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【初の海外登山】台湾の谷関七雄の一つ「波津加山」に登ってみた(2024.1.2)

2023年6月に登山を始めてから、40以上の山を登ってきました。
海外でも登山をしてみたい!という気持ちになり、2023年12月30日~2024年1月5日までの期間、台湾で「自然に触れる」をテーマに登山をしましたので、「波津加山」に登った記録を記載しようと思います。

というのも台湾は3回目なので、ちょっと変わったプランにしてみようと思ったのです。

谷関七雄とは?

谷関七雄は台湾中部の有名な中級の山で、八仙山、馬崙山、屋我尾山、波津加山、東卯山、白毛山、唐麻丹山の7つの山の総称です。

どれもハードな山で知られており、台湾人はトレーニングのために登ることが多いそうです。

台北駅から新幹線で台中に行き、そこから2時間ほどかけてバスに乗って「谷関温泉」のエリアから登ります。日帰りだと難しいので、谷関温泉で泊まりでいきました。

ちなみにバスは台中の新幹線駅「高鉄台中駅」から153のバスに乗りました。
時刻表:


行き方は以下の記事を参考にさせてもらいました!


おそらく日本人が行くことはほとんどないであろう場所。
台湾の新幹線は日本製なので、乗り心地は日本と同じ。台湾の駅弁はご覧の通り、肉が大きくて、150元で安く、食べごたえがある上に、美味しかったです。
宿泊したのは明治大飯店。日本っぽい宿で温泉付きです。古いですが登山口からとても近くて便利。

波津加山1,770 mにチャレンジ!

「波津加山」は台湾語で「坂が急です!」という意味。つまり山の名前からすでに急な山であることがわかります。口コミを見ていると皆が口を揃えて「きつい山」と言っています。

なんと登山口から山頂までの距離は3.6kmと短いにもかかわらず、獲得標高は1200m程度と、めちゃくちゃ短い距離でグッと登っていく、修行のような山です。おそらく谷関七雄の中で最もキツイ山と思われます。

登る前から口コミがビビらせてくる・・・

ホテルから徒歩5分程度でSHAOLAI歩道があります。これは約1.5kmほど続く急な階段で、波津加山の登山口までアクセスできます。登っている途中、フレンドリーな台湾人に中国語で話しかけられ、「i'm japanese」と言ったところ嬉しそうに日本語使ってくれて、スタートから良い気持ちになりました。台湾人フレンドリーで親日で良いです。

ひたすらこんな感じの階段を登っていきます。

登山口に到着。登山口付近では多数の台湾人が叫び声とも言えるぐらい大きな声で歓談していました。最初から最後までそうだったんですが、台湾人はずっと大声でしゃべっていますw

初めての海外の山ということもあり、ワクワクしながら楽しくハイキング開始!噂通り最初から急な坂が襲ってきます。


この山の特徴として最初から最後まで岩場が多かったです。

急な坂が続きます。常に心拍数をウォッチして、心拍を上げすぎないようにペースを保ちながら登っていきます。心拍数の許容数値を自分の中で知っておくと、疲れずに山頂まで到達できます。

坂は急で岩が多く、なんとなく山梨の秀麗富嶽十二景の一つ「滝子山」の寂しょう尾根を思い出すような道でした。

中間地点にダイナミックな岩の道がありました。ここからの展望がイケてました。

坂が急だからか所々に補助用のロープがありました。

山頂に近づいてくるとこのような屋根付きの休憩所がありました。

本当に最初から最後までずっっときつい登りが襲ってきます。

山頂に近づいてくるとだんだん景色が開けてきてこれまでの疲れが吹っ飛びます。初の海外登山で、天気もよく、素晴らしい一日です。

山頂に到着!この山の特徴とも言える、この飛び出た岩場は写真スポットとして多くの台湾人が写真を撮っていました。

急坂の連続だったので山頂まで登ったときの感動は、海外でも同じ。

この景色を見て本当来てよかった…と思いました。

いつもは山頂で料理しますが、今回はバナナです。

最初から最後まで急坂でしたが、大満足の登山となりました。面白かったのがこのエリアに日本人がいることが稀なようで、すれ違う台湾人がみんなフレンドリーに中国語で話しかけてくれたことです。何を言っているか全然わからないのでとりあえず「こんにちは」と返しました。笑

植物も日本とは違い、南国感が出ていて、こういう違いを見るのも海外登山の楽しみでした。

下山後はファミマのローストチキンで乾杯。

台湾の温泉は水着の混浴が基本(日本で言うプールの感覚)

宿泊したホテルは温泉付きですので、下山後はすぐに温泉に向かいました。温泉は日本の文化なので海外で入るのは初めて。台湾はスイミングキャップと水着着用が義務で、基本多くの温泉で混浴です。

ただ、温泉の質は、日本と同じクオリティで、谷関温泉の場合、良質の弱アルカリ性炭酸泉で、 その水質はPH値7.6と良好であるため、入っても肌を傷めません。 また入浴するだけでなく、飲むことも可能です。 谷関ホテルでは温泉水を使ったコーヒーを提供している場所もあるそうです。

谷関はチョウザメでも有名

実はこの谷関という地域は、チョウザメでも有名で、チョウザメ料理店がいくつもありました。チョウザメは3億年前から存在する古代魚。シーラカンス的な幻の魚です。淡水魚で腎臓があるため、たんぱくで臭みのない味わいが特徴。お刺身や天ぷら、燻製、煮付け等、様々な料理で美味しく食べられます。

なんと店の前の水槽で泳いでいるんです、チョウザメが。チョウザメって日本では馴染みがないですが、日本ではすでに絶滅した幻の魚です。

チョウザメからはキャビアが取れるため、キャビアであればご存じの方も多いでしょう。本体についても、食用として、実は大変美味しい魚です。


チョウザメ定食500元(約2400円)
このボリュームのチョウザメの刺し身をこの価格で食べられるなんて夢のよう…日本では食べられないので、嬉しい…しかも臭みがなく衝撃的な美味しさでした。しかもDHA,EPAが普通の魚よりも多いらしく、良質な油を摂取できます。

波津加山の感想まとめ

初の海外登山ということで最初はかなりビビっていましたし、そもそもこの秘境「谷関」に自分は行けるのか?って不安もありました。新幹線とバスに乗り継いでいくってなかなかレベル高い…

今回、谷関に行けて本当に良かったです。
山はもちろん、チョウザメを食べられて、今回の1週間の台湾旅行で一番の思い出になりました。泊まったホテルには温泉があり、徒歩5分で登山口っていう立地も素晴らしい。

台湾には山が沢山あるので、わざわざ谷関にする理由はないかもですが、少しでも参考になると嬉しいです!

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