第二話「out of the blue」

「書き殴りたいんだ。全ての言葉をね。崩壊させたいんだ。自暴自棄って訳じゃないよ。一度崩れないとタフにはならないからね。君が思っているよりもずっと思いは強いんだ。爆発してるんだよ。」

プルーは、バラバラになった乗り物のカケラを手でもて遊びながら言った。

「メルトンの話が長かったね。続きはまだずっと後さ。僕がその顎に強烈な一撃を叩き込めるぐらいになった時にまた会えると思う。それでなくてはいけない。
次の話をしよう。これは幸運な島に行った時の話さ。僕のお兄さんがいたんだけどね。何でも話せるなかさ。僕だけの秘密を打ち明けたよ。刺激が強すぎたのかな。前だけを見ていて僕のことを直視出来ずにいたよ。皆んなにも話して欲しいってさ。それは無理な話だよ。僕と言うキャラが崩壊してしまうからね。意外かい?僕も他人の目は気にするもんだよ。」 

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