見出し画像

キャベツはお好きですか?

8月31日は野菜の日!という投稿をしました。今日はそれに関連して、野菜の中でもアブラナ科の野菜が健康に役立つという話です。

どんな野菜が好きですか?いちばん食卓に上る頻度の高い野菜は何でしょう?人によって好きな野菜は様々と思いますが、アブラナ科の野菜はかなり食卓に上る頻度が高いのではないでしょうか?アブラナ科の野菜というのは、キャベツ、、ダイコン、小松菜、ブロッコリー、白菜、芽キャベツ、キャベツ、など多くの野菜が含まれています。

これらのアブラナ科の野菜を多く食べる人は死亡率が下がることが2018年に国立がんセンターから報告されていました。女性では心血管系の死亡率が下がり、男性ではがんの死亡率が低下するようです。アブラナ科の野菜に含まれる、イソチオシアネート(ファイトケミカルの一種)が抗炎症作用を発揮して、死亡率を下げるのではないか、と予測されていました。1)

今回、英国から報告された論文で、アブラナ科の野菜に含まれるビタミンKも動脈硬化で血管壁にカルシウムが沈着するのを抑える作用が認められたとのこと。動脈硬化という文字の通り、脂質代謝が悪く、動脈の壁に脂肪が沈着したり、カルシウムが沈着したりすると動脈が硬くなってしまいます。こうして弾力性のなくなった血管は血圧の変化に対応できず、心筋梗塞や卒中の原因になるのです。2) データでは、高齢の女性の血管において差が見られた、とのことですが、男性が食べても死亡リスクは下がりますので、遠慮なくどしどし食べて頂きたいものです。

厚生労働省の食事ガイドラインでは、野菜摂取の目標量を「1日350g以上、そのうち緑黄色野菜を120g以上」としています。今年の夏は野菜の値段が高騰しています。でも、健康のためには、野菜を食べる習慣を付けておいた方がよさそうですよ。特に、アブラナ科の野菜をお忘れなく。

Reference

1) アブラナ科野菜は「台所のドクター」http://tokuteikenshin-hokensidou.jp/news/2018/007465.php

2) Blekkenhorst, L. et al. Cruciferous vegetable intake is inversely associated with extensive abdominal aortic calcification in elderly women: a cross-sectional study. British J. of Nutrition 1-9, 2020. DOI: https://doi.org/10.1017/S0007114520002706

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?