宇宙にオーダーする神様

宇宙にオーダーするのが流行ってます。

ある女性の悩みの話です。
別れた彼氏とよりを戻したいとのことです。
彼氏に別の彼女ができたらと不安で、また復縁できるか悩んでいるそうです。
そんな相談に対するスピリチュアルの解答者は、「復縁できるように宇宙にオーダーしましょう」です。

え？、その元彼は別れたくて別れたのに、宇宙のエネルギーによって元彼女に連絡取りたくなったりするのでしょうか。
それとも、元彼の何かが分裂して、よりが戻る彼と、別れたままでいる彼とに分かれるパラレルワールドになるのでしょうか。

いや、宇宙にオーダーされてるのが怖いんですけど。
元彼の不幸を願う呪いと、表裏一体で同じような気もします。

自分が宇宙に操作されてる？
復縁したくないつもりだったのに、なぜか復縁しなくてはと思ってきたのは宇宙の操作？
操作される元彼が気の毒になります。
別れた原因は「そういうとこだぞ」と元彼が言いそうな感じ。

宇宙に向き合うのではなく、自分に向き合うのを提案するのが、スピリチュアルの解答であるべきな気がします。
…いやこれも偉そうな私の感想ですね。
宇宙は判断しません。
どんなオーダーも拒否しません。

宇宙にオーダーするのをレストランに例えられますが、オーダーする客も、現代に問題になっているモンスターカスタマーになってないでしょうか。
モンスターカスタマーは、組織の従業員に対して必要以上に不当に責めたり、金品を要求し脅したり、土下座を強要したりなど、ワガママだったり過激クレーマーな顧客のことをいいます。

お客様は神様です。
神様は自分の立場を利用してふんぞりかえって不当な要求をしません。
神様は目の前の従業員に対して対等に親切に振る舞うものです。
お客だから従業員に扱い酷いのは、神様じゃなくて、モンスターカスタマーの通り怪物になってます。
怪物のことを神だ鬼だと表現するのは、有望なスポーツ選手だけにしときましょう。
なんでも宇宙にオーダーできるからって、自分が怪物になってたら怪物が返ってくるでしょうね。

復縁のオーダーを受けたレストランの厨房では、元彼が震え上がってるのでしょうね。
今か今かと料理が来るのを待ってる元彼女。
厨房のシェフが早く行けと元彼を蹴っ飛ばしてるかもしれません。
厨房もブラックボックス化している宇宙ではなくて、オープンキッチンになってる宇宙レストランになってると、他のオーダーしてる別テーブルの私も野次馬的に楽しめる感じがします。