見出し画像

1人でいいから、自分の話をきちんと聞いてくれる人がいれば、私たちは強くなれる。

みんな違う、赤、黄、ピンクとそれぞれの色…。
みんな違ってみんないい。

自分が何色かわからないなら人に聞く…。
わかなければ人に聞けばいい。

先日、クライアントさんからこのようなメッセージをいただきました。

今日はありがとうございました。
いろいろな体験をどう捉えるのか。
昔からいろいろな事が語り継がれてきました。
それは人の生活の知恵であり身を守る術だったのだと思います。

知るということは大切な事。
こんなに情報が溢れているのに自分らしくたくましく生きる術を知る人が少ないのは、語り合う機会が少なくなってきたからかも知れませんね。

誰かと語り合う機会を持つ事をもっと私たちは取り戻さないといけない。
そんな風に感じました。
そして そんな機会がある私は幸せなんだと実感しました。

昔というと笑われるかもしれません。
そういえば、昔、私は仕事が終わった後に先輩と仕事のことについて語り合う時間を持っていました。

あーでもない、こーでもないと、語り合っていました。

昔は、スマホもLINEもYouTubeもありません。
語り合っていても邪魔をするものがありません。

会社の駐車場の車の前で結論の出ないことをひたすら語り合っていました。仕事の愚痴や不満、先輩はそのように捉えていたのか、自分にはそのような考え方はなかったな。ちょっと考え直してみるか…。

視野や考え方が狭窄してまわりが見えなくなってしまっていた私の視野が広がる瞬間でもありました。

ひょっとしたら、豊かな時間の使い方だったのかもしれない。

約30年前の話だから、かなり昔の話ですね。
Windows95が発売される前でしたからね。

今の時代や環境とは全く違います。
ただ、どんなにテクノロジーが発展しても、
人の脳というか、
心というか、
人の体験による知識の蓄積、
創造性の本質は変わっていないと思うのです。

私たちは、頭の中で考えたことを口にすることで、
自分の考えや思いに気づく。

自分で気づくからこそ、
それを実現するために行動する。

言葉にできることは、行動に移すことができる。

行動に移すことができるからこそ、実現できる。

言語化できない頭の中の考えは、ふんわりとしていて実現できない。

そして人は、自分のためには頑張れない。
しかし、誰かのためなら頑張れる。

たった一人でいい。

1人でいいから、自分の話をきちんと聞いてくれる人がいれば、
私たちは強くなれる。

話を聞いてくれる人がいるだけで、私たちは幸せなのだ。

テクノロジーの発展で、私たちの仕事の生産性と効率は信じられないくらいに向上した。しかし、その反面、個人が分断され、自己責任が求められ、孤立化が進んでいる。

テクノロジーの発展で、人と話さなくてもよい環境が整っている。
なおかつ、メッセージのやりとりが瞬時に多数に対しても可能である。
このような環境に私たちの心はまだ対応できない…。
いや、永遠に対応できないと思う。

完璧は人間の属性ではない。
人はひとりでは生きていけない。
協同して生きていくように仕組まれている。


人生で最も大切なこと、それは 笑顔で心穏やかに生きること。これだけで、私たちは、人として価値がある。これだけで、私たちは、まわりの人に貢献でき、まわりの人を幸せにできる。