的に思い描くことが大切です。

例えば、仕事で英語が必要な方なら、どんな場面で、何ができるようになりたいのか考えてみてください。“6人くらいの社内ミーティングで、表現は不自然でもいいから自ら意見や質問を発したい”という人もいれば、“20人の会社の代表が集まる会議で、チェアパーソンとしてプロフェッショナルな英語で参加者をリードしたい”という人もいるかもしれません。大きく括れば「ビジネス英語」かもしれませんが、この二人の目指すところは違ってきますよね。

もう一つ例として、海外旅行が目標の場合。“ツアーで旅行に参加するけれど、レストランやショッピングの時に現地の人と交流できたら嬉しい”という人もいれば、“一人旅が好きなので、万が一飛行機のトラブルがあったら自分で対応できるようにしたいし、現地の人に話しかけて友達を沢山作れたら楽しそう”という人の目指す英語レベルは変わってきます。

目標設定をすることの何がいいかというと、第一に、明確に設定することで自分に何が必要か分かってくることです。ただ漠然と「英語を伸ばそう!」とインターネットで英語学習情報の収集を始めるとその多さに迷子になってしまいます。自分の目標を理解し、その達成に必要なスキルを集中的に伸ばすことは、目標達成の近道になります。

第二に、具体的な目標達成時のイメージをすることはモチベーションアップにつながります。目標達成までの時間には個人差がありますが、少なくとも1週間で終わるような短いものではありません。先のTED動画でも“忍耐”が必要と言っていましたが、英語上達の道のりでは挫けそうになることがあります。。達成イメージはそんな時の支えになります。

また、新しい単語や表現を学んだ時に、明確なイメージがあると、「この表現はこの場面でこんな風に使えるかも」と実践につなげやすいです。ただの知識よりも使えた方が楽しいに決まってますよね;)

最後に、目標を設定すると振り返りがしやすく、次の成長につなげやすいです。「”いつ“までに”何“を達成する」と具体的に目標を立てた時、その”いつ“が来た時に、まず達成の有無を判断できます。

達成できたなら、その学習方法は自分に合っていて効果があるものであるという証明になるので、さらに上の目標を立てるも良し、新たな学習方法を追加するも良しです。

逆に達成できなかった時は、なぜ達成できなかったか振り返ってみましょう。そもそも学習を定期的にできていなかった?学習は継続したが思ったような効果が得られなかった?一度立ち止まって考えて、ここで軌道修正をすることで、ダラダラとなんとな〜くな学習をなんとな〜く続けることを防げます。

長くなってしまったので、上達する人の共通点、今回はその①ということで、続きはまた別の記事に書きます。最後に、今回のテーマ「目標設定」ですが、わたしの勤務先の英会話スクールでこれをしっかり思い描けていた方は、ちょいちょい声をかけると「がんばってますよ〜」と前向きに学習を継続されてる方が多く、目標があるだけに達成できた時の喜びも大きかったです:)

もうすぐ2019年も終わり、新たな年を迎えます。目標設定と、これまで学習を続けてきた方は振り返りにぴったりのタイミングではないでしょうか。この記事が、英語学習ライフになにか良いきっかけを与えられたら嬉しく思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました*