プロローグ「Blue in the world」

「さぁ、鍾乳洞の中に新しい鉱山を発掘しに行こうか」
プルーの提案はいつも唐突だ。そして計画性も無く、いきあたりばったりだ。
「何をしているんだ?僕の制作意欲が尽きる前に!」
そして気分屋で周りを巻き込む。何度あのとげとげが憎たらしく光り始めてから自分の思いつきを無変換で芸術を爆発させている。
もうこうなったら止められない。大きな不安とワクワクとスパイスにして旅が始まった。
彼は宇宙に送金し、目的地までのチケットを代引きで頼んだ。勿論…自分の分…だけだ。
しぶしぶ財布からお金を取り出し支払おうとしたが、
「おいおい、今時現金で購入しようとすれば地球を7周半回った後でも届かないぞ。しょうがない、もう一枚僕が買っておくから後で、利息分とともに振込してくれ」
と宇宙に送金した絶対的な信用を持つ事をいい事に、プルーの提案にまんまと乗ってしまった…
明日からはエジプトのスフィンクスの下でランチはしばらくお預けだ。南海トラフの溝から新生物を見つけてそれを南極に住ませるバイトのシフトを増やしてもらおうと考えた。
「さぁ、魅力的な旅の始まりだ!太陽の光を目から取り込んで、エネルギーにしておかないと」
といいながら、乗車した席から直ぐ飛び出し、窓から未来を見つめ出した。
最初の勢いに圧倒され、まだ始まり出した旅のはずなのに疲れからか、睡魔が襲ってくる。少し席に寄りかかり、その心地よさに身を預けた。意識が5tぐらいの重さでのしかかれたかの様に、眠りについた。

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