資産の在庫管理(棚卸)について

こんにちは。今日は資産管理の内、棚卸について書いていきたいと思います。
在庫を抱えている会社では、在庫管理というところが最初の課題としてぶつかるところではないでしょうか。事業開始当初は、部品などの材料費を費用として落としていて、上場を目指すとなると、会計上の在庫と実際の在庫が一致しているかどうかを求められ、実際の個数が会計上、網羅的に上がっているのだろうかと調査する必要がでてくるなど...

そもそも、会計上の棚卸資産は、どのようにして管理していけばよいのでしょうか。棚卸資産は、数量と単価の2つのラインに分けて管理していく必要があります。
数量について⇒棚卸により数量を把握
単価について⇒仕入の際の単価マスタを利用して把握

棚卸は、在庫数を正確に把握することを目的として行っているため、入出庫を停止した状態で行う必要があります。また、カウントミス等の人的ミスを防止するため、手続きフローの整備を綿密に行い、実施することが大切です。
実施する際は、少なくとも下記3点セットは作成するようにしましょう。
「棚卸要領」:いわゆる規程
「棚卸マニュアル」:実施者が交代したとしても同様のレベルで実施可能にするため
「棚卸実施計画書」:関与者に漏れなく伝えることができるよう、あらかじめ概要や当期実施する際の注意点を記載

棚卸は、在庫を抱えるビジネスフローのある企業では、監査法人が立会い、数量を正確に数える統制(体制)が整備されているか、正確に数えることができるよう在庫は整理されているかなどを確認することが多くあります。自社の在庫数量をしっかり把握することができている体制なのかは、今一度確認しておくことは有用であるかと思います。

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