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茶色い砂糖は体によい!?

茶色い砂糖の代表といえば、「三温糖」がありますが、なんとなく茶色い砂糖は体によいというイメージがあるのではないかと思います。
今回は、砂糖の分類について、まとめてみました。

砂糖の分類

砂糖には、大きく分けて「含蜜糖」と「分蜜糖」に分けられます。

含蜜糖とは?

原料であるさとうきびやてんさいのしぼり汁をそのまま濃縮して作られた砂糖であり、精製されていないため、ミネラルが残っている砂糖になります。
ゆえに、色は茶色で、黒砂糖、てんさい糖、きび砂糖(日新製糖社)、素焚糖(大東製糖社)などが含蜜糖に分類されます。
※きび砂糖という名前が分類として広く浸透していますが、きび砂糖は日新製糖社の商標登録品になります。

分蜜糖とは

原料から取りだしたしぼり汁からミネラルなどを取り除いて精製し、純度の高い糖蜜で作られる砂糖のことです。
精製しているため、色は白色ですが、ミネラルは少なくなります。
上白糖、グラニュー糖、三温糖は分蜜糖に分類されます。

三温糖はなぜ茶色い?

「茶色い砂糖=体にいい」というイメージが定着しているのは、含蜜糖に起因していると考えています。
三温糖は上白糖より体に良さそうということで使用されている方も多いかと思いますが、分蜜糖に分類されるので、成分的には上白糖と同じです。
では、なぜ茶色いのかというと、その作り方によるものです。
三温糖は、上白糖やグラニュー糖を製造する際に残った糖蜜をさらに過熱することで得られる砂糖です。簡単にいうならば、カラメルを作るようなイメージ(キャラメル化)なので、上白糖よりも風味やコクが強い砂糖になります。
「三度温めて作る砂糖=三温糖」という由来があるようです。

成分の違い


100gあたりの成分 出典:大東製糖社、日新製糖社公開データより


三温糖は精製しているので、含蜜糖に比べミネラルは少なくなっています。
三温糖の成分(カリウム:13mg/100g、カルシウム:6mg/100mg、マグネシウム:2mg/100g)
てんさい糖は含蜜糖ではありますが、原料の違いによりミネラル分も異なってきます。てんさい糖にはラフィノースと呼ばれるオリゴ糖が豊富に含まれており、腸内細菌の安定化、アトピー性皮膚炎の改善、抗真菌症など様々な効果があるとされています。
参考文献:JP3665852B2 - 抗アトピー性皮膚炎組成物 - Google Patents
JP3665851B2 - 抗カンジダ組成物 - Google Patents

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