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令和

大学生活最後に旅行で訪れた太宰府での一枚。

梅の花が綺麗に撮れてお気に入りの写真。

時は流れて元号は令和に。

天平二年(730年)大伴旅人主催の梅花の宴にて詠まれた、

「初春の令月にして、気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す」が令和のルーツなのはご存知の通り。

これは万葉集「巻第五梅花の歌三十二首」の序文にあたり、大伴旅人が詠んだものとされます。

場所は現在の坂本八幡宮らしい。

「梅」は厳しい寒さの後に来る春の訪れを感じさせる花です。

西郷隆盛も「雪に耐えて梅花麗し」と詠んだほど。

他にも万葉集において梅をテーマに詠んだ歌で

「残りたる雪にまじれる梅の花 早くな散りそ雪は消ぬとも」

「梅の花咲きて散りなば桜花 継ぎて咲くべくなりにてあらずや」

などがあります。

(崇拝する明治大学教授の齋藤先生が某雑誌でおっしゃっていた)

大伴旅人ゆかりの太宰府に咲く梅花を見ると、時を超えて同じ梅の花を見ながら日本文化の美しさを感じていたのかと想いを馳せることができ、現代の明日を生きる勇気をもらえる気がします。

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