見出し画像

noisy beauty

嗚呼! 美しいひとよ、わたくしの差出す花束を刹那の息遣りで朽ちさせるひとよ。如何様に此の胸に芽吹く醜く濁する欲を貴方の頬に打ち撒けられましょう。
嗚呼! 麗しいひとよ、わたくしの晒した喉首を刹那の火点けで煤へと還すひとよ。如何様に我が爪の蛆這う汚れ落つ割れを貴方の背に食込ませられましょう。
貴方が口渇も物ともせぬまま、星々に合わせ指を、満月に伏し瞳を渡して嘆願する愛とは何を指しておられましょうか。此の手で、其の影、尻尾程であれば捕らえられましょうか。わたくしの脳漿は愛と云う感情の色相を正しく実感を致した日が混じり入っておりません。
嗚呼! 美しいひとよ、わたくしの不届きな我武者羅を唇を寄せて泣かせたひとよ。如何様に詞を玩べど不自由に蠢く正気で貴方の子宮を穿ってやれましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?