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カミングアウトのメリット、デメリット


LGBT当事者でカミングアウトをする人と必要ないと判断しカミングアウトしない人がいます。僕はカミングアウトは必要ではないと思い、今までずっと必要最低限のカミングアウトしかしてきませんでした。

家族にですらだいぶ時間がかかりました。両親にハッキリとカミングアウトしたのは高校の卒業式で、ホルモン注射に関しては高校3年の1月に始めたのですがカミングアウトの時に注射の話はしていないので、実質ホルモン治療のカミングアウトはしていません。

昨年のSRSの日程が決まった後、家族を集めて正式にカミングアウトしましたが、それまでの期間も冠婚葬祭でスーツを着るときはメンズスーツを着ていたのでカミングアウトする前から家族はみんな気付いていたみたいです。

ここまでカミングアウトしなかったのも家族にですらカミングアウトする必要が無いと自分で判断したからです。

社会人になってから務めた会社はほとんど面接時にカミングアウトしていますが、正社員とアルバイトの時で分けていました。

正社員となると、正式な書類が必要になるのと、健康診断等の手配があり会社側に迷惑をかけてしまうと思ったのでカミングアウトするしかないと言う選択をしました。


ただカミングアウトするにあたってメリットもデメリットもあることは身に染みて感じていました。

まずメリットとして、

*注射の副作用での体調不良を打ち明けられる

*健康診断での配慮が望める

*SRSの為の長期休暇を前もって報告できる

*SRS後の書類、手続きのバックアップがある

*パートナーの話も、プライベートの話も気兼ねなく話せる

今パッと思いつくのはだいたいこんな感じです。

そしてデメリットとして

*望んでいない気遣いをさせてしまう

*アウティングの恐れがある

*自分の知らないところで噂話が勝手に広まる

*偏見を気にして素が出せない

あくまでも僕の思考なので性格の違いもあれば、環境の違いもあるので一概にこれがメリットデメリットですとは断言できませんが、僕がカミングアウトで感じることはこのくらいです。

カミングアウトをしたからと言って元の戸籍を意識されることが嫌だったので、極力FTMについて話をすることはありませんでした。

FTMのワードを出すことによって相手の頭の中に「戸籍、体は女」と思わせてしまうと思ったから。


今カミングアウトで悩んでいる人もいると思います。逆にこの先カミングアウトはしないと自分の中で決断している人も居ると思います。

カミングアウトに関しては僕はどちらでもいいと思います。自分の生きやすくなる方法を自分で選択すればいいと思うし、答えを決めてから選択肢を広げるのも一つの手段です。


僕が埋没生活からオープンになったのには目的が変わったからです。もちろん目的が変わったのでそこに向けての手段が変わっていきます。今後僕はLGBTの方たちのカミングアウトの立ち合いが出来ればと思っています。そして学校や、企業に向けての講演もしていきます。

だからといってカミングアウトを強要するつもりは1ミリもありません。

僕の対象はあくまでもカミングアウトを決断した人です。その決断の後押しするのが僕の目的です。


カミングアウトにも色々と手段はあるし、準備できることもあります。何をやるにも、メリットデメリットはついてきます。やらない選択をしてもメリットデメリットはついてきます。


あなたが自分で決めた答えは間違いじゃありません。大丈夫。





未来は明るい








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