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ザ・コントラクトのブックデザイン

こんにちは、株式会社LegalOn Technologiesでグラフィックデザイナーをしているハラサトと申します。
私は現在マーケティングに関わるデザインチームの1人として、広告やバナー制作、サービス資料、Webサイトのディレクションなど、デザイン制作の全般を行なっています。
今回は、当社LegalOnが初めて出版した書籍「ザ・コントラクト 新しい契約実務の提案 」のブックデザインについてご紹介します。
「IT企業のインハウスデザイナーがブックデザインをする」というのも珍しい体験ではないかな?と思い、筆を取らせていただきました。

「ザ・コントラクト 新しい契約実務の提案」とは

「ザ・コントラクト 新しい契約実務の提案」とは、契約実務を体系的・網羅的にまとめた、当社初の書籍です。
編集代表を当社の執行役員・法務開発責任者/弁護士(日本・ニューヨーク州) 奥村友宏が務めています。
こちらの書籍のカバー、表紙、目次・扉と本文中の図などの制作・アートディレクションを担当することになりました。

デザインコンセプト

発売半年前の2022年12月ごろ。
カバーデザインの案を用意し、編集代表の奥村をはじめとする社内関係者にプレゼンをしました。 提案時点ではタイトルが未定でしたので、提案したのは方向性の違うデザインの4種類×2タイトルです。

ブラッシュアップを何回か繰り返し、D案に決定しました。
D案のコンセプトは「紙の契約書からの前進」です。 契約書から着想を得た抽象形態のグラフィックを使って、右に向かって前進していくイメージを表現しました。 また、書店平置き、通販サイトのサムネイルとしての使用時にも目を引くよう、タイトルの可読性も意識しています。

制作物

実際に制作したものがこちらです。

表紙・裏表紙(カバー)
表紙
中扉
小扉
本文中の図
社内外に掲示した告知ポスター


カバーデザインへのこだわり

今回のちょっとしたこだわりは、一般的な印刷物に使用されるプロセス印刷ではなく、特色印刷にしたこと。
特色印刷とは、通常のプロセス印刷(黄・マゼンタ・シアン・墨の4色のインキを混ぜ合わせて色を作る印刷方法)では表現しきれない色みを表現するため、特別に調合したインキを使用する印刷方法のことです。
今回は「赤」「水色」に特色を使用することにしました。

参考:DICグラフィックス株式会社「特色印刷とは? 」(外部サイト)


カバーの版構成
特色を使用した箇所

はっきりとした発色で、水色と赤を綺麗に表現することができました。
ご相談に乗っていただいた商事法務様、および社内の編集者に感謝です。

おわりに

書籍「ザ・コントラクト 新しい契約実務の提案 」のブックデザインについてご紹介しました。
メディアの形式を問わず、チャンスさえあればどんな企画のデザインにも携われるのが、インハウスデザイナーの良いところですね。
本書は5/23(火)に商事法務さんから発売されました。一般の書店にも並ぶとのことですので、見かけた際はぜひお手に取ってみてください。

編集代表・奥村のインタビューも公開しています。是非ご覧ください。


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