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ツール・ド・おきなわ2022 その5 〜レース前編〜

このNoteについて

このNoteは平凡なサンデーライダーのパパが仕事・育児・家事と両立しながら国内最大規模のアマチュアロードレース「ツール・ド・おきなわ2022」へ向けて奮闘した記録である。
果たして、限られた練習時間で結果を残すことはできるのか?!


レース前日

受付

レース前日には主に2つの必須タスクをこなす必要がある。
そのうちの一つは名護の受付会場での受付&ゼッケンの受け取りだ。
当初ホテルから名護へは20km程をロードバイクで自走する予定だったが、前日の夜から降り続く雨のため、それは叶わず。
結局昼前まで二度寝してから家族とロードバイクを積んで車で向かうことになった。
天気と遅めの到着が幸いしたのか、名護漁港まで行かなくとも名護市民会館の駐車場を確保できた。
スムーズに受付を済ませて愛車に計測タグを取り付けたところで一つ目のタスクが完遂(ホテル戻ってからゼッケン貼ったりのサブタスクはあるけど)。

ロードバイク輸送手続き

必須タスクのもう一つは愛車を100kmの部のスタート地点である「奥やんばるの里
」へ送ってもらう手続きだ。
運営から奥やんばるの里への自動車移動は控えるよう言われているため、100kmの部に参加する選手にとっては必須のタスクと言っていい。
預ける際、段ボールに入れるオプション(有料)もあるものの今回はオプションなしでお願いした。
前回大会でスタッフさんがロードバイクを丁寧に扱ってくれていることはわかっていたからだ。
輸送手続きが完了した後は気になっていることを聞いてみた。

  筆者: 「100kmのスタート会場でも荷物を預けることは可能ですか?」
  スタッフ: 「スタート直前まで預けられるよ!!」

これは、前回大会で100kmのスタート会場で荷物を預ける事ができることを知らず防寒着を持たずにスタートまでの3時間待機していたためだ。
スタート開始の10:00には暑くなるものの、8:00まではまだ気温が上がらず防寒着も無しに待機していると無駄な体力を消耗してしまう。
今回はスタート地点で凍えずに済みそうだ。

観光&家宝ゲット?

レースの受付と自転車預けを済ませてからはホテルに向かいがてら観光を楽しむことに。
嫁ちゃんの要望でガラス工房を訪れた(事前にリサーチしていたらしい)。
ただし、お目当ての品はグラスではない。
我が家は数年前に購入した戸建てではあるが表札がない。
正確にはあるにはあるものの、デザインとクォリティーがいまいちだったので夫婦の間で「ちゃんとしたの欲しいよね」という会話はしていた。
今回嫁ちゃんの3年越しの望みが叶って最高の表札をオーダーメイドする事ができた。
これは家宝になるな(笑)。

レース準備

ホテルに戻ってからはいよいよ翌日に迫ったレースの準備に取り掛かった。
当日羽織るジャージやヘルメットに忘れずにゼッケンを貼ることはもちろん、補給食をフラスコに詰めたり、ドリンクをつくってボトルに入れたりの例のアレだ。
筆者の場合はこれらに加えてレース当日の朝に食べる「勝負メシ」も自作している。
近年「勝負メシ」としているのはペペロンチーノだ!!
科学的根拠はないがなぜか筆者は少量のニンニクを摂取するとなぜかパフォーマンスが向上する。
今回も名護のスーパーで仕入れた食材で良さげなメシを作れた。
それにしても、電子レンジはもちろんガスコンロやフライパン・食器まで用意してくれている「アラマハイナコンドホテル」さんは凄すぎる。

アラマハイナコンドホテルのキッチン周り

レース当日

国頭村「オクマリゾート」へ

2022年11月13日(日)早朝4:00、いよいよ決戦の朝を迎える。
小雨がぱらついているだろうか…昨晩つくった「勝負メシ」をかっ込みながらまだ真っ暗な空を眺める。
レース用のジャージに袖を通してから、嫁ちゃんと身支度を整える。
100kmの部のスタート地点までは、オクマリゾートからバスが出ているもののそこまでは自走か車で向かう他ない。
早朝4:30から身勝手な旦那に付き合ってくれる嫁ちゃんには頭が下がるばかりだ。
ホテルの玄関の扉を開けようとしたその時、寝室から娘のギャン泣きの声が響いてきた。
両親が居なくなるのを第六感で察してしまったのだろう。
この声で義理の母まで起こしてしまった。
兎も角、こうなってしまっては娘も連れて行くしかない。
諸々準備を整えて車に乗り込んだのは5:00前だろうか。
ここからオクマリゾートまでは約40km、50分くらいで到着するだろうから余裕で間に合う、と自分に言い聞かせるも内心焦っている筆者だった。

「奥やんばるの里」へ

オクマリゾートについてからはバスで100kmの部のスタート地点「奥やんばるの里」へ向かうのだがバスの出発までまだ時間がありそうだ。
スタート会場のトイレは混みそうなので、オクマリゾートのトイレで軽量化を図った。
バスに乗り込んでからは心地良い揺れもあってか爆睡状態だった。
自転車レースの朝早いため、こういった隙間時間で睡眠を取れるか、緊張して眠れないかでは後のパフォーマンスに少なからず影響を及ぼすことだろう。

スタート会場到着

スタート会場に到着後は、前日輸送手続を済ませた愛車を探す。
目立つカラーリングではない(黒ベースに赤の差し色)ので捜索に手こずることも覚悟していたが、意外にも早く見つける事ができた。
今日はついてるのかな。
ガーミンをセットして計測に問題ないことを確認したら座り込み開始(笑)。
すっかり明るくなっているとはいえ、まだ気温は上がっていない。
ウォーミングアップするなら気温がある程度上がってからだ。
ここは焦らず体力の温存を図る。

スタート前

半袖になっても気にならなくなった時間帯にようやく戦いの準備を開始する。
まずは、ロードバイクがずらりと並ぶ列に2本あるボトルのうち一本を置く。
ロードバイクはこれからウォーミングアップに使うわけなのでボトルに場所取りを託したわけだ。
次に防寒具を脱いで鞄にまとめ手荷物専用車両に預ける。
身軽になったところで、スタート会場のさらに奥(宿泊施設のある方)でスピードは出さずに軽めのギアをクルクル回してウォーミングアップを開始。
ある程度身体が温まってからは、場所を奥の登り前のコースに移してギアを上げていく。
前々日にやってしまった首はまた痛むが、身体の動きは悪くない。
210kmの部の選手が到着するギリギリまて身体を温めることができた。

スタート

ウォームアップなしにい挑んだ前回大会の反省は十分に活きている。
こるならイケる!!
ダメ押しのウィダーインゼリーを流し込みながらそう自分に言い聞かせてボトル一本で場所取りしていたスタート地点に戻る。
最後にここにはいない友人達と言葉を交わす。
いっぱい勇気付けらた。
さぁ、これから3年前の忘れ物を取り返す。
雨上がりの空に戦いの開始を告げる乾いた音が鳴り響いた。


2022年11月12、13日の記録

その6 〜レース前半戦〜

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