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気づいたら洗脳されていく

モラハラの人とどうして結婚したの?わからなかったの?と言われますが、ほとんどの人がわからないと思います。

モラハラをする人は、外面が極端にいいか、悪いかのどちらかしかいないのです。実際、旦那も外面はいいほうでしょう。

でも、違和感感じてたんでしょ?と言われますが、旦那はお酒を飲むときに限っての発言でしたので、飲酒した時だけなのだと思い込もうとしていたのかもしれません。私も20代後半で、結婚したい、この人を逃すと結婚できないかも…という焦りがありました。要するに、嫌われたくなかったんですね。少しのことだから、私が我慢すれば大丈夫、少しずつ強制していこう!と考えたのです。

そして、「子供が生まれたら、禁煙するし、飲酒も控えるから」という言葉を信じていました。

ですが、結果は、禁煙せず、飲酒量も増え、暴言・暴力に繋がりました。現場でのストレスが多いこと、コミュニケーションの手段としての喫煙だとも言っていました。そして、モラハラをする人間は、人のせいにします。

「お前がうるさいから、喫煙量も飲酒量も増えるんだ!」

そんなことを言われたら、学生時代の私なら、即、離れていたでしょう。そんなこと知らないよ?自分の責任でしょ?いい年下大人が何言ってるの?と。

焦りは、視野を狭くしてしまいます。そういう状況すらも、見えなくなってしまうほど結婚を焦っていました。そして、妊娠。逃げ場なし、です。結婚するしかない、この人とやっていくしかないのだ、と思うようになりました。

先ほども言いましたが、モラハラの常套句は、「お前の為」です。

友人関係も否定され、人間性までも否定されます。ですが、それでも自分はここにいるしかない、と思い込んでしまう状況を作られてしまうのです。

これが洗脳です。

私自身も親に相談できない状況となっていたので、どんなにひどいことを言われても、何も言えませんでした。少々の反抗はしましたが、すべて意味がなかったように感じます。

反抗すればするほど、罵られる、否定される時間が長くなるのです。そうなれば、いかにその時間を短くするか、怒らせないか、を必死に考え始めます。ちょっとでも気に障るようなら、すぐに自分から謝り、機嫌取りを始めます。

夕飯時に旦那の機嫌が悪くなり、必死に謝ります。でも、そういう謝る姿は見たくない、ビクビクするな、というのですが、私の意見を言うことはNGなのです。じゃあ何を話せばいいの?なんと言えばいいの?相手の気に入ることだけを話せばいいの?と思いますが、それは夫婦じゃないそうです。モラハラの持論なのだと思います。そういった話し合いができないから、黙ってしまうと、「逃げるな!」と怒られます。
決して逃げているわけではないのです。相手が納得する話、回答を探しているだけなのです。ですが、どれが気に食わないのです。
正直、この人は、何を言っても、何をやっても気に入らないのではないか?と思いました。特に飲酒してしまうと、自分が言ったことすら覚えていないのですから。でも、相手(私)が言ったことは覚えているのです。揚げ足をとるのが得意なのです。逆のことをすると、とんでもないことになりますが…

そんな毎日を過ごしていると、身体に負担がかかっていきます。精神的なものです。それを訴えたところで、相手は、むしろ、被害者は自分だ!としか言いません。

こういった洗脳状態になってしまうのは、何故でしょうか。

夫婦はこうでなければいけない、家族はこうでなければならない、男は…、女は…、という思い込みが影響しているのではないでしょうか。自分の家族はこうだった、というのもあります。でも相手の家族は?家庭環境は異なります。お互いの考え、意見を擦り合わせながることができるなら、問題はないでしょう。ですが、モラハラは、擦り合わせはできません。歩み寄りもありません。「自分が正しい!」ですから、自分のすべてが正しくて、それが正解で、他は全て間違っているのです。なので、相手の意見や考えに耳を傾けることはありません。傾ける必要すら感じていないのです。雑音としか感じていないかもしれませんね。

自分が真面目で、相手の為に尽くすタイプであればあるほど、モラハラは加速します。自分の言うことをすべて聞いてくれる、便利な家政婦、奴隷としてしまうのですから。

気づかないうちに、じわじわと洗脳されていきます。自分が我慢すればいい、黙っていれば幸せなのだ、この人は何もしてこない…でも、あなたの心は、精神は悲鳴を上げていますよ。

どうか、壊れる前に、思い出してください。

私は、どうありたいですか?この人と出会う前、どんな人でしたか?心から笑えていますか?


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