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ツール・ド・おきなわ2022 その6 〜レース前半戦〜

このNoteについて

このNoteは平凡なサンデーライダーのパパが仕事・育児・家事と両立しながら国内最大規模のアマチュアロードレース「ツール・ド・おきなわ2022」へ向けて奮闘した記録である。
果たして、限られた練習時間で結果を残すことはできるのか?!


前半戦

スタート直後〜奥の登り

早々にスタートダッシュに失敗してしまったことに気づく。
二車線全て開放しているにも関わらず、開始早々左端にいたため大渋滞に巻き込まれてしまう(意図したわけではなく、気づいたときには左端に位置していた)。
右側車線に移ろうにも中央車線には人の壁が出来上がってしまって、無理に右に寄ろうものなら、自身が落車するか他の選手の落車を招いてしまう。
例年スタート開始直後に落車が発生しているが、これは無理なポジション取りが影響しているのではないだろうか。
なんとか人の壁の隙間に入り込んで、そこから右寄りに徐々にポジションを移しながら速度を上げ前方の集団(おそらく第二集団)を追いかける。
自然と集団を追いかける少数のグループが形成されていく。
だがしかし、統率の取れていないグループではローテーションが決まらない。
先頭を引く選手から次第に後方に離脱していくが、離脱したまま集団には残らない。
結果、奥の登りを登り切った時には空中分解してしまった(奥の登りを登り終えたのはスタート開始から12分近く、平均pwrは228w)。
ここから、前方の集団はもう射程距離内。
「どうする?単騎で追いかけるか?それとも後続集団を待つか?」

奥の下り~宜名真トンネル

0.5秒程考えて単騎で追うことを決断した。
ダウンヒル区間で目と鼻の先の集団なら20分以内に追いつけると判断したからだ。
ペダルに力を込めようとしたその時、黒いジャージの選手に追い抜かれた。
先程空中分解したグルームの残党だろうか。
しばらく後ろから観察するとまだ余力がありそうに見受けられる。
そこで、追い抜きながら声をかける。

  筆者: 「余力ありますか?前の集団追いませんか?」
  黒ジャージのお兄さん: 「了解です!!」

黒ジャージのお兄さんと前方集団の追走がスタート。
かなりの技術がおありなのかローテーションがスムーズに決まる。
なんか、レースしてる感じするよなぁ〜。
前方の集団まであと50mに迫ったところで黒ジャージのお兄さんに疲労が見えはじめる。
それもそのはず、筆者のガーミンが叩き出す数値は270w前後(筆者のFTPは232w)。
この負荷を何分もかけ続けている。
筆者が長めに前を引くも後ろの黒ジャージのお兄さんとの距離が開いていく。
やむを得ず、一声かけて単騎で前方の集団を追うことに。
宜名真トンネルを抜けて、少しすると後方から大きな走行音が聞こえてきた。
大集団だ!!
大集団後方に筆者もドッキングさせてもらう。
きっと先程の黒ジャージのお兄さんもこの大集団のどこかにいるはずだ。
あれ、もしかして無駄に体力消耗した??

宜名真トンネル~与那の平坦区間

大集団の勢いは凄まじく、ツールドおきなわ唯一の平坦区間で前方の集団を吸収してさらに勢力を拡大する。
もやは100w程度で流すだけで40km/hを超える速度をキープできるので笑いがとまらない。
とはいえ、油断は禁物なのでこの区間でバックポケットからジェルを詰めたフラスコを取り出して補給する。
補給を終えてしばらく走った頃からスコールが降り始めた。
今日は天気が保ってくれると思ったのだが厳しい戦いになりそうだ。
大雨に打たれながら、前半戦のボス「普久川ダムの登り」へと続くコーナーを曲がる。

普久川ダムの登り~下り

コーナーを曲がり終えて緩い傾斜のある区間で右寄りにポジションを移し徐々に番手を上げていく。
ここまでは頭の中でシュミレーションした通りに動けている。
だが、傾斜が変わったあたりだろうか、気がついた頃には集団から千切れていた。何が起こったのかわからない…これがポルナレフ状態か。
大雨で前方の動きを見切れていなかったのもあったが、脚がついていけないのもまた事実。
海岸線前の追走で飛ばしすぎたのか、予想以上にダメージが蓄積されている。まだ前半戦だぞ…。
集団から千切れた後は210w前後でクルクル回す(戦略では220w前後なのでやや低い)。
結局普久川ダムの登りは23分台での突破となった。
ところで、今年の給水は例年と異なり感染症対策のため例年のサイクルボトルではなく普通のペットボトルが渡された。
筆者は事前にショップのチームメイトからこの情報を得ていたためサイクルボトルを片手で開け閉めする練習をしていたが、なかなか大変だな。
来年以降はサイクルボトルの手渡しに戻して欲しいなぁ〜。
普久川ダムのダウンヒル時には雨があがっていたとはいえ路面はウェットコンディションなので速度を抑えて慎重に下ることにした。
ディスクブレーキ車だったのも功を奏して危なげないダウンヒルをこなす。


2022年11月13日の記録

その7 〜レース中盤戦〜

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