見出し画像

【30代未経験でコーディング学習を始める前に知っておいてほしい話】

こんにちは!
Liall.の藪内です!

私は30代で未経験のWeb業界に興味を持ち、職業訓練校を経て、現在はフリーランスチームLiall.にてディレクション業務をメインで担当しております。

「Liall.ってなに?」という方はこちらから我々のサイトへどうぞ!

今回、自分のように30代でWeb業界に興味を持ち、ちょっとでも勉強してみようかなぁと考えている方向けに、事前に知っておいたほうが良いことを紹介したいと思います。

・未経験30代でもWeb業界へ転職は可能?
・未経験30代でもフリーランスとしてやっていける?
・社会に疲れたので、なるべくのんびりやりたいんだけど…。
・SNSでは凄い稼いでる人とかの話を聞いて、自分でもやってみたいけど…。

上記のような悩みが少しでも解消されると思います。


【本当にその勉強は必要ですか?】

画像1

コーディング学習を始めるのは非常に簡単です。
家にパソコンが1台あれば誰でも手軽に始めることができます。
また、クラウドソーシングサービス等を利用すれば自宅で手軽にできる副業ということもあり、またフリーランスとなれば煩わしい通勤をしなくてよいというメリットもあります。
さらには、日本自体にエンジニアの数が少なく、入口であるHTM&CSS学習を経て、PHPやRuby、Pythonなどプログラミング言語を習得した人材は、フリーランスとしても高単価で働きやすく、将来を考えたときに非常に魅力的な業界です。
しかも、Web業界は技術革新が早く、今の技術が数年後も使用されているとは限りません。そのため、きちんと学習を続けることが重要であり、それが出来ない諸先輩方は簡単に抜き去ることができるので、いつ始めても遅いということはありません。
さぁ!貴方も一緒にコーディング学習をスタートしませんか?

私がWeb業界に興味を持って、独学できるのかインターネットで調べているときに出てきた情報は、ざっくり言うとこんな感じです。
他にも業界が服装とか割と緩いので、堅苦しいスーツを着て働く必要がないとか、コードを書くというのは一人でやることだから、コミュニケーション能力はそれほど求められないとかなんとか。

上記は決して嘘というわけではないんですが、言葉からイメージする内容と「30代にとっての現実」とは乖離している部分もあります。
まず、Web業界やプログラミング言語の人気が上昇しているということは、ライバルが増えているということ。
副業をしようにも、実績がないと割の良い仕事を請け負うのが難しく、同じ時間効率ならそれこそどこかでバイトした方がマシな状況もあるクラウドソーシング。
煩わしい通勤からは解放されるけれど、フリーランスになるっていうのは、自分の仕事に対して自分しか責任を取れない状況になるってこと。
そういう責任の重さが新たに圧し掛かってくるわけだから、人によっては通勤の方がマシ。
日本のエンジニアの数が足りていないのは事実。実際に優秀なエンジニアは引く手数多です。しかしながら、非常にブラックな職場が多いイメージがあるのも事実ではないですか?
Web業界は技術革新が早く、きちんと学習を続けない先輩を抜くのは簡単と書いてあるが、それは自分自身にも言えることで、常にアンテナを張り続け、学習をやめると途端に抜かれる可能性があります。

さて、実績もない30代未経験がホワイトな職場で高給をもらいながら雇われ、しかもそんな職場の先輩がアンテナを張らない無能だらけ…ということが現実的に自分の身に起こりうると思いますか?

私は無理だろうと思いました。
もちろん、最初は「こんな世界があるのか!最高やんけ!」くらいの気持ちでしたが、ちょっと冷静になれば少なくとも自分とは縁遠い世界だろうなと思いなおせました。
それでも私がWeb業界を目指したのは、どうしてもやりたいことがあったからです。
そして、未経験のため就職先が決まらなかったとしても、当面の間食べていける状態を作れていたことも要因の一つです。

30代ともなれば家族を養っていることもあると思います。
配偶者やお子さんとの人生設計を考えたうえで、未経験業界へ飛び込むことが本当に必要なのかをしっかりと考えてください。
正直に言いますが、同じ未経験でも20代と比べて30代は、Web業界への転職だと圧倒的に不利です。
私は大変な幸運に恵まれて一度お声をかけて頂く機会を得ましたが、そのような幸運は誰にでも起こりうるものではありません。
私自身は、結局フリーランスになることを選びましたが、フリーランスとなると雇われの時とは違って収入が保障されません。
そこまでしてやりたいことが、貴方にはありますか?
ないのであれば、コーディング学習などせずに、あなたの人生設計に本当に必要なことや、ご家族との時間、趣味等に費やすべきだと思います。

逆に上記の事実を勘案しても、やっぱりWeb業界への転職や、フリーランスになりたいって強く思われる人は、チャレンジすることをオススメします!
今はProgateやドットインストールといった初期段階は無料で始められるサービスもあるので、自分に合うか試してみるべきです!

【未経験30代でもWeb業界へ転職は可能?】

コード画面

結論から言えば、可能です。
とはいえ、例えばコーダーに限定すると同じ未経験でも20代に比べると非常に不利です。
不利な理由をいくつか箇条書きにすると、
⓵業界の年齢が若く、上司とあたる人のほうが若い場合には、やりにくいと思わせてしまうから
②転職、離職が少なからずある職場であるため、出来れば育てた恩を感じて長く居てくれそうな20代の純粋な子のほうが良い
③そもそもコーダーの求人数が多くない(大阪・神戸)
④正社員はおろか、派遣や契約社員まで広げても未経験30代でのコーダー志望と説明すると嫌がられる(私の経験談)
などが挙げられます。

特に私の場合、業界を知らなさ過ぎてWeb制作会社で働こうとするとWebデザイナーかーダーの二択だと勘違いしていた時期まであるくらいです。
ではなぜ、そんな私が就活をせずとも声をかけてもらえることが出来たか。
ポイントは二点。

一点目は、職業訓練にはデュアルシステムという制度があります。
制度の簡単な説明をすると、訓練中、職業訓練校での学習とは別に企業実習が用意されており、座学だけでなく実地で経験を積むことができるというシステムです。
このシステムによって、私は就活を始める前からお声かけ頂く機会を得ました。

もう一点は、これまでの経験です。
おおよそ、未経験の30代がWeb業界に転職するとして、もし20代より優遇されることがあれば、この点に尽きると思います。
今までの経験を活かして「コーディングの知識を持ったWeb○○(○○にはポジション名が入ります)」という職へ進むことを希望される場合は、業界未経験でも覆す余地はあります。
しかし、そう聞くと「そんな華々しい経歴とか、人に誇れる経験なんかねーよ」と腐りたくなる人もいると思います。
ですが、安心してください。
現に私自身も、派遣社員時代のコールセンターでの勤務経験から、電話対応含む、お客様対応が問題なくできるだろうということを評価されました。
コーダーに拘る場合であっても、マネジメント経験があったり、営業経験があったりすれば、「○○のできるコーダー」として採用してもらえるかもしれません。
当たり前の話ですが、Web制作会社に就活する場合、コーダーに絞っても、未経験者から経験者、年代も様々。そして昨今のプログラミング人気から、未経験枠の人材は十分といっていいほど世の中にいます。
そんな中で30代未経験が勝ち上がるには、企業研究とかコーディング知識を蓄えるとか、そんな20代でも出来る事だけやっていても難しいのが現状だと思います。

【未経験30代でもフリーランスとしてやっていける?】

画像3

結論から言えば、なれます。
そもそもフリーランスを個人事業主とだけとらえた場合、開業届を出しさえすれば、紛うことなきフリーランスです。
でも、実際問題そういうことではなくて、きちんと生活していけるレベルかどうか。
未経験の状態から、企業に属さずして、家族なり自分なりの食い扶持を稼いでいけるかについてが知りたいと思います。
これも正直、可能です。
しかしながら、スタート時からいきなり稼げるとまでは言えません。
私自身、前職で行政書士事務所に勤めていましたが、やはり3年くらいはなかなか食えず、3年継続できるなら、食いっぱぐれることはないと言われていました。
畑違いの職場で何を、と思うかもしれませんが、独力で事業を継続していくという意味では、やはり同じくらいのスタンスでいた方がよいのかなと思います。
つまり、30代、しかも家族がいるような場合でしたら、未経験業種にイチから、しかも独立するだなんて、相当計画性や準備がないとやってはいけないと思います。
家族の協力にも限界はあります。
だからこそ、きちんと準備を行い、家族からの了承を取付け、ダメだったときにどうするかまである程度決めてからチャレンジすべきです。
そして、そこまで計画性や準備を行った人であれば、未経験フリーランスから始めても結果は出せると思います。

【社会に疲れたので、なるべくのんびりやりたいんだけど…。】

画像4

まぁ、この辺りはご自身のスタンスで決めて頂ければよいのでは、と思います。
フリーランスだったらのんびりやれると思っている場合は、もしかしたら向いてないかもしれません。
少なくとも、このnote執筆時は世界中でコロナが大流行し、大変な不況に陥っています。
単価の高い仕事を受注し、普段からきちんと準備していた人でも、なかなか苦しい状況になっている方が多いと思います。
フリーランスだからのんびりやっても責める人や怒る人はいないかもしれませんが、ご自身や家族の生活を守るという意味では、のんびり働けるとは思わないほうが良いかもしれません。
しかし、フリーランスであれば世界のどこにいても仕事を受注することは可能なので、
日本より物価の安い国に移住すれば、ゆったりとしたペースで仕事をすることも可能かもしれません。
私は日本に住んでおり、経験がないので確かなことは言えませんが、世界中を旅しながらノマドワーカーとして働いているWebクリエイターの方はいらっしゃいますし、
そういう方はnoteやSNS等を利用して、ご自身の生活スタイルを公表している方もいるので調べてみると良いかもしれません。

【SNSでは凄い稼いでる人とかの話を聞いて、自分でもやってみたいけど…。】

画像5

夢がある仕事でもあります。
ですが、大抵の人はそこまでたどり着けないから、稼いでいる人たちは輝いているのです。
彼らの努力は並大抵のものではありません。
本当に自分にその努力が継続できるか、きちんと見定めたほうがよいと思います。
また、実際に稼いでいる人がいる以上、不可能ではないと思いますが、30代未経験でチャレンジするときに一足飛びでそこまで行けると考えている人がいるとすれば、それはちょっと考えが甘すぎると思います。
「10年後にはいくら稼いでいたい」という想いがあれば、それに合わせて「じゃあ5年後にはこのくらい稼いでないとな」「3年後ならこのくらいかな」と、手前の目標を設定していけると思います。
ご自身の可能な努力量や、社会情勢等を勘案したうえで、本気で夢のような収入を得たいならどんな努力をどのくらい必要か調べてみてください。
そのうえで、「やれる!」と思うならチャレンジする甲斐はあるかもしれません。

【終わりに】

いろいろ厳しいことも書いているかもしれませんが、独身の方でも、家族を持っておられる方でも、30代というのは大人として求められるレベルが20代からまた一つ上がるのも事実です。
そんな状況で未経験業界へチャレンジするのであれば、20代の人に求められるものと違うものが必要になりますし、20代と同じ努力の質や量ではいけないことが分かってもらえたらと思います。
そのうえで、本当に自分はWeb業界にチャレンジしたいのか、自分にとって成し遂げたいことは何なのかを突き詰めたうえで、決断をオススメします。
私自身は、チャレンジしたこともフリーランスになったことも後悔はしていませんが、職業訓練時代に、Webクリエイターの道を諦めた人も何人も見てきました。
そうなると限られた人生の時間を、大変つまらないカタチで消費してしまうと思います。
そうならないために、是非このnoteに書いてあったことを今一度ご自身で掘り下げて、しっかりと考えたうえで結論を出していただければと思います。


今後、Liall.ではnoteを通じて、Webクリエイターを志す方のお手伝いが出来ればと思っております。
無料で読んで頂けるnoteは、可能な限り毎日更新予定です。
ご興味のある方は是非チェックしてください!

皆様の楽しいWebクリエイターライフを願って!


最後までお読み頂きありがとうございました!みなさまのサポートがメンバーそれぞれの励みになります!