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気遣いのつもりが相手を傷付けてるかも

今の職場には聴覚障害を持って
働いている女の子がいます。

その子は凄い負けん気が強くて、
バリスタになりたい!!
と自分の夢を持って働いている子です。

耳が聞こえない分
誰よりもお客さんに気付くスピードが
早くて、どのスタッフよりも
お客さんの動きを目でしっかり追いかける子です。

その為、お客さんが望んでいることを
瞬時に判断する事もできるし、
口の動きを見て会話を読み取ることもできます。

僕はその子とコミュニケーションを取るとき
自然と筆談でやりとりをして
自分の意見を伝えることがあるんですけど、
あるスタッフは
その子にずっと喋りかけて
筆談をしようともしないんです。

その時僕が言った言葉は

そんなに喋っても聞こえないよ


そう言った僕に
ずっと喋りかけていた人は

わかってる
でも何故か気付いて振り向いてくれるの

と言いました

僕はその時自分に凄く嫌悪感を感じました

確かに喋っても聞こえないのは
事実かもしれない。

でもそれは僕の勝手な思い込みで
耳が聞こえない彼女からしたら
筆談でしかコミュニケーションがとれない僕は
たいした存在ではない

彼女はきっと自分の耳が聞こえないことを
今はそこまで苦しい事と思っていないと思う
それまでに色々悔しい思いをしたかもしれないし
生きづらいと思ったこともあるかもしれない

でも声が聞こえなくても
口の動きである程度相手の言いたいことは
わかるし、ジェスチャーで読み取ることができる

僕は今まで彼女を気遣ったつもり
筆談をしていました

これは僕が今まで
世間に感じていた**
要らない気遣い**
と同じことなんじゃないか

FTMだとカミングアウトした後
重いものを持っていると

それは重いから俺が持っていくよ
着替える時はカーテン閉めていいよ
トイレは共用のとこ使っていいからね

きっとみんな気を遣って
言ってくれた言葉なんだと思う

でもその言葉が僕からしたら
差別されているように感じたし
バカにすらしてるんじゃないかと思った

でもきっと僕が彼女にしていた
気遣いは僕が嫌だと思った気遣いと
そんなに変わり無かったんじゃないかなと

差別、偏見を嫌っていて僕が
知らないうちに
誰かの心を閉ざしていたかもしれない

自分に向けられた差別、偏見は
敏感に反応するのに、、、
自分が誰かに向けている差別偏見には
気付けないでいた、、


自分が思っていた相手への気遣いを
見つめ直す良いキッカケになりました。

気遣いは自己満で終わらせられない
相手が本当に助かった、嬉しい!
と思える気の遣い方をしていきたいと
思えた日でした。





未来は明るい!




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