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モラハラから自分を取り戻す

洗脳状態から、抜け出たとして、そこから、本来の自分を取り戻すには時間がかかります。どんなに離れていても、ふとした瞬間に、元に戻ってしまうのです。不安や恐怖に襲われたり、動悸がしたり…どんなに、もう、大丈夫!怖くない!と、思っていても、戻ってしまう、それが、洗脳状態です。

洗脳状態のはじまり

結婚する前から、違和感を感じていた人もいれば、そうではない人もいると思います。付き合っているときは、そんな風に見えなかった、と、微塵も感じられなかった人もいるでしょう。モラハラは、外面がいい、と言われます。周囲の人からは、「いい人だね」と言われ、自分でも「優しいな、いい人でよかった」と思うのですが、実は、その段階でもう始まっていた、という例があります。

例えば、一緒に出掛ける時、あなたはどんな服装で行きますか?
自分のお気に入りの服装ですか?相手の好みですか?相手の好みと、自分の好みが合致していればいいですが、一致していなかったとき、相手に「好みじゃない」と言われ、どうするでしょうか。服装だけではないですよね。メイク、持ち物など、女性にとって、自分を表現する方法を否定されたとき、どう感じますか?

「え?」と思いつつも、好きな相手の言うことだから、と、受け入れてしまうかもしれません。優しい言葉をかけつつも、自分を否定されているように感じる、それがモラハラの片鱗かと思います。「あなたの為だから」は、裏を返せば、「(自分の思い通りになってもらうために)あなたを大切にしている」ということなのです。それでうまくいけば、モラハラの思い通りです。

釣った魚にはエサはやらない

結婚前は優しかったのに、豹変してしまったモラハラ相手。釣った魚にはエサはやらない、という考えのもとに動いているように感じます。結婚してしまえば、こちらのものだ!と言わんばかりです。相手として選ばれてしまった方は、(残念ながら、私もですが)結婚したのだから離婚はできない、とか、こんな自分を選んでくれたのだから、と自己肯定感の低い方が多いです。そのような点を、モラハラは利用してきます。「お前ができていないから」、「結婚を祝ったくれた方に恥ずかしくないのか!」、「お前なんて誰も見てくれない、自分くらいしか相手にしない!」など、酷い言葉を投げかけてきます。抵抗したとして、さらにひどい言葉の暴力が待っています。もしくは、身体的暴力です。その恐怖が体に染みついてしまうのです。
何もされていなくても、次は何を言われるんだろう、何か気に障るのではないか、と、恐怖に怯えることになります。モラハラの地雷を避けることはできません。相手の気分次第なのですから。

心と体は自分自身のもの

ですが、このまま我慢を続けていると、あなたの体は限界を迎えてしまいます。「起こってもいないことを不安に感じる必要はない」と言われますが、身体に染みこんだ恐怖は、簡単には消えません。それだけ、モラハラは、あなたの心と体を蝕んでいるのです。同じ空間にいることが怖い、落ち着かない、など、自分に家にいるのに、恐怖や不安を感じているようであれば、精神的に追い詰められている状態になっていると言えるでしょう。今、あなたは心から笑えていますか?無理して笑っていませんか?笑わないと怒られるから?楽しそうにしていないといけない?でも、そこら中にある地雷を踏まないように、踏まないように…と、日々を過ごしているのではありませんか?
あなたの心と身体は自分自身のものです。誰かに支配されるものではありませんし、されていいものでもありません。

洗脳を解く

その人と出会う前、あなたはどんなことが好きでしたか?何をすると楽しかったでしょうか?

一つでもあれば思いだしてみてください。そして、それをやってみましょう。相手に隠れてでもかまいません。あなたがやりたいことを、やってみましょう。自分でやる!と決めて動くことが重要です。
相手に支配されている中で、自分でやる!と、決めただけでも一つの抵抗になります。少しずつその抵抗を増やしていきましょう。増やすことで、自信にも繋がります。
あなたの心と身体はあなた自身のものです。自分のことは自分で決めて良いのです。怖くなったら、無理せず、保留にします。落ち着いたら、もう一度挑戦しましょう。挑戦することも、抵抗です。 

他人に相談する、も、抵抗ですね。まずは、人に聞いてもらいましょう。親、兄弟、友人…頼れるものは頼ってみてくださいね。

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