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LegalOn Technologies コーポレートロゴ制作秘話 前編

2022年12月1日、株式会社LegalForceは「法とテクノロジーの力で、安心して前進できる社会を創る。」を社会に提供する価値・パーパスとして定め、社名を株式会社LegalOn Technologiesに変更し、新たに始動しました。
これに伴い、社内のグラフィックデザイナーが集まり、会社のロゴを新たに作成しました。この作成に関わった広報・ブランド部所属のまえかわ、マーケティング部所属のotk、はらさと、ヤギヌマ、kjに、ロゴ制作時に考えていたことや、ロゴのこだわりを、すずきちえ(開発部所属、デザイナー)が聞きました!前後編の2記事にわたってご紹介します。

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すずきちえ(以後すずき):さて、とうとう明日から社名が変わりますね。(インタビュー日が2022/11/30でした)ということはみなさんが作ったロゴに明日から変わるということで。LegalForce 改め、LegalOn Technologies の会社ロゴ制作についてお話を聞こうと思います。

形の美しさから入って、企業イメージに合うものを探った

すずき:最初ロゴを作りましょうとなってから、色々大変なことがあったとは思いますが、どんな工程を経て作ったんですか?

まえかわ:まずはベースとなるフォントはどんなものにするか、ロゴのシンボルは必要か否かといったころを話しました。

シンボル、ロゴタイプとは?社内向け資料の一部

まえかわ:はらさとさんが、海外とか日本企業で有名なところのロゴを色々まとめてくれて。それも参考にしながら、各自こういう方向性の案を作ってきましょうって、各々が担当する方向性を割り振っていったんですよ。あとは、以前のロゴのシンボルである六角形をモチーフにしたものは、各々1つずつくらいは作りましょうとか。

はらさと:あぁそうでしたね。使用するフォントがローマン体なのか、サンセリフ体なのか、それ以外なのか、みたいな割り振り方をしましたね。

まえかわ:フォントってサンセリフ体とか、ローマン体とかあるけれど、まぁテクノロジーの会社ならサンセリフ体だよねみたいな共通認識もあって。それは抑えで作るんだけど、意外とローマン体で作ってみてもいいんじゃないって意見もあったり。それで、シンボルの形と、ロゴタイプの文字をそれぞれいいものを作って、組み合わせで有り無しを決めていこうかみたいな流れになりました。

欧文フォントの種類

すずき:いろんなパターンを試してみて、イメージに合うものを探ってみた感じですかね。

まえかわ:そうですね。それで、ばーっと数を作っていったところ、80案くらい集まってしまった。

何案も作りました

すずき:ひとり何案くらい作ったんですか?

まえかわ:えーっと、otkさんが一番多かったですね、30案くらい作ってませんでした確か。

otk:まぁでも、これがいいなと思っていたのは、そのうちの2、3個ですけどね。

まえかわ:あとはみんな十数個ずつくらいだったかも。もちろん、途中まで作ったけど、やっぱりないなと思って詰め切らなかったものもあるので、それを含めるとめっちゃ作りましたね。そこから数を絞ってブラッシュアップして、それらをボードメンバーにお披露目した感じです。

製品マーケティング目線、肌で感じた会社の雰囲気。自身の担当領域ならではの目線で考える

すずき:数を絞る工程では、どういう基準で絞ったんですか?

はらさと:会社の雰囲気を考えると、幾何形態で要素が少なくて、フォントはサンセリフ体になりそう。あんまり人の手作業・手工業っぽい印象を受けるロゴにはならないだろうなっていうのは思っていて。ただ、いろんな方向性の選択肢を用意するっていうのは割と意識しました。最終的に選ぶボードメンバーに、いろんな可能性があるんだってことを知ってもらって、そこから選ぶことで、彼らの中でもちゃんと決定しました感、選んだ感が出るかな、と思って。

すずき:選んだ感。

まえかわ:選ぶっていう行為が納得感を作るので、それは意識したかも。だから、すごく良い案が2つあったとしても、それらがすごく似ていたらどっちか良い方だけ残して、ちょっと毛色の違うものをあえてそこに突っ込んで、バリエーションを増やしたんですよね。だから、シンボルの形状はあんまり偏らないようには意識してたかもしれない。

はらさと:みんなが作ったものを持ってきて、この案とこの案は似てるからじゃあこうできるねとか。印刷したのを壁に貼りながら、そういう話を皆でできたのが楽しかったですね。

印刷したものを壁に貼りながらディスカッション

まえかわ:もちろん、面白いけどうちの会社だったらこのロゴにはならない方がいいなってものは、そもそも作った本人が取り下げてましたね。otkさんのいっぱい作ったやつのうち、これは意外といいんじゃないかと僕自身は思ったやつがあったんですけど、otkさん自身でこれはやっぱいいですって取り下げてたし。

すずき:どういう理由で取り下げたんですか?

otk:私は結構素で作ると、繊細な感じにしちゃうんですよ。ただ、繊細すぎると感じたものは、会社が大きくなるともたないかなと思って外したかな。個人的には残っても良かったけど笑

まえかわ:僕も、遠目で見た時に黒味が弱いやつはロゴとして印象が弱いかなと思ってて。なので、細いやつは候補として残したとしても、太くしてほしいっていうリクエストをしてますね。

otk:あと、マーケ(当時、otkさんはマーケティング部所属)は製品を推していくポジションなので、製品ロゴと企業ロゴを比較したときに、製品ロゴを引き立てられるデザインにしたいなという意志は、私はありましたね。これはロゴを作っているときにみんなに共有はしてなくて、一人の意見としてそういう立場で作っていればいいかなぐらい。最終的に、みんなのいろんな意見がごちゃごちゃ混ざるのがいい気がしてたので。だから、6つの線が重なるやつとか、ONのシンプルなやつとか、素朴な感じのものを作ったのかも。

otk 作のロゴ

まえかわ:正直、企業ロゴが製品を売っていくサポート役だとしたら、別にシンボルがなくても文字を打っただけでいいんじゃないかとは思う。でも僕は、会社として、強い意志みたいなものが感じられるしっかりしたものを作りたいなと個人的には思ってて。なので、ちょっと黒味のある感じに自分の案は作ったんですよね。

すずき:力強い感じにしたいなって思ったのはなんでですか?

まえかわ:入社する前、他のSaaSの企業とかと比べて、ガツガツしてなさそうな会社って印象を勝手に持ってたんですよ。ただ、入社してからボードメンバーのパーパスを決めるワークショップに参加したりして。ここで話を聞いてて、社長の角田さん自身とか他のメンバーも、めっっっっちゃハングリー精神があるし、勢いがあるなって思って。ボードメンバーがそういう姿勢なら、会社自体もそう見せるべきかなと思ったんですよね。やってることと言ってることを一致させたいと思ったので、だったらもうちょっと強そうな表現にした方がいいなと。

まえかわ 作のロゴ

うちの会社といえばこれ、という印象から外れたところをあえて作ってみる

kj:今回僕は、割と六角形以外の方向性を探ってたところがありまして。六角形ではないけれど、何かしら強い印象のある造形みたいな、そういうところを探れればな、と思って作ってましたね。

すずき:今までのロゴが六角形でその印象が強いから、まずその思考を取っ払ってどんなものがあるから探ってみようみたいな。

kj:そうですね。なのでLとTから着想した造形っていうのが多くて。その造形の中に、例えば六角形の角度みたいな、六角形の要素を取り入れたりすることで、単純に全く違うものを作るのではなく、あくまで延長線上にあるものを探ろうとしたって感じです。

kj 作のロゴ

すずき:はらさとは?どんなこと考えてロゴ作ってました?

はらさと:Optimaっていうフォントがあるんですけど、サンセリフ体だけど他のサンセリフ体にはないエレガントさがあって。サンセリフ体っぽいサンセリフ体でもなく、ローマン体でもなく、第三の道としてこういうフォントもあるんじゃないかみたいな。あんまりテック感のない、オーソドックスな、オーセンティックな印象っぽいフォントで攻めるのもありなんじゃないみたいな意見が出て。私はそういう方向性で攻めてみました。

はらさと 作のロゴ

はらさと:例えば、候補の1つにどシンプルの六角形みたいなやつがあったと思うんですけど。今のLegalForce製品のロゴができる前から、さもあったかのような顔をして。実はこの本当にシンプルな六角形が既にあって、そこからそれぞれの製品のあの六角形のマークに派生していったんだよみたいなストーリーを勝手に作ったりしてましたね。私はマーケの中でも、LegalForce担当のグラフィックデザイナーなので、今のLegalForce製品との整合性が取れているかなっていうのは、無意識に気にしていた気がします。

デザイナーが共通で持つ「うちの会社らしさ」のイメージが根底にあった

すずき:ヤギヌマさんはどうですか?

ヤギヌマ:私はロゴタイプだけの案を作る担当だったんですけど、LegalOn Technologies って長いじゃないですか。文字自体にアクセントをつけて魅せることや、文字をマークとして機能させることが難しいなって作りながら感じていて。ただ、必ずしも華美にすることが正解ではないので、いっそ要素を削ぎ落として、シンプルだけどちゃんと意味を持たせつつ、かつ見たことがないものを目指そう。それでいて、うちの会社らしさが感じられるというのを意識して最終的には調整しましたね。

すずき:ヤギヌマさんが思う「うちの会社らしさ」は、どういうイメージだったんですか?

ヤギヌマ:そうですね、会社というかLegalForceの製品のイメージになっちゃうんですけど。はらさと さんが言っていたのと同じく、手書きみたいな方向性ではなくて、工学的なイメージ。線も有機的ではなかったり、精密さが感じられたり、というところですかね。

ヤギヌマ 作のロゴ

すずき:話を聞いていて、1年前に全社のデザイナー全員でやった「うちの会社らしいデザインってどんなものか考えてみよう」ワークショップで話した内容を思い出しました。

ヤギヌマ:まさにそれだと思うんですよ。みんなが作ったロゴを見た時に、あのワークショップで話した方向性から外れてないなと思ったんですよね。あの経験をベースに、みんなが似たような基準を持っていて、その基準でロゴを作ったり候補を絞ったりしてた。なので、同じイメージを持って取り組んでいたのかなという感じはしましたね。そういう意味では、まえかわさんがまだ入社されてそんなに日が経ってなくて、そのワークショップには出席されていないんですよね。まえかわさんから出てくるものは、新鮮味があって面白かったです。それを見て、囚われてないことは、それはそれで大事なことだなって思いました。やっぱ、らしさって考えていると、枠から出れなくなっちゃうので。

最後に残った候補とおまけ

すずき:みんなインハウスデザイナーで、会社や製品に毎日向き合ってるよね。みんなが全く同じことをしているわけではないので、少しずつ向き合い方は違うかもしれない。そのちょっとずつ違う日々の蓄積と、ボードメンバーの意見や姿勢から感じるものを自分の土台にしつつ、形として美しいものを各々いろんな方向性で探った。そこから、全員が共通して持つ「うちの会社のイメージ」や「パーパス」に合うように意見を出し合って少しずつ修正して、ボードメンバーにお披露目したって流れですかねぇ。

まえかわ:ですね。この10案は、どれが選ばれても我々5人の中では納得できるし悔いは残らないぞ!っていうところまで作りこんだ上で、選んでもらったかな。で、最終的に僕が作った案になりました。

決定したロゴ

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ブログの後編では、決定したロゴのこだわりについて語ります!
後編はこちらから


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