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リモートコミュニケーション研究会 ~雑談編~

第二回リモートコミュニケーション研究会を実施しました。
今回の議題は雑談でした。

実施概要

日時:2020年4月26日、日曜日の昼下がり
研究会メンバー:ザク、navy、こだてん、シャム
ツール:Zoom(有料版で時間無制限)
議題:
・雑談しながら、雑談について考えよう。
・研究会のこれからについて考えよう。

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立ち上げ経緯編の報告はこちら
前回の研究会報告(キックオフ編)はこちら

雑談どうしてる?

早速ですが本題へ。テーマは雑談。3つのエピソードが上がりました。

1. 雑談の導入方法と分析方法

まずは、リモートコミュニケーションで雑談を取り入れる工夫について。
メンバーの中で、雑談を業務に取り入れるべく、実施したことを共有してもらいました。

まず、課題として、在宅勤務が続き、同僚と話す機会が減ることで、働くうえでのストレスが溜まってしまうということが挙げられました。

その解決策として、メンバーの勤め先では、雑談専用のチャットグループを作成したとのこと。しかもマネージャーの承認も得て。

このチャットグループでは、
・こんなご飯をテイクアウトして美味しかったよ!
・ここに行った時の景色がこんなに綺麗だったよ!
・在宅勤務でこんなこと悩んでいるんだよね。。
とか、業務とは全く関係のないことも含めて投稿して良いルール。

また、もう一歩進んで、この雑談を分析してみると面白いことが。

それは、投稿数とリプライ数に曜日依存があるということ!

例えば、
・仕事始まりの月曜日には投稿数が増える
・月と水は投稿が多めで、火と木は投稿少なめ
など。

具体的にはMicrosoft Teamsというツールで投稿数、リプライ数の分析できるらしいので、興味がある人、Office365を企業で導入している人は、分析してみてはいかがでしょうか?

2. 雑談の種類

仕事や性格によって、雑談の種類が異なることがなんとなくみえてきました。

例えば
・コミュニケーションを対象にする仕事
 → 同僚同士でもコミュニケーションを密にとりたい
・エンジニア
 → 話がだんだん技術的な話に移る。
といった感じ。

エンジニアの雑談では、
「最近、電子マネー流行ってるね。」
「中国出張行った時にWeChat Pay使ってみたよ」
「あれって日本円から中国元に勝手に両替してくれるんですか?」
「いや、それは技術的に〇〇の障壁があってできないんよ」
「なるほど」
といった流れになることもしばしば。エンジニアの雑談に登場するベテランエンジニアが助け舟を出すなんてこともよくあるようです。

3. 雑談の効果

例えば、雑談で新しいアイデアの結合が期待できるかも。

雑談で社会問題の話から新しいアイデアが生まれる経験も話題にのぼりました。
→ツールどういうのが良い?
→手法は?
→こんな視点もあるんじゃない(新しい視点)
→こういう工夫をすればいいのか!(新しいアイデア)

この会の中でも
・子どもがリモート会議に入ってくる
・パパとしては迷惑になるんじゃないかと気になる。
・オーディオ関係のエンジニアは、子どもの音声(比較的高い声)をフィルターすれば良いのではというアイデアが浮かぶ
という課題と解決策の新しい結びつきがおきました。

この議論の発展として、相乗りについても課題提起がありました。
「将来的に自動運転が発達し、相乗り文化が根付いた時に、車内で複数の人々がWeb会議するようになった時、他の人に聞こえないようにするにはどうしたらいいんだろう?」

つまりは、近い将来、オンラインコミュニケーションする人々がオフライン空間に集まるなんてことも起き得るよね、という話でした。なんとも面白い。

4. 雑談しないことの注意点: 集中しすぎ問題

これまでは雑談が生み出す良い点について議論が中心でしたが、逆に雑談がないとどういう問題が起き得るんだっけ?という議論になりました。

ここでは、"在宅勤務で集中しすぎ問題"が取り上げられました。これは、在宅勤務で、長い時間仕事に集中できる環境が整った人にとって、意図的に他人からの中断がないと。労働負荷が大きくなる=オーバーワークになるって課題があるよね、ということ。つまり、集中しすぎもまた問題であると。

解決策の一つとして、雑談が提案されました。実際にメンバーには、意図的に仕事の同僚に雑談のためのZoom会議を設定し、オーバーワークを避ける取り組みをしているとのことです。

このような、業務内部で発生した雑談から、ゲームの話が盛り上がり、業務外で一緒にゲームするという業務外の繋がりにもなっているとのことです。

研究会の運用

雑談以外にも、
・この研究会の運用
・アイデアや雑感
について話しました。

リモ研_課題の捉え方

開催の枠組み
元々は緊急事態宣言の外出自粛要請期間だけのつもりだったが、それが伸びる可能性があるため、別の軸で開催頻度や目標について決めたいね、という話になりました。

また、研究会という体裁に則って、
仮説立案→実行に移す→振り返り
という枠組みで考えていきたいね、となりました。

例えば、対子どもとのリモートコミュニケーションってどうすればうまくできる?実際にパパママの子どもをリモ研に呼んで、交流してみよう。うまくいったことと、うまくいかなかったことを振り返ろう、といった感じ。

議論の対象は?
この時に重要になってくるのが、
それって誰にとっての課題なの???

という観点。子どもの退屈が問題なのか、子どもが退屈しているのを助ける保護者の問題なのか。着目する人によって議論する内容変わってきますね.

我々、リモ研では、自分目線で課題を捉えよう、という共通認識が生まれました。その自分とは、従業員に近い立場、事業者に近い立場、パパという立場など、人それぞれですが、主観的に捉えられる課題に着目することにしました。

具体的には、固有名詞=個人であることが一つの判断基準に上がりました。ここで、「パパ」とか「小学生の子どもを持つワーキングマザー」という抽象度だと、具体的なイメージがつきにくいという課題があると、我々は考えています。固有名詞で語られる個人を対象にすることで、地域っぽさ、現場っぽさが滲み出てきて、結果的に報告をみた人にとっても共感できる内容になるのではないか、と我々は考えています。

また、個人に対する課題抽出と仮説立案をしたのちに、必ず実行まで移そう、という共通認識を持つこともできました。

アイデアや雑感

リモートツール選択ツリー 

リモート飲み会でなんのツール使うかいつも考えてしまう。という悩みが出ました。人数、目的に応じて、どんなツールを使うのが良いか、判断する助けになる「リモートツール選択ツリー」を作ると面白そう、というアイデアが出ました。

リモート会議に入ってくる子どもってさ、、、
すごい癒される〜
って話が出ました。子どもを持つ家庭と、その他の参加者にとっては、同じ現象でも捉え方がだいぶ違っているようでした。あと、子どもは画面に入りたがるけど、大人は避けたがるよね、って話も。このような子どもの習性をうまく使って、「バーチャル学童」として「子ども同士がオンライン上でコミュニケーションして遊ぶ」という取り組みを試験的に実施している人もいるようです。

まとめ

・雑談しながら雑談について話しました。
・雑談の導入方法、分析方法、種類、効果、雑談しないことで起きる問題点について議論しました。
・今後の研究会の運用と議題について議論しました。

文責:小舘直人

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