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マインドコントロールから自信を取り戻すまで

約10年間の結婚生活の中で、私は自分の感情を表に出さないように自分自身で制限をかけてきました。
元夫はキレると暴力暴言が出る人で、特にお酒を飲むとキレる事が多く、私に手を挙げたことは次の日には覚えていない。

初めて暴力を受けてから、それまでの愛情が恐怖に変わり
それ以来、相手に逆らわず良い妻を演じようと決めました。

相手を怒らせなければ自分が被害を受けずに済む、そう思っていたから。

今思えば、そうやってきたことで、相手からのマインドコントロールや私の相手への依存はどんどん酷くなっていったと思います。
お前は馬鹿だ、ダメだと相手に言われるまま、自分は1人では何もできないダメな人間だと思っていました。

離婚も子どもの親権も、すべて相手のコントロール下でした。

ある日突然、お前とは離婚すると元夫から告げられました。
「子どもはお前には育てられない、俺が育てる」と言われ、離婚届に判を押すように促してきました。
ここで判を押さなかったら、キレられるのではないか、と暴力の文字が頭をよぎったのを覚えています。
その反面、判を押したら彼から逃れられるという言葉も頭をよぎる。

相手は、子どもの親権を争った場合、時間も掛かるし子どもを傷つけることになる、いつでもお前が好きな時に会っていいからと。
3人の子どもを1人で育てる自信がないと当時の私は思っていたし、子どもが傷つくのであれば、そんなことはしたくないと、促されるがまま離婚届に判を押しました。

離婚して最初の頃は、独りで家に居るのが辛く、誰かを誘っては飲みに行きました。
お酒の勢いで自分の事を喋りすぎてしまい、自己嫌悪に陥る。
それどころか、飲みに付き合ってくれるのは男性が多かったので、ホテルに誘われ、自分にスキがあるのではないかと、また自己嫌悪に陥る。
その繰り返しでした。

ある時、自己嫌悪になるぐらいなら、その時間にバイトをして子どものために貯金しようと気持ちを切り替えました。
結果的に休みなく働くことになりましたが、気持ち的にはその方が楽でした。
貯金が少しずつ増えてくると、将来子どもが頼ってきてくれたら、このお金で何かしてあげられる!

何もできないと思っていた自分が、子どもへの貯金ができた事で、母親としての自信に繋がり、本来の自分を取り戻す一歩となりました。

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