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【最近のLFAニュース】学習支援ボランティア卒業式

LFAでは、ボランティアやインターンに参加してくれた大学生に対して、大学卒業時に独自の卒業イベントを実施しています。
今回は、学習支援事業に携わってくれた学生、全4拠点・総勢32名が集まった卒業イベントの様子をお伝えします。

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まずはお菓子を食べたりジュースを飲んだりしながらの歓談からスタートしました。
こんなことあったよね、と活動中の思い出話に花が咲きます。

歓談タイム

そして寄せ書きの贈呈。
同じ拠点で活動したメンバーや拠点長である職員からの文字のびっしりと詰まったメッセージをそれぞれが受け取りました。
真剣に読み込む姿、「ふふっ」とつい笑ってしまう姿、読み進めるにつれ涙を流す姿、様々でした。

寄せ書きの贈呈タイム

会も中盤を過ぎ、卒業生を代表して3名の学生から活動への思いや学び、ともに活動した仲間へ向けてのメッセージなど、卒業のことばの発表がありました。
そのうちの一人である宇梶樺菜子(うかじかなこ)さんは、LFAの活動を続けるきっかけとなったAさんとのエピソードを話してくれました。

活動を振り返り笑顔で話す宇梶さん

私がボランティアになって初めて受け持ったAさん。
何度目かの指導の際に「いい点をとっても親に認めてもらえない。」と呟いたことがありました。自分は親から愛情をたくさんもらって育ってきたから、親に認められたくても認められないこともあるんだということに衝撃を受け、自分はその子の親にはなれないけれど、何かできることがあるのではないかと思って、ずっとLFAの活動を続けてきました。
そのAさんが、最後の指導の日、自分がいる別の部屋までわざわざ来てくれて「ありがとうございました。これからも好きなことにたくさん挑戦します。」と言ってくれました。2年に渡ってLFAの学生教師を続けましたが、出会った当初はまだ幼かったAさんが自分の軸で意見をもって発言できるまでに成長したことがすごく嬉しかったし、長期間で子どもをみる良さを実感しました。

そして最後に、学習支援事業部マネージャーの山下昴(すばる)さんから卒業生に向けて贈られた言葉を、一部抜粋、編集してお伝えします。

卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。
LFAでの活動、本当におつかれさまでした!
また、今日は卒業生以外のみなさんも来てくれていますが、卒業生でないみんなに対しても同じ気持ちです。いつも本当にありがとう。
今日は、僕から見えている学習支援、そしてみんな、というお話をさせていただけたらと思います。
僕がLFAに参画をしたのは昨年4月で、もうすぐ1年が経ちますが、最初はみんなのレベルの高さにめちゃめちゃ驚きました。
学生のみんなだけでここまでやるんだ…!という衝撃がすごかった。
それは能力・スキルという話もあるのだけど、それ以上に、こんなにも1人1人が大学生という立場から子どもたちに真摯に向き合って、悩んで、時には凹んで、でもまたみんなで励まし合って…という活動の共同体に、尊敬と、希望と、でも無理しないでね…といういろんな感情を持ったのを覚えています。
「学習支援」と呼ばれる拠点で活動をしている僕たちですが、節々で、学習支援拠点の役割って何なんだろうと考えることがあります。
というのも、「学習支援」という枠組みではありつつも、「学習だけをしているわけではない」というのはどの拠点も共通する部分かなと思っていて。時に季節のイベントをやったり、調理イベントや遠足をやったり、普段も普段でめっちゃ遊んだり、おしゃべりしたり。
おそらく子どもたちも、「学習支援拠点だから来ている」というよりは、「寺子屋(*1)だから来ている」という子が大半ではないかと、もっと言うとみんなそうなんじゃないかなと思っています。
(*1・・・LFAの学習支援拠点は「寺子屋くらぶ」と呼ばれている。)
それはきっと、何があっても味方でい続けてくれる大学生のみんながいて、その中で安心を獲得できたり、ちょっとした挑戦ができたりしているのだと思います。
またここで一つ思うのは、僕たちがやっていることは「子どもたちの支援」で、そこは絶対にブレないんだけど、「子どもたちに寄与をする」ということを通して、みんな自身も、自分の過去の悔しい思いにもリベンジできていたりとか、つらかった過去の自分までもケアされていたりだとか、そういう「回復」に繋がっているんじゃないかなということです。
みんな自身が晴れやかに変わっていく姿を一番間近で見させてもらっていることに、僕はすごくやり甲斐と感謝を感じているんだな、と気づきました。
子どもと同じようにかわいいみんなのこれからが、苦難少なく、晴れやかなものであることを心から願いたいし、何か困ったり大変なことがあったらいつでも僕たち職員のことを頼ってほしい。そう思っています。
最後に。
社会を変える一人一人であるみなさんに出会えて僕はとっても幸せです。
これからも同志として、チーム寺子屋として、よろしくね。

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大学生ボランティア・インターンの存在は、LFAの支援に欠かせない存在です。
大学生活の貴重な時間を使って子どもたちのサポートに当たってくれていること、本当に感謝しかありません。
卒業されるみなさんの益々の飛躍とご活躍を、そして未来に幸多からんことを、職員一同、心からお祈りしております。
いつでも顔を見せに帰ってきてくださいね!