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OPAC(蔵書目録検索)|大学図書館・国会図書館を使い込む方法

オンラインパブリックアクセスカタログ(OPAC)は、図書館の蔵書を検索するためのオンライン蔵書目録検索システムのことです。この記事では、OPACの概要を説明した上で、文学作品を検索する具体例を示しながら、文献探索のためのOPACの使い方を説明します。
図:NDL OPACを使えば、博士論文も自宅から読めます(京都大学図書館)

Basic Search Techniques

基本的な検索手法には、次のようなものがあります。

  • 標準検索 - キーワードを入力し、検索対象のインデックス(著者名、タイトルなど)を選択する基本的な検索方式。ブール演算子、トランケーション、フレーズ検索に対応。

  • 視覚検索 - グラフィカルなインターフェースで、ポイントアンドクリックによりトピックを絞り込んでいく直感的な検索方式。

  • 複数の検索語を1つの検索窓に入力すると、デフォルトではAND検索(論理積)が行われ、すべての語を含む資料が検索される。

  • キーワード検索では、フレーズを""で囲んだり、AND/ORなどの演算子を使って検索を絞り込むことができる。

検索の際は、適切なキーワードやフレーズを選び、必要に応じて演算子を組み合わせることで、的確な検索結果を得ることができます。

神戸大学図書館 基本検索

Advanced Search Options

高度な検索オプションを使うと、検索結果をさらに絞り込むことができます。

  • フィールド検索 - 検索対象を著者名、タイトル、出版年などの特定のフィールドに限定できる。

  • ブール演算子 - AND、OR、NOTなどの論理演算子を使って、複数の検索語を組み合わせることができる。

  • 近接検索 - 2つの語が一定の距離内にある場合にのみヒットするよう指定できる。

  • トランケーション - 語の一部を*で置き換えることで、その語の変化形を含めて検索できる。

  • フレーズ検索 - 語群を""で囲むと、その語順通りの語句を検索できる。

  • 除外語 - 特定の語を含む文献を除外するよう指定できる。

このように高度な検索オプションを組み合わせることで、的確で網羅的な検索結果を得ることができる。

神戸大学図書館 詳細検索

Interpreting Search Results

検索結果を解釈する際は、以下の点に注意する必要があります。

  • 検索結果の件数を確認し、必要に応じて検索条件を絞り込む。

  • 各検索結果の要約(抜粋)を読み、関連性の高い文献を選別する。

  • 検索結果の並び替え機能を使って、関連度順や新しい順などで並べ替えることができる。

  • 検索結果の表示形式を切り替えて、詳細情報を確認できる。

  • 検索結果から新しいキーワードを見つけ出し、関連する文献を追加検索することもできる。

このように、検索結果を注意深く解釈し、適切に絞り込むことで、目的の文献にたどり着くことができる。

国会図書館OPAC検索実例

国立国会図書館サーチ(NDLサーチ)では、国立国会図書館の所蔵資料やデジタル資料、全国の都道府県立図書館47館の所蔵資料を検索できます。例えば、「日本文学」をキーワードに検索すると、国立国会図書館の所蔵する日本文学関連の図書や雑誌、デジタル化された資料などがヒットします。さらに詳細検索で、資料種別や出版年、言語などを指定して絞り込むことができます。

検索結果には、インターネットで読めるデジタル資料や、国立国会図書館で現物を閲覧できる資料、遠隔複写サービスで取り寄せられる資料などがあり、利用方法が分かります。 また、全国の図書館の所蔵資料についても、最寄りの図書館で利用できるかがわかります。このように、NDLサーチを使えば国内の図書館資料を横断的に検索でき、デジタル資料も含めて様々な形で利用することができます。

NDLサーチ

1-a に 夏目漱石を入力して、検索すると、

1-b 「全国の図書館」をチェックすると
👉 都道府県の図書館の蔵書状況を調べられます。

検索結果に「デジタル」とあるものは、電子版が入手できます。

1-c 「インターネットで閲覧できるものに絞る」を選択すると、
👉 電子版の博士論文や電子化図書がこの場で読めます!

電子版の博士論文や電子化図書がこの場で読めます

1.デジタル化資料約262万点を収録 ・・・NDLが所蔵す る図書 雑誌、 博士論文、 官報などをデジタル化した膨大な資料を収録している。
2.目次を検索できる・・・デジタル化した資料の目次情報をインターネットから検索できる。
3.2000年までの雑誌をカラーで読める
4.公開資料50万点は、自宅で読める。
👉 また別の記事で使い方と楽しみ方をお知らせします。

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